先生1年目のあなたへ
小学校の先生になって、9年目の春
新年度の1ヶ月をなんとか乗り切るなかで、ふと、初任の頃の自分に会えたらどんな言葉をかけてあげたいかな〜って考えてみたのでnote上で公開してみる
過去の自分に向けて考えたものだけど、新社会人や初任の先生にも届けばいいな〜なんてちょっと欲張りに思って、書いてみました
私が常に抱いていた漠然とした罪悪感
先生になりたての私は、自分のクラスの子たちへの罪悪感を常に抱えていて、常に隣のクラスの主任と比べて「ごめんね」と思っていた。
授業もままならない、見通しも持てない、指導も上手くできない…。隣のクラスのようにまとまりがない、なんか常にザワザワしている気がする…。わたしのせいだ…。
絶対的な信頼を寄せられている1組の先生(主任)を見て、子ども達から頼りないと思われているよな、絶対1組が良かったと思っている子いるよね、と。とにかく申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
そんな過去の自分へ伝えたいこと
それは、
「自分らしさ」を持って、子ども達に誠実に接していれば大丈夫、大丈夫
月並みだけど、ほんとこれ。
主任は主任のこれまでの経験や、やり方がある。初任のあなたには、あなたの、今しかできない関わり方や伝えられないことがある。
段取りも下手くそだし、見通しも持てないし、何でもかんでも誰かに聞かないと動けない。なんなら自分自身がまだまだ子どもなのに、どうやって「先生」をやればいいの?ってパニックになる時があると思う。だけど、本当に大丈夫大丈夫。
丸8年、働いてみて思うけど、子どもたちにとってはどんな先生、どんな大人との出会いも今後の人生にとって大切な糧になる。もしかしたらそれが反面教師的なところもあるかもしれないけれど。
いろんな担任の先生や友達と出会って、その子らしさや人格がちょっとずつちょっとずつ確立されていく時期。
その1年、ないし2年間はもちろん大きい。
先生が多大なる影響を与えるとも言えるけど、反対に、そんな1、2年の自分自身の関わりだけでその子の人生は何にも変わらない、というのも事実だったりする。矛盾するけど、子ども達にとって、結局は、学校だけでなく家庭や地域の環境がとっても大きいのだと思う。
少しでも、出会った子達が幸せになってほしい、そのための力や物の見方や考え方を身につけていってほしいと思って働いている。
その一方で、まずは事故なく命を落とすことなく毎日を安全に過ごせるように子ども達と関わっていけたらそれだけで花丸、とも思う。
もし「先生と出会えて人生が変わりました」とか「先生のおかげで〜」なんて言ってもらった時があるとしたら、それは逆転満塁ホームランくらいの確率で起こるありがた〜いこと。と、昔読んだ内田樹先生の本に書いてあった気がする(うろ覚え)
→これです
先生はえらい (ちくまプリマー新書)
そんな立派な、影響力のある、「スーパー先生」を狙わなくて大丈夫。
だから、肩の力を抜いて、あなたはあなたらしく子ども達と笑って、走って、泣いて、聞いて、話して、関わっていってあげてください。
罪悪感は持たなくていいよ〜!
この9年を振り返ってみて、思い出すと自分の未熟さに、あああああああって頭を抱えたくなる経験もたくさんあるし、これからもあるでしょう。けれど、決して、初任の時の私に出会ったあの子達が不幸せだとは思わなくなった。
だって、あの頃の私、自分のできることを全力でやってたじゃん、子ども達に向き合っていたじゃん。
現に、9年経った今でもちゃんと一人一人の名前も顔も覚えている自信があるよ(笑)
そんな彼らも今年高校3年生。
どこかで、それぞれが自分らしく、
日々を過ごすことができていますように。
先生1年目の自分へ
罪悪感とか、申し訳なさとか、ネガティブ思考は無くならないとは思うけど、時々一旦、その気持ちは脇に置いて、
1日1日、自分らしく
できることを見つけて働いてごらん
9年くらい経つと楽しくなってくるよ。笑
とはいえ、「申し訳ないという気持ち」があったからこそ、いろんな先生から学び、本を読み、実践して、ちょっとずつ自分の力をつけてこれたのは事実。
だから、
謙虚さと向上心は、
昔もこれからも忘れずに!
申し訳なさや自分の不甲斐なさは、仕事ができるようになりたい!と頑張るためのガソリンにもなるとも思うから。上手く使おう。
そして、ちょっとずつちょっとずつできることを増やそう!そのための謙虚に学ぶ姿勢は大切に!
そして本当の最後に、、
とにかくメモ魔になれ!
最後の最後で、どの職業でも活かせる実用的なことを1つ。
とにかく、「記録」しておく。それは、聞いた話だったり、今日やったことだったり、気づいたことだったり、先輩に教えてもらったこと、言われたこと、とにかくメモメモメモ。忙しいから、どんどんいろんな情報がやってきて、頭がパンクするので、とにかくその場でメモ!そうすると、なんとか、マルチタスクもこなせる。
それに加えて、
そのメモの真価が発揮されるのは1年後!
学校は、年度を通して行事が繰り返されるから、1年経てばそのメモがめっっちゃ役に立つ。「あれ〜?どうだったっけ〜?」となった時、手帳やノートを開いて「ちなみに去年は〇〇〇〇でしたよ!(キリッ!)」みたいな感じで、さらっと伝えられると、他の先生の役にも立つことができる!!
本当に、いろんな場面でメモに救われたな〜過去の自分ありがと〜って思うので、騙されたと思って、自分の記憶力を過信せず、マメにメモをとる習慣をつけておくことがオススメ!!!
以上!が先生1年目の自分に会えたら伝えたいことです!
昔の自分に向けて書いた文章だけど、まだ先生になりたての悩んでいる人にも届けばいいな〜なんて思いながら書きました。
1人でも誰かの参考になったら嬉しいです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
おしまい。
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