かつて、2015年に就活をやっていた知人がいた。

その知人は研究者を志望しており、博士課程進学を希望していたのだが、研究者である知人の親の反対にあったことや研究室との折り合いが悪かったため、なくなく、博士課程の道を諦めたという状況だった。

そんな時に、新卒の求人サイトで、実験を行なう研究者を募集しているというのを見つけ、その企業の見学に行ったそうな。

見学をしたところ、その知人は疑問が、いくつか湧いたそうな。

まず、求人サイトには、何かしらの工場の実験施設で働けるようなそういう書き方がしてあったが、実際には、なんか、おしゃれなオフィスに通され、企業説明会が行なわれたとか。

実験施設の見学を行なう様子もなく、一次面接の連絡が来たそうな。

知人がここまでで湧いた疑問は、「実験施設を保有しているようなことが書いてあったようにも見えるが、なぜ、見学をさせてもらえないのだろうか?」ということ。

そして、それとは別に疑問があったのは、「正規雇用」(正社員)の求人だったはずが、派遣の求人だったため、疑問を持ったそうな。

というのも・・・派遣で正社員というのに、引っかかりを覚えたそうな。

しかも、派遣されていない間は、会社内の施設で研修を受けるという話だったが、長期に派遣されていない場合は果たしてどうなるのか?少々疑問を持ったらしい。

そのため、一次面接をすっぽかしたそうな。

実際は、説明会と一次面接のエントリーシートを見て、「化学系」のうち、「合成屋」を求めているようにも見えたとかで、雇用の対象から外れているのでは?と疑念を感じたため、選考に参加する気がなかったという点もあったらしい。

さて、このような話を聴いて、確かに、何か怪しい企業だなと思った。

ただ、まさか、この時に、その知人がその企業の面接に行かなかったことが実は正解だったということを知ったのは、そのずっと先のことだった。

数か月前に、このような動画を見つけた。

これは、かつて、「無期雇用派遣」という雇用形態で、派遣会社に入り、現在は、転職に成功した人が、派遣会社、無機雇用派遣に関する危険性の啓発を行なっているというものである。特に、「正社員」という言い回しを使い、「派遣」ということを隠すという点に関して、非常に警戒をすべきということを述べている。

例えば、こんな動画ある。

このように様々な動画がある。

ちなみに、これらの動画は全て市長済み。

私の知人が世界だか、インテックだか知らんが、そういった企業に、「無期雇用派遣」で雇用されなくてよかったというのが本当のところ。

結局、長く、働くことはできないし、派遣先の企業とのトラブルを派遣社員のせいにされるといったことがあるらしい。

なお、別の知人、ある教育系の派遣企業の派遣社員で、一年ばかり小学校・中学校に学習支援ということで、派遣されていた人から似たような話を聴いたことがあったので、こういうことは起こりうるのだろう。

やはり、派遣関係には、手を出さないのが吉なのと・・・

「正社員」と書かれていても、「無期雇用派遣」かどうかをキチンと調べなければならない。

それにしても、大学時代の就職課、こういった企業に学生を勧めていないだろうな?そこが心配になった。大学の教員が就職担当の役割が回ってくることがあるが、社会経験が足りないこともあって、騙されたり、就職率目当てで、虚偽のことを言っていないかが心配だ。

知り合いに工業高校の教員がいるんだけど、進路指導部という校務分掌に配属されたらしいので、この件を教えておいた。

ただ・・・そもそも、正社員として、就職できなければ、フリーターにでもなればいいとか、そういう意識が低い三年の生徒もいるらしく、そういった生徒は、はからずしも、そういう無期雇用派遣の企業に入ってしまうらしい・・・。そして、他の教員もそういった生徒がどうなろうとも構わないという感じらしい・・・。そのため、頭を抱えていると言ってた。

とりあえず、そういう現場の問題もあるけど、まずいことはまずいと広めないければならないのだろう。

それに、知らないでそういうことに関与し、人生を棒に振ってしまう方が恐ろしいから。

この文書を読んだ人が、そういった企業に騙されず、自分の望む就職ができることを願いたいところね。

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