DLsiteの言い換えとゾーニング破り:創作のための時事勉強会67
※注意
本記事は時事的問題について、後で振り返るためにメディアの取材や周囲の反応を備忘録的にまとめたものです。その性質上、まとめた記事に誤情報や不鮮明な記述が散見される場合があります。閲覧の際にはその点をご留意ください。
事例概要
発端
※クレカ会社からの指摘でR18に関連する用語を置き換えるという話。
※ただしポストや引用等で、原文へのURLがないため確認できない。
反応
※言い換えの問題点はおおむね上記のように指摘できる。
当時の私見
個人見解
クレジットカードによる支払い機能には一定の公共性がある。つまり電車やSNSのように民間企業が運営している商業サービスの一種だが、それが社会の構成要素として強烈に組み込まれている。クレカによる支払い機能を使わない企業運営は、特にDLsiteのようなネット販売では難しい。その点をもって、クレカ会社がサイトに立場を利用した無理な要求をしている側面はある。
ただポルノ系列の動画サイトの責任をクレカ会社が負うことが明確になった現状、ポルノへの片棒をクレカ会社が担ぎたくないというのも道理である。サービスの公共性という部分は確かにあるが、クレカ会社としてもポルノに加担しない商業活動の自由はあってしかるべきだ。特に近年は電子決済の形態が多様化し、クレカ会社が電子決済において持つ独占性が薄まっているのでこうした企業としての選択の自由はより認められやすくなるのではないか。
しかしポルノ販売とクレカ会社の関係性はここでは、実は大きな問題ではない。最大の問題であり主題はDLsiteがこうした当てつけに近い物を出してきたことだ。およそ成熟した大人の運営する企業の対応ではなかろう。
上記で指摘されている通り、こうしたポルノの一般語彙による言い換えは第一にゾーニングを破壊する。今でさえ歴史上の人物の名前を検索したら某ゲームのファンアートが乱立し、下手したらしれっとR18がまじりかねないのだ。子どもが「動物 なかよし」で検索をかけたら獣姦がヒットする、ということもないではない。Googleやパソコン、スマホのプロテクターはあるもののそんな状態を許容していいわけでもない。相手は全年齢対象のSNSで平然とR18イラストを流すような連中だ。
また言い換えによる性犯罪の軽薄化も起こり得る。現状ただでさえ性犯罪に対しる茶化しなどがあるなかで、こうした語彙が反乱することの影響は十分危惧するべきものだ。それをあろうことかプラットフォーム側が出してしまうことは無責任だろう。
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