『十角館の殺人』実写化はどうなる:創作のための戦訓講義37
※この記事には綾辻行人作品『十角館の殺人』『Another』の一部ネタバレがあります。参照にご注意ください。
事例概要情報整理十角館の殺人
綾辻行人の推理小説。1987年に刊行され、有栖川有栖『月光ゲーム』などとともに、いわゆる新本格推理小説ブームを生み出した一作と目されている。(日本ミステリにおける「新本格」については今回説明を省く)
物語は大学の推理小説研究会の面々が、角島といわれる場所を訪れることで始める。島にある十角形の屋敷、通称十角館で数日間を過ごすという