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ChatGPTにオリジナリティのあることを言わせよう

生成AIの活用事例集などを見ると、
「アイディア出しに使う」
とかなり高い確率で書いてあります。

なるほど、
アイディア出しに使ってみましょう。

1. AIの基本と歴史:
AI技術がどのように発展してきたか、また、基本的なAIの概念(機械学習、ディープラーニングなど)について解説する。
2. AIの現在の応用:
医療、金融、教育など、さまざまな分野でのAIの応用例を紹介し、それがどのように私たちの生活を変えているかを探る。
3. AI倫理と社会的課題:
AIがもたらす倫理的な問題やプライバシーの懸念、仕事の自動化と雇用への影響など、社会的な課題に焦点を当てる。
4. AIによる創造性とアート:
AIを使ったアート作品や音楽、文学など、創造的な分野でのAIの使用例を紹介。
5. 日本とAI:
日本におけるAIの研究や開発の状況、日本独自のAI応用例や政府のAIに関する政策について詳しく解説。
6. 未来のAI:
AIの将来の可能性や、まだ実現していないが期待される技術(例えば量子コンピューティングとAIの組み合わせ)について探る。

うーん。
どれも実用的ではないです。
あまりにも普通すぎます。
これなら自分で考えた方がマシです。

まだChatGPTは実用的ではないな…
そんな風に思ってしまいそうです。
でも、少し待ってください。

この記事を読むことで、
「普通ではないこと」
をChatGPTに言わせられるようになります。


"ありきたりなこと" を言う理由

試しに少しChatGPTへの指示を変えてみましょう。

1. 「AIと私」シリーズ:
普段の生活でAIに触れる瞬間を綴る。たとえば、スマートフォンのアシスタントの使用、オンラインショッピングの推薦システム、AIを活用した健康アプリなど、日常生活におけるAIの役割を探る。
2. ローカルビジネスとAI:
地元の小規模なビジネスがどのようにAIを利用しているかを取材。地域特有のニーズに合わせたAIの活用例を紹介。
3. AIによる個人的な成長:
AIを用いて自分自身のスキルや知識をどのように伸ばしているか、具体的なツールや方法を紹介。たとえば、言語学習アプリ、オンラインコースの選択など。
4. AI技術の「裏側」:
AI技術の仕組みや開発過程をわかりやすく解説。AIがどのように学習し、判断を下すのかなど、技術的な詳細を掘り下げる。
5. AIと伝統文化:
AIが伝統的な芸術や文化をどのように変えているか。例えば、伝統的な日本舞踊にAIを取り入れたパフォーマンスや、AIによる古典文学の解析など。
6. AIによる社会貢献:
AIが社会問題の解決にどのように貢献しているか。環境保護、教育格差の解消、災害時の対応など、具体的な事例を取り上げる。

かなり良くなりました。
ただ4~6は、まだまだありきたりです。
よりよい回答を得るための指示を考えます。


と、その前に、
そもそもどのような仕組みで質問に答えているのか、
まずはここから簡単に理解しましょう。


生成AIが質問に答える仕組み

ここではわかりやすくするため、
かなり簡略化して理解しましょう。

生成AIは完全に0から回答するのではなく、
学習したデータ群から、
その都度適切な回答を作っています。


つまり、
「学習するデータ」
「質問」

この二つで回答は左右されます。


よりクリエイティビティに溢れた
データ群を用いて学習したAIが
存在すればいいのですが、


ChatGPTをはじめとする、
多くの自然言語処理のモデルでは、
満遍なくありとあらゆるデータを学習しています。


つまり、
普通ではないことを言わせるためには、
「質問」
を調整する必要があります。


プロンプトを調整しよう

今回は初心者向けに
ChatGPTに入力する文章を「質問」としましたが、
「プロンプト」と呼ぶのが普通です。
せっかくなので、ここで覚えておきましょう。


「プロンプト」を適切に入力するスキルが、
多くの生成AIを扱うためにもっとも重要です。


アメリカでは「プロンプトエンジニア」
などと呼ばれ、
年収3000万円を超える求人が散見されるほどです。


オリジナリティのあることを言わせよう

一般的なプロンプトエンジニアリングについては、
話始めるとかなり長くなってしまうので、
この記事の本題に戻ります。


ここでは、実際に僕が使っている
「アイディア出し」に特化したプロンプト
を紹介します。


"もしも" を設定する

AIについて情報発信をするnoteを書いているので、記事のアイディアを出してください。

もしも、あなたがワンピースのルフィならどんな記事にしますか?

プロンプト例 ①

1. AI技術の「冒険」への影響:
ルフィのような冒険心をもって、AI技術がどのように新たな領域への冒険を可能にしているかを探求します。例えば、AIが宇宙探査や深海探査でどのように使用されているかに焦点を当てることができます。
2. AIと人間の「仲間」関係の構築:
ルフィは仲間との絆を重視します。この視点から、AIが人間の仲間としてどのように機能しているか、またその将来性について考察する記事です。たとえば、AIが教育や医療でどのように協力しているかを紹介できます。
3. AIにおける「宝探し」:
ルフィが宝探しをするように、AIが未知の知識やデータの「宝」を探し出すプロセスを探る記事です。例えば、ビッグデータ分析や予測モデルの中でのAIの役割を探究します。
4. AI倫理の「正義」についての考察:
ルフィは正義感が強いキャラクターです。AIの倫理問題に焦点を当て、AI技術の進展が社会に与える影響と責任について考えます。
5. 「夢」を追うAIの物語:
ルフィが夢を追うように、AIが人間の夢や希望を実現するためにどのように使われているかを紹介する記事です。AIが芸術、音楽、創造的な分野でどのように活用されているかを探ります。

ルフィの個性が反映され、
とてもオリジナリティのあることを
言わせることができました。


どうですか?
結構面白いテーマが多くないですか??


他にも「もしも」のパターンを試してみましょう。

AIについて情報発信をするnoteを書いているので、記事のアイディアを出してください。

もしも、あなたがビルゲイツならどんな記事にしますか?

プロンプト例 ②

1. AIの未来と人類社会への影響:
AI技術の急速な発展が今後どのように人類社会を変えていくのか、ビジョンとしての予測を展開します。具体的には、医療、教育、経済、環境などの分野でAIがどのように利用される可能性があるかを探ります。
2. 技術革新と倫理:
AI技術の進歩に伴う倫理的な課題に焦点を当てます。プライバシーの保護、バイアスの問題、仕事の自動化による雇用への影響など、AIが社会にもたらす可能性のある問題点について考察します。
3. 教育とAIの関係:
教育分野におけるAIの活用について考えます。個々の学生に合わせたカスタマイズ学習や、リモート学習、教育格差の解消など、AIが教育の未来にどのように貢献できるかを探ります。
4. AIとビジネスの未来:
AI技術がビジネス界に与える影響について議論します。特に、新しいビジネスモデルの創出、効率化、顧客体験の向上などに焦点を当てます。
5. AIによる環境問題への取り組み:
環境問題へのAIの応用について取り上げます。気候変動のモニタリングや、エネルギーの効率的利用、資源管理など、地球環境を守るためのAIの活用方法を考えます。
6. AIの人道的利用:
AIが世界の貧困や健康問題の解決にどのように貢献できるかを検討します。具体的な事例や将来の可能性について議論します。

ルフィのときと比較して、
テーマの規模が
かなり大きくなりました。


学習するデータが同じでも、
プロンプトを調整して
参照するデータを偏らせることができると、
こんな風にオリジナリティが出せます。


今回で言うと、
その人物像に寄せた回答なのはもちろん、
「もしも」というワードがあることで
空想上の話であることを理解させ、
より「ありきたりさ」を消せていますね。


"制約条件" を設定する

AIについて情報発信をするnoteを書いているので、記事のアイディアを出してください。ただし以下の制約条件に従ってください。

#制約条件
*拡散したくなるようなキャッチーさ
*初めて見るタイトル

プロンプト例 ③

1. 「AI革命!未来の日常を変える5つの予測」
- AI技術がもたらす未来の生活様式や社会の変化について、予測と分析を交えた内容。
2. 「ロボットから学ぶ?AIが教える新しい学習法」
- AIを活用した教育技術や、AIによる学習法のイノベーションに焦点を当てる。
3. 「AIと人間の共存:共生の未来を探る」
- AIと人間がどのように共生していくのか、その可能性と課題を掘り下げる。
4. 「AIの倫理問題:テクノロジーの進化が問いかけるもの」
- AI技術の進歩がもたらす倫理的な問題について、深く考察。
5. 「AIが描くアート:機械による創造性の探求」
- AIが作り出すアート作品や、AIを使った創造活動の未来について。
6. 「ビジネスに革命を!AIによる新時代のマーケティング戦略」
- AIを活用したマーケティング手法や、ビジネスへの影響を紹介。
7. 「AIとエモーション:機械が人間の感情を理解する日」
- AIが人間の感情をどう理解し、反応するのか、その技術的な側面と社会的な影響を探る。

オリジナリティが増しましたね。


ちなみに、
制約条件の前につけた「#」は、
「見出し」を、

各条件の前につけた「*」は、
「箇条書き」を意味します。


この書き方は、
「マークダウン」と呼ばれ、
ChatGPTだけでなくnoteやNotionなど、
多種多様なプラットフォームに対応しています。


ChatGPTのプロンプトにおいても、
これらをしっかりと記載することで、
より高い精度の回答が期待できます。
覚えておきましょう。


おわりに

今回の記事で紹介した方法は、
アイディア出しだけでなく、
ChatGPTを使う上で常に使える方法です。


プロンプトエンジニアリングは、
それだけで高収入の職業となるほどの、
かなり需要のあるスキルです。


今回紹介した方法には、
そのエッセンスが含まれています。


応用することでかなり幅広い
回答のコントロールができるので、
ぜひ活用してみてください。


生成AIを今のうちに使いこなして、
日々の仕事や副業などでどんどん
リードしていきましょう!


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