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明日も働くためにVivienne Westwoodの名刺入れを買った

はじめまして。自問自答ガールズになりたい、もいです。あきやさんの自問自答ファッションに出会って1ヶ月少々、アカウントをつくることとしました。本当は自己紹介だったりファッション遍歴だったり書いていきたかったのですが、ひとまず今の気持ちを記録にのこしたくて綴ります。

頑張っていないコンプレックス

私は会社員としてわりとゆるっと働いています。ストレスはたいしてないし、繁忙期以外は定時退社。収入はそう多くはないですが夫婦ふたり暮らしなのでやっていける。人間関係も特に不満はないです。

それでもここ1年ほど、転職サイトに登録しては求人案件をひたすら眺めたり、実際に面接を受けてみたりしていました(あっさり不採用でしたが)。転職を検討した理由は家庭の事情もあったのですが、それ以上に脳内での囁きが大きかったです。

あなたさ…毎日のほほんとすごして何も頑張っていないよね。
周りの同級生はバリバリ仕事したり子育てしたりしてるのに、ただぼーっとしてるよね。
家事もほとんどしてないし
(夫がしています)何か打ち込んでる趣味があるわけでもないなら、もっと働いたらどう?
身体的や環境的に働くのが難しいわけでもないのに、たいして働いていないなんて、頑張っていないなんて怠慢じゃない?

実生活でこんなこと言ってくる人がいたら絶対距離をとる…誰やこいつ!自分や!!(涙)

本当にねぇなんなんでしょうね。こんな言葉、家族や友人、同様の働き方をしている方にかけますか?かけないですよね?むしろ、「毎日ゆったり生活できているなんて幸せなことじゃない?やりたいことがあったり目標があったりして転職するならまだしも、自分を追い詰めることないよ」とか言ったりしませんか?なんで自分に対してだと昭和の鬼コーチみたいなこと言っちゃうんでしょうね。実際、激務の友人には「今の生活の何が不満なの?仕事が忙しくて自分を失っていく感覚、もいはわかってるでしょ。」と言われました。確かに…。

うちひしがれた新入社員時代

私は幼少期から夢見がちでぼーっとしており、近所の方に「もいちゃんは将来悪い男にひっかかりそうで心配。」と言われるほどでした。大人になってからも、世間知らずなお嬢ちゃんみたいに扱われることが多く、とはいえ事実…!と悔しい思いをしてばかり。勉強はそこそこ得意だったので高校を卒業し大学に進学したのですが、3年生くらいになった頃でしょうか。ようやく、もしかして…いやもしかしなくても私って卒業したら働くんだ!?と気づいたのです。

言っても我が家は大富豪ではありません。何かの仕事をして生計をたてることはわかっていました。ただそれが、今の自分と地続きではなかった。ある日急に『働く自分』にポーンと変わるようなイメージを持っていて、今の自分が何の仕事につくか考えて、就職活動して、会社に入ったその先に働くが待っていて続いていくという意識は本当に希薄でした(起業する方、フリーランスの方、いろいろいらっしゃると思いますが一旦は就職ルートでお話させてください)。そんな感じですから就職活動もお粗末なものでして、それでもなんとか…なんとか就職先が決まったものの、なかなかに厳しい毎日が待っていました。

新人さんが仕事が上手くできないのは当然であって、恐らくほぼ全員がぶち当たる壁だと思うのですが…やっぱり辛かったですね。業務自体もそうですが、私の受け答えだとか考え方がズレているために先輩が苛立っているのがありありとわかってキツかったです。あれから10年以上たち、今なら先輩の気持ちもわかる気がするのですが、当時はあれが精一杯でした。加えて、仕事の要領がつかめず残業も多かったです。終電帰りが続き心身ボロボロになり、同僚が退職する際に便乗して辞めました。

持続可能を求めて働く今

派遣社員などを何社か経験し、今の会社にたどりつきました。前述の通り、ストレスも少なく、繁忙期以外は定時退社。ちょっとのストレスですぐに生理不順になり、体力がなく疲れやすい自分にはありがたい環境です。ただ好きな仕事かと言われると…よくわからない。この仕事に好きとか嫌いとかあるんだろうかと思ってしまう。ですが、外に出ていくより席にいたい、コツコツ作業もそんなに苦じゃない、事務処理がわりと得意な自分には合っているかと思います。ただ他社でも通用するスキルがつくかと言われると、ちょっとなんとも言えないですね。同僚とこの業界に将来性はあるのかとか話していますし。そんな感じで、このままでいいのかな~まぁいいか楽だし~でもなぁなどと思いながら今に至ります。

本題、お客様を訪問して

かなり前置きが長くなりましたが、先日珍しく個人のお客様宅に届け物をしにいったんです。何度も電話などでやりとりをしている方でしたがお会いするのは初めてでした。時間にして10分ほどだったかと思うのですが、非常に緊張しました。ですが、雰囲気から察するに好意的に受け止めていただいたように思います。それなのに私の気持ちは晴れず、自分への恥ずかしさでいっぱいでした。いくつか理由があり、対お客様のことなのでここに記すのは憚られるのですが、それをきっかけに自分の仕事への向き合い方をぼーっと考えていた時にふと気づいたのです。仕事への向き合い方以前に、そもそも私、ちゃんとした名刺入れ買ったことない…

「そういう仕事」じゃないからって思ってた

そもそも基本的に内勤で、名刺を交換する機会がほぼないっていうのはある。現在使用しているのは、5年以上前に定年退職した同僚の女性が、最終出勤日に「もう名刺入れ使うこともないなぁ、もいちゃんいる?」って言ってくださったもの。本当にお世話になった方だったし、譲っていただけたのは嬉しかった。ただその名刺入れは私の好みではなかった。それでもこれまでずっと使用してきたのは、○○さんの想いがつまった名刺入れ…大切に引き継ぎたい!とかではまったくなくて、やったー!名刺入れ自分で買わずにすんだー!ラッキー!名刺がはいればなんでもいいし、使うことなんてほとんどないもんね!こだわる方はこだわるんだろうけど、私はこれで十分!だって私がしてるのってそういう仕事じゃないから!という一心だった。

し、失礼…。全方位に失礼。お客様にも○○さんにも同じ仕事している人にも…そして自分にも。頑張っていないって自分では思ってるけど、実際誰かに「確かに頑張っていないよね。」と言われたら、私は怒ると思うんですよ。あなたにとっては小さな仕事に思うかもしれないけれど、私はこういうところにこだわりをもってやっている、仕事への熱量が大きいとはいえないけれど私なりにプライドをもってやっているんだ!と。

仕事への向き合い方とか、今後どうしていきたいかは今すぐに結論が出せない。でも今すぐ出来ることがある。名刺入れを自分で選んで買い替えるんだ!これまでの名刺入れにはお礼を言って、卒業してもらおう!

Vivienne Westwoodの名刺入れを買いました

ということでこちらです!

画像は公式サイトからお借りしました

はぁ〜〜素敵。なんて綺麗なグラデーションなんだろう。吸い込まれるような青緑。金具がシルバーなのも珍しくてクール。以前こちらのお財布バージョンを見て素敵だなと思ったけど、お財布は今のものを使い続けるつもりなので購入を見送ったんですよね(あきやさんは何個お財布があってもいいと言ってくださっているけど、私は性格的に一つしか愛せないと思ったので)。名刺入れを買おうと思った時、すぐにこちらが思いつきました。買いに行く途中、やっぱり年に数回しか使わないだろうし、同じ金額出して他のもの買えるのになーと往生際悪く迷いましたが、いやいや今までの自分ならともかく、気づいてしまった今の自分には買わないなんて無理だ!この名刺入れを買わないことには明日から会社に行けない!と強い意志でお店に向かいました。
そして店員さんにお願いして実物を見せていただいた瞬間、「かわいい…綺麗…私はこのこを連れて帰らなければいけない…」と胸がいっぱいに。名刺入れを手にした自分を鏡を見てみたら、すごく素敵だった…。もっとこれが似合う人になりたい。今までは名刺入れは会社の引き出しにしまって必要な時に出していたけど、これからは携帯しよう!一緒にいよう!と思っています。

頑張っていないコンプレックスは結構根強くてファッション関連で他にもあるのですが、ひとまずは名刺入れを自分で選べたことに安堵しています。自分で考えて自分で決めるって大切なことなんだな、それが身にまとうものならなおさらだな、と実感しました。勿論すべてが解決したわけではありませんが、自分がパワーアップした気がします。これからも、自問自答ガールズとしてちょこちょこと日記を書いていきたいです。

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