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ひと針、ひと針、込める思い

ひと針、ひと針、心を込めて、刺繍をする。

刺繍を始めてみて分かったことは、とても集中力がいるということ。
布に針を刺す瞬間、この場所でいいかな?と探り探り刺す。
私のような初心者は、ひと針、ひと針を丁寧に刺すことが大切らしいと習った。

習った、とは言っても教室に通った訳でも、講習に行ったことがある訳ではなく、対面で誰かに習ったことはない。
私のお手本となる先生は、YouTube、ブログ、InstagramなどのSNSになる。
本当に良い時代になったなあ、としみじみ思う。

少し検索すれば、初心者向けのコンテンツはすぐに見つかる。
近所に刺繍教室のない私にとっては、とてもありがたいことだ。

こんなふうに刺繍してみたいな、と思う刺繍作品は世の中にあふれている。そういった刺繍作品を見ていれば、「刺繍作家」という肩書に尊敬のまなざしと憧れを抱くのは当然の流れだと思う。
オリジナルのデザイン、色の組み合わせ、刺す布の種類、それぞれを選択する人が違えば異なる刺繍作品ができあがる。
そのどれもが、見ていても飽きがこないとは不思議なものだと思う。

誰もがみな初心者からはじまる。
誰かに教わったり、独学で勉強したり、人によって様々だけれど、「刺繍作家」の刺繍への情熱は画面越しでも伝わってくる。

心を込めて、ひと針、ひと針、刺すからこそ素敵な、誰もがオリジナリティあふれる刺繍作品が増えているのだと思うと、私も自然と感化される。

まだまだ、未熟ではあるけれど、ひと針、ひと針、丁寧に心を込めて私なりの刺繍作品を作り上げたい。

#創作大賞2023 #エッセイ部門

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