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おかえしのおかえしのおかえし

おかえしの、おかえしの、おかえし

絵本か、教科書で読んだのかな。
キツネさんとタヌキさんが
おかえしの、おかえしと言って、
贈り物を送り合うお話し。


この写真の絵は、
父が小さい頃からの行きつけのラーメン屋さんの店主さんが書いてくださったもの。


このラーメン屋さんには、本当に沢山の人が行き来する、人生が折り重なる場所。

そんな中で、
「生きることって、しんどいことも多いけど、嬉しいやんか!」
「みんなお互い様やねんで〜」
「なんも期待してない。ただ、喜んでくれるっちゅうのが、嬉しいねん」

そんな、人情溢れるおっちゃんの元に
自然とみな惹きつけられます。



ハガキは、踊り、描き、アフリカ村で出会った方が送ってくださったもの。

パッと筆をとりだすと、石や画用紙に絵を
描いてみんなにプレゼント。
踊りも、絵も、歌も、自分の中から
湧き上がるものでいいんだよと教えてくれた方。

ひとつひとつ、心を受け取ってくれる
温かくて器が大きな方!



お二方とも、一度会っただけのご縁から、
名前を覚えてくれ、また再会し、
おかえしをし合う、今にいたります。

人と関わるということを教えて
くれる先輩たちです。




南の島へ移住した
また別のある方のお話をひとつ。

その方は、人口100人ちょっとの、
小さな島で暮らしていました。

ある日、近所のおばあちゃんが
お弁当におかずを詰めてくれたそう。

そのお弁当箱を、
洗って、返しいった時、

「人の気持ちを"空"で返してはいけないよ」

と、注意されたそう。



そのお話しを聞いて、

人と在るというのは、
こんなにもきめ細やかなのか


と、自分のまだみぬ世界を
教えてもらったようでした。




茶道の世界でも、
湯呑みを回すのは、
絵に口をつけるのを避ける他に、
お隣の人へも、その器の美しさを
見せてあげたいという思いやりがあるそう。

空間も、仕草も、佇まいも、
たった二言、三言の言葉にも、
全て相手への思いやりが詰まっていると
教えてもらいました。




アフリカの村でも、
挨拶で交わす言葉の1つに
「今日、空をみあげた?」
というのがあります。

「空をみる、心の余裕があると自然と
誰かに想いを伝えたくなるでしょ?」
と。





出会えたことの喜びを、
いっぱい表現してくださる先輩たち。

そんな先輩たちは、
きめ細やかさと、どっぷりした優しさを
兼ね備えています。





人と在るということは、
自分の仕草一つひとつに
どれほど、心を込められるか。

そんなことを、問われているなと。



なかなか、そう在れることは、
難しいけれど、


自分の心に湧いてきた何かを
伝えられるよう

心に青空のような余白を
持っていたいなぁ


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