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急に思い立って英検1級を受験した

タイトルのとおりです。申し込み締切りギリギリに急に思い立って受験しました。何が起こったのかを書きます。

なぜ受けたのか

中学生の娘に英検を受けることを勧めてみた。英語の勉強を頑張っているから、合格がモチベーションになればと思った。

「ママも受けるから一緒に勉強しよう」と娘に言った。これが発端。
ただ、結局娘は受験日に他の予定が重なったので一緒に受けることはできなかったし、私自身も全く勉強をせず受けたので結果的にはこれは嘘になった。ただの「ママは受ける」だ。

だから後付けで無理やり理由をつけるとしたら、「自分の今の英語力を客観的に知るため」かなと思う。

私の英語力

高校入学直後に取得した英検2級が最初で最後の英検だった。

大学2年生のときにTOEFL IPTを受けたのが最初で最後のTOEFLで、560点(IBT換算だと80点台)という平凡な点数だった。

社会人2年目に受けた人生初のTOEICは905点だった。半年後に受けたら何もしていないのに950点に上がっていた。その後あと40点を上げることにあまり価値を見出せずにTOEICから遠ざかった。勉強すれば上がるのだろうけど、私にとってTOEICは英語力を測るために受験するものだったので、TOEIC対策をするのはちょっと違うと思っていた。

大学では4年間英語から遠ざかっていたし(外国語の単位はドイツ語とスペイン語でとった)、1社目では仕事で英語を使う機会も皆無だったので、どの試験のスコアも私の現在の英語力とはちょっと乖離がありそうな気がする。そもそも一番直近で受けたTOEICでさえ9年前のことだ。ここに英検1級を受けるべき理由を見出した(後付け)。

1次試験までの軌跡

正直なところ、英検をナメていた面があったことは否定できない。日々仕事で英語を使っていて、ネイティブには遠く及ばないけど日本人としてはトップクラスに英語ができるという自負があった。

「落ちる気がしない」と思っていたというのが正直な話だ。私が受からないなら誰が受かるんだ。だから対策なんて不要なんじゃないかと思っていた。

ところが、現実はそう甘くないことを知ることになる。「英検1級 過去問」でググった結果、出てきたものを見た私は絶望した。

全く…………わからない……………………

わからないのである。この時点で「あ、落ちるかも」という感覚を持った。とにかくスピーキングには自信があるので、1次を突破することが肝だと思った。

英検1級ってこんな問題

英検1級は大きく5つのパートに分かれる。大問1が単語の空所補充、2が文の空所補充、3は長文の内容理解、4はライティング。ここまでがReading & Writingで、その後5つ目のパートとしてListeningがある。私が絶望したのは1の空所補充だった。

どの問題も、本文の意味はわかる。だから空所に何を入れればいいのかもわかる…はずだった。

選択肢の意味がわからないのである。例えばこんなのが出てくる。

1 nauseate
2 ostracize
3 alienate
4 augument

4はAR知ってるからわかるよねとか、3はalienに関係するのねぐらいまでしか追いつかない。

わかる方は本当にすごい。私はわからない。大体どの問題も2個ぐらいわからない単語が選択肢にまぎれている。わかるものが答えだった場合は問題ない。わかるものが明らかに答えではない場合、わからない選択肢の中から確率論に身を任せて選択していくことになる。

2と3はTOEICより少し難しいレベルの読解問題。難しい単語が使われている部分もあるものの、意味は十分にとれるし、TOEICができればこれぐらいできるだろうと思う。ライティングは大学入試の記述対策でやった範疇なので全く問題なし。ブランク長すぎるし、スペルが全くわからないけど。

リスニングも問題の形式は多少異なるものの、難易度はTOEICと大きく変わらないように思った。聞き取る分量は英検のほうが若干少ないかもしれない。いろいろな国のアクセントが織り交ぜられている点は同じ。

とにかく私の鬼門は大問1の空所補充。ここが40問あり4択なので、確率的には10問は正解できる。高望みせず12問ぐらいを目指して、あとのパートでいかに満点に近い点をとれるかがポイントになるだろうと思った。(トータルで7割前後が合格ライン)

いざ、出陣

1以外で満点近くがとれるに違いないという皮算用を胸に結局何の対策もせずに当日を迎えた。

家を出る瞬間まで会場への行き方をチェックしていなかったレベルで自然体だった私。てっきり電車で行くものだと思ってグーグルマップを開いてみたら、徒歩のほうが早く着くというので20分ぐらいかけて歩いて行った。

会場となっている教室に着いてみてはっとした。皆、参考書読んでる――!

集合時間までめちゃくちゃ手持ち無沙汰。集合時間が来ても、試験開始までは時間があるからやっぱり手持ち無沙汰。

ちなみに、1級の教室はほぼ大学生っぽい人たちだった。たまに私ぐらいの年齢の人がいる。たまに高校生らしき人がいる。何となくそんな予感がしていたけど、私は見た目年齢をよく間違えられるので多分浮いていない。

手応え

終了した直後の感想としては、合否は五分五分…

戦略としては、2→3→1→4の順で解いた。1まで終わった時点で残り40分。4にその残り40分をフルでつぎ込んだ。

予想通り1は数問を除き確率論に身を委ねる結果に。2はあまり自信はないけど多分大丈夫。3は結構自信あり。4は、フォーマルに自分の意見を表明する英作文が久しぶりすぎてお作法をあまり思い出せなかったものの、First, Second, Third, …という形式で最低限の理由の裏付けをすることはできた。文法やスペルに不安が残る。

そしてリスニングへ。これは得意分野なので適当に聞いた。ちょっと気を抜きすぎて考え事をしながら聞いた部分もあった。1問(解答2つ分)だけ考え事がヒートアップしてきたタイミングとバッティングしちゃってうっかり聞き逃したところがあるものの、それ以外は多分全問合っているだろうと思った。

とにかく、合否がはっきり出る英検は、スコアという形で結果が提供されるTOEICとは明らかに受けた後のソワソワ感が違う。

結果

ついに結果発表。

無事合格しました。リスニングは正答率が96%だったのでまさに考え事していた私がバカ。ライティングは合格者平均を下回っていました。リーディングがリーディングとしてまとまっていたのはよかった。これ大問1だけ切り出されたら多分悶絶するような結果だったと思う。

ひとまず今日はここまで。二次試験どんなのかなと思ってググってみたところ、私の苦手そうな感じで今絶望しています。

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