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ようやく2024年がスタートした気がする

今日の宮崎は、朝から雨が降っていた。
小雨ではなく本降り。

「本当に今日行くの?」

8歳の息子から言われて、思わずカーテンを開けて窓から外を見てみる。確かに、結構降っている。そういえば、スマホに通知があった防災速報で「強い雨」の予報が出ていた。

「…うん、行こうかな」

せっかく思い立ったわけだし、行けるような体の状態にもなったわけだし。強めの雨だが、予定を決行することにした。

何かというと、神社での「厄払い」だ。
とはいっても最近までは「厄」なんて気にもしたことがなかった。去年も12月頃に話題には上がったが、「そうだねー、行かないとねー」くらいな感じで、心ここに在らずで答えていた。

ところがどっこい。
僕は新年早々病に倒れ、4ヶ月間も日常生活から離れることになった。これを「厄」と言わず、何と言おう。昭和59年生まれの僕は、今年が前厄。払えるものは、払っときたい。

ということで、家族で宮崎神宮へと出かけた。
前日に電話をしていたが、予約は特別必要ではないらしい。午前9時から行われるとのことで、8時50分頃に現地に着いた。

「やっぱり、降ってるね」

息子が車から外を見ながらつぶやく。
着いたら雨の勢いが弱まったりしないかなと期待したが、そんなことはなかった。雨粒は車のフロントガラスをバチバチと叩いている。

「まぁ、こんな日もあるでしょう」

家族3人ともレインブーツを履いて、本殿近くの受付へと向かう。
生い茂る緑、神社の大きな鳥居、本殿へと続く砂利道。宮崎の中心部とはいえ、やはり周りと雰囲気とは違う。雨が降っていても、嫌な雰囲気はしなかった。

受付を終えて、向かいにある待合室で案内があるまで待つ。他に誰もいないだろうと思っていたが、七五三のお参りと思われる家族が1組だけいた。

同じ待合室にいるとはいえ、一緒にするわけじゃないよな?

そう思っていたら、見事に同じ時間に案内を受けた。僕の家族と合わせて2組が、神社の本殿へと向かう。 

中では、僕を先頭に家族で一列に座った。七五三のお参りの家族は間隔をおいて僕たち家族の左側へ。すぐに神主さんが登場して、神事が行われる。まずは2組の家族の前で祝詞が読まれていく。聞いている間、何度か気持ちの良い風が前から吹き抜けていった。その後に「まずは厄払いの方から」と言われて、僕たち家族が前に呼ばれる。

なるほど。ここで違いが出るわけか。

神主さんからは、大きな鈴のようなものを僕の頭の上で振って鳴らされる。
その後に、二礼二拍手一礼。こうして厄払いが終わり、お守りやお札、御神酒が入った袋を渡された。七五三の家族は、僕達がその場を離れてから神事が行われるようだった。

あっという間だったが、なんとなくスッキリしたような。
駐車場へ戻るために鳥居の方へと歩いていく。

「おみくじ引きたい!」

帰り際に息子が言うので、さっき受付をした場所に立ち寄った。そういえば、今年は新年早々入院したので家族で初詣も行けていない。

「いいよ、好きなの引きなよ」

何種類かあるおみくじから、息子は好みのものを引いた。開けてみると「吉」だった。
「じゃあ、俺も」と、息子に続いて引いてみる。実は、個人的におみくじは結構好きだったりする。ガサゴソとかきまぜ、手に当たったものを1枚抜き取った。

今更ながら、ようやく今年が始まった感じだ。
少しワクワクしながらおみくじの封を開ける。

「…末吉」

大吉じゃないのが、リアルだ。
「前半は大変だけど、後半は望み通りですよ」。ざっくりそんなことが書かれてあった。

なんか、当たってる気がする。

これで後は良くなるだけ。
さて、ここからだ。2024年。

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