生成AIの活用事例集などを見ると、
「アイディア出しに使う」
とかなり高い確率で書いてあります。
なるほど、
アイディア出しに使ってみましょう。
うーん。
どれも実用的ではないです。
あまりにも普通すぎます。
これなら自分で考えた方がマシです。
まだChatGPTは実用的ではないな…
そんな風に思ってしまいそうです。
でも、少し待ってください。
この記事を読むことで、
「普通ではないこと」
をChatGPTに言わせられるようになります。
"ありきたりなこと" を言う理由
試しに少しChatGPTへの指示を変えてみましょう。
かなり良くなりました。
ただ4~6は、まだまだありきたりです。
よりよい回答を得るための指示を考えます。
と、その前に、
そもそもどのような仕組みで質問に答えているのか、
まずはここから簡単に理解しましょう。
生成AIが質問に答える仕組み
ここではわかりやすくするため、
かなり簡略化して理解しましょう。
生成AIは完全に0から回答するのではなく、
学習したデータ群から、
その都度適切な回答を作っています。
つまり、
「学習するデータ」
「質問」
この二つで回答は左右されます。
よりクリエイティビティに溢れた
データ群を用いて学習したAIが
存在すればいいのですが、
ChatGPTをはじめとする、
多くの自然言語処理のモデルでは、
満遍なくありとあらゆるデータを学習しています。
つまり、
普通ではないことを言わせるためには、
「質問」
を調整する必要があります。
プロンプトを調整しよう
今回は初心者向けに
ChatGPTに入力する文章を「質問」としましたが、
「プロンプト」と呼ぶのが普通です。
せっかくなので、ここで覚えておきましょう。
「プロンプト」を適切に入力するスキルが、
多くの生成AIを扱うためにもっとも重要です。
アメリカでは「プロンプトエンジニア」
などと呼ばれ、
年収3000万円を超える求人が散見されるほどです。
オリジナリティのあることを言わせよう
一般的なプロンプトエンジニアリングについては、
話始めるとかなり長くなってしまうので、
この記事の本題に戻ります。
ここでは、実際に僕が使っている
「アイディア出し」に特化したプロンプト
を紹介します。
"もしも" を設定する
ルフィの個性が反映され、
とてもオリジナリティのあることを
言わせることができました。
どうですか?
結構面白いテーマが多くないですか??
他にも「もしも」のパターンを試してみましょう。
ルフィのときと比較して、
テーマの規模が
かなり大きくなりました。
学習するデータが同じでも、
プロンプトを調整して
参照するデータを偏らせることができると、
こんな風にオリジナリティが出せます。
今回で言うと、
その人物像に寄せた回答なのはもちろん、
「もしも」というワードがあることで
空想上の話であることを理解させ、
より「ありきたりさ」を消せていますね。
"制約条件" を設定する
オリジナリティが増しましたね。
ちなみに、
制約条件の前につけた「#」は、
「見出し」を、
各条件の前につけた「*」は、
「箇条書き」を意味します。
この書き方は、
「マークダウン」と呼ばれ、
ChatGPTだけでなくnoteやNotionなど、
多種多様なプラットフォームに対応しています。
ChatGPTのプロンプトにおいても、
これらをしっかりと記載することで、
より高い精度の回答が期待できます。
覚えておきましょう。
おわりに
今回の記事で紹介した方法は、
アイディア出しだけでなく、
ChatGPTを使う上で常に使える方法です。
プロンプトエンジニアリングは、
それだけで高収入の職業となるほどの、
かなり需要のあるスキルです。
今回紹介した方法には、
そのエッセンスが含まれています。
応用することでかなり幅広い
回答のコントロールができるので、
ぜひ活用してみてください。
生成AIを今のうちに使いこなして、
日々の仕事や副業などでどんどん
リードしていきましょう!