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【おとなの読書感想文:15】部長と社畜の恋はもどかしい

どうもコウノです。

「私と仕事どっちが大事なの!?」
なんて喧嘩中に構ってちゃんな彼女が言いそうなお決まりの台詞ありますよね。

今でこそ多様化というのが認められてる時代になりましたが、昔の少女マンガ、とりわけ恋愛物と言えば
「学生時代に出会って紆余曲折あって」
「学園の人気者な男子と」
「ごく普通のヒロインがくっついて」
「結婚して大団円」
て内容が多かった。

個性の内容凡庸でモブっぽいヒロインが「ハイスペック男子をゲット」する事で個となるというか、それをステイタスとしているようで、どうにも違和感を覚えてました。まあ読むけどもさ。

対して仕事頑張るウーマン的なマンガになると、仕事が恋人です!みたいなのが多いイメージ。

結局「恋か仕事か、の二択」になっちゃってる気がしてもどかしかったんですが。

そこへ最早何キッカケで読み始めたのか忘れましたが、今回の作品「部長と社畜の恋はもどかしい」。

ヒロイン(休日なんだから休みなさいよ

同じ職場の部長と社畜な後輩が、身体の関係から始まってちゃんと恋して結婚して。

でもそこで終わりじゃないのがこの物語の素晴らしいところ。

実際には難しい事もいっぱいあるけどね

妊娠出産というこれからのイベントを控えつつも、仕事を両立させるには、というテーマでちゃんと続いていきます。これ、なかなかないんですよね。

で、同じ会社の部長という立ち位置の旦那だからこそ、理解あるし頼もしい。
これは働く女性に読んで欲しい。

そもそもこの2人部長(元社畜)と後輩(リアルタイム社畜)なんですが、部長が社畜じゃなくなった経緯がいい。

ど●兵衛食ったら
ヒロインがヤバかった
こうして総務部の鬼になったが
恋人が最早敵だったという下りの面白さよ

で、この2人がくっ付いた後は、別の「部長」と別の「社畜」の恋模様2つが展開されていきます。
サブキャラ同士の話って当たり外れあったりもしますが、これは完全に大当たり。

若い部下に推しだと言われて諫山部長
ボールペン届けるのもシナリオがいる
勘違いしないさせない守れコンプラ
かたや女部長は年下に告白られ
彼氏にはせずにとりあえずセフレにした

こういう「仕事も恋も本気!」というマンガを楽しいと感じるのは、やはり自分が仕事をする大人になったから、なんでしょうね。


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