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創作のためのボキャブラ講義(1〜50)

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創作のとき、自分のボキャブラリーが少ないと嘆くことは誰しもあるもの。そんなボキャ貧のため、創作物を題材に新しい言葉を覚えるための講義を開設。一緒に言葉を学んでボキャ貧を脱しよう!
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記事一覧

「無記名債券」 『ビバリーヒルズ・コップ』:創作のためのボキャブラ講義50

本日のテーマ題材 「一万ドイツマルク」 「ドイツマルク? なんだ?」 「無記名債券だよ。足…

「逆火(バックファイア)」 『137発の弾丸』:創作のためのボキャブラ講義49

本日のテーマ題材 (スティーブ・ルーミス警察組合長のインタビュー) 「”警察は円形の銃殺…

「コンフィデンシャル」 『L.A.コンフィデンシャル』『スペンサー・コンフィデンシャ…

本日のテーマ題材 『L.A.コンフィデンシャル』 (1997年の映画。ロス市警の活躍を描くサスペ…

「ドラッグ・ラグ」 鬼田竜次『対極』:創作のためのボキャブラ講義47

本日のテーマ題材 「薬害ではなく、《ドラッグ・ラグ》です」 「え? 何かね?」  要領を得…

「ダンプリング」「フェアリーリング」「チェンジリング」 九井諒子『ダンジョン飯』…

本日のテーマ題材 料理名「ダンプリングをフェアリーリングでチェンジリング」 (アニメ24話…

「剔抉」 古野まほろ『公安警察』:創作のためのボキャブラ講義45

本日のテーマ題材  無論、検察官には警察官同様の捜査権限がありますし、よっていわゆる「独…

「掉尾」 米澤穂信『冬期限定ボンボンショコラ事件』:創作のためのボキャブラ講義44

本日のテーマ題材 高校生活の終わり。 小市民の時代の終わり。 小鳩君を轢き、密室状況から消え失せた車はどこへ? シリーズ最大の事件を描き四部作掉尾を飾る冬の巻! (初版帯の文) 意味 掉尾 ちょうび  物事の最後。単に最後を指す場合と、最後になって物事が盛んになることを指す場合がある。とうびとも読む。 解説作品解説  米澤穂信と聞いて、どの作品を思い浮かべるだろうか。京アニがアニメを制作した『氷菓』をはじめとする『古典部』シリーズだろうか。歴史ミステリとして人気に

「テレセラー」 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』:創作のためのボ…

本日のテーマ題材  テレビドラマの存在感が強くなったのもこのころだ。70年代には『太陽にほ…

「位人臣を極めた」 古野まほろ『警察の階級』:創作のためのボキャブラ講義42

本日のテーマ題材  この部長のうち、刑事・生安・交通・警備といった現業部門を担当する部長…

「黄口児」 山田風太郎『くノ一忍法帖』:創作のためのボキャブラ講義41

本日のテーマ題材 「お千どのの望みをとげさせておやりなされませ。秀頼どののお子をその手に…

「フレデリカ・セムラ」 『ブルーアーカイブ』:創作のためのボキャブラ講義40

本日のテーマ題材 「見て、これ! その、偶然ここにあったんだけど……!」 「「偶然」って…

「シャトーペトリュス」 青山剛昌原作『劇場版名探偵コナン 14番目の標的』:創作のた…

本日のテーマ題材 「そういえばなんて言いましたっけ? 沢木さんのお宝の……。あ、ペト………

「散瞳剤」 青山剛昌原作『劇場版名探偵コナン 14番目の標的』:創作のためのボキャブ…

本日のテーマ題材 「そのことなんだが、やはり辻さんが差した目薬はビタミン剤から散瞳剤にす…

「ランブルフィッシュ」 望月三起也原作『ワイルド7』:創作のためのボキャブラ講義37

本日のテーマ題材 「人は所詮無力。指の隙間から砂がこぼれ落ちるように、大切なものはすべて消え去る。誰とも関わらずひとり生きていくと決めた。一匹でしか生きられない、ランブルフィッシュのように。……いや、生きているのかどうかすら、分からない」 (本編開始ごろ) 意味 ランブルフィッシュ rumble fish  いわゆる闘魚。スズキ目ゴクラクギョ科の熱帯魚ベタのこと。オス同士の気性が荒く縄張り意識が強いので喧嘩するさまを鑑賞するのも目的に飼われることがある。 解説作品解