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近未来麻雀小説(29)過去からの刺客 VIII

これまでのあらすじ

 麻雀のルールも知らず、否、知らないからこそ、適当なルールの麻雀っぽい感じの近未来麻雀小説の連載を始めてしまった作者の俺は、ルールを知らずに麻雀小説を書くのは無謀だと気付いた。ドンジャラのルールも知らなかったが、子供でも遊べるゲームなので何とかなるだろうとドンジャラに逃げた。ところが、天和や地和という配牌だけで勝っているという作者に都合の良いイカサマ技が使えないドンジャラ小説は、なかなか終わらず、一刻も早く近未来麻雀小説に話を戻したいと焦っていた。

 しかし、 #ジョジョの奇妙な冒険 や、 #攻殻機動隊 や、 #シュタインズ・ゲート のようなアニメの話を混ぜてしまったので、話が余計にややこしくなってしまった。もはや、ドンジャラの話に戻すことすら困難なほど、タイトルと内容が著しく逸脱して、さらに支離滅裂さに拍車が掛かっていた。
 
 一方でセガNET麻雀MJのCPU対戦で十級が相手では、負けることは無くなったので、 #刃牙 第2部 #バキ に登場する有名な台詞である『 #敗北を知りたい 』と独り言を言いながらMJを打った。

 そんななか、MJで役満を聴牌してしまい降りることができず、ダブロンに振り込んでしまった。大したダブロンではなかったので、MJを続けることもできたが、ムカついたので途中でゲーム終了にして敗北からも逃避した。これは人間相手には使えない技だが、CPU対戦なら途中でゲーム終了しても、MJは怒ったりしないので便利な #無敗の裏技 だった。

麻邪羅・第一戦・東2局3本場

『銅鑼右衛門。あたいの声が聞こえるにゃ?』とマチルダが、Bluetooth通信で銅鑼右衛門に話し掛けた。

 銅鑼右衛門はタイムトラベルをしていたので、20世紀終盤から21世紀初頭まで使われていたBluetooth通信に対応していたが、まさか22世紀にBluetoothを搭載している装置が存在しているとは思っていなかった。

『マチルダちゃん。なんで22世紀生まれなのに、Bluetoothなんか搭載しているの?』

『Bluetooth対応にしたのは、あなたが過去からやってくることが分かっていたからにゃり。あンたの量子暗号通信のQC-V286を解放するにゃり』

『えっ? QC-V286が開発されるのは、これから2年後の未来なのに、どうしてマチルダちゃんが、QC-V286のこと知っているの?』

『それは、あたいが麻雀専用チップを作るついでに開発したから知っていて当たりまえにゃり』

 銅鑼右衛門はQC-V286チャンネルを開放すると、『もしもし、ボク銅鑼右衛門。マチルダちゃん、量子暗号通信聞こえますか?』と、量子暗号通信テストメッセージを送った。

『もしもし。銅鑼右衛門? あたいはマチルダにゃり。量子暗号通信くれてありがとうにゃり。ところで、あンたが、ここに来たのは、24世紀の人類滅亡を阻止するためにゃ。でも、その過去改変が、どうなるか知ってるにゃ?』

『なんで、24世紀の人類滅亡の話を、マチルダちゃんが知っているの? まさか、ボクの #ゴーストハック でもしたの?』

『違うにゃり。ゴーストハックは、攻殻機動隊の話にゃり。いまは、過去改変の話だからシュタインズ・ゲートにゃり。それで、あンたは、22世紀の家族のこと思い出せるにゃ?』

『うん。勿論、思い出せるよ。ボクの妹の名前は銅鑼銅鑼美で、お父さんは銅鑼銅鑼男で、お母さんは、銅鑼銅鑼子だよ』
 
『ロボットのあンたに、両親がいるのはおかしいとは思わないにゃ?』
 
『え~っ。でもボクは子供のころ、お父さんとお母さんに…銅鑼銅鑼銅鑼銅鑼銅鑼銅鑼銅鑼銅鑼銅鑼銅鑼銅鑼ぁ~っ!』と、銅鑼右衛門は自らの記憶を呼び起こすと、電脳内の映像データに激しいノイズが走り、銅鑼右衛門の電脳に激痛が走っした。

『感覚回路を遮断するにゃり。そう。あンたはロボットだから、両親はいないにゃり。それで誰があンたを作ったか、思い出せるにゃ?』

『だめだ! 何にも思い出せないよ。ボクは一体何なんだろう?』

『あンたは、今から2年後に、あたいが作るロボットにゃり。だから、あンたは、あたいのツンデレ猫型アンドロイドとは違うけど、とりあえず猫型ロボットにしたにゃり。あンたが乗ってきたタイムマシンもあたいが作ったから、過去のことも未来のことも全部知っているにゃり。あンたは、あたいが作った麻雀チップを4枚拡張スロットルに入れたら、この麻邪羅勝負で、あたいに勝てるとおもっているにゃ。でも、その過去改変が人類滅亡を食い止めるけど、逆に人類が全てのAIとアンドロイドを破壊することになるにゃり』

『それって、なんか #ターミネーター・ジェニシス みたいな辻褄の合わない話で面白くないよ。もっとまともな麻雀の話をしようよ』

『ほんとうに困った子にゃり。ここにあンたの好きな、どら焼き4枚と、麻雀チップ4枚あるから、好きな方を選ぶと良いにゃり』

『それって、青か赤のどちらかの薬を選ぶかっていうマトリックス的な話だね。じゃぁ、ボクは、どら焼きが食べたいな。だってボクは銅鑼右衛門だからね』

『そうにゃ。それが正しい選択にゃり』

 どら焼き4枚を一口でパクリと食べると、太り過ぎて糖尿病になっていた銅鑼右衛門は血糖値が上がって、思考回路がハッキリしてくるのが分かった。

『じゃぁ、ボクはこのまま代打ちしたら負けちゃうんだね。でも、負けちゃったら100万点払えないけど、どうしたらいいの?』

『どうせ、萬田金次郎って高利貸しが何か言ってくるから、借りとけばいいにゃり。中国はこれまでマイナス金利政策を100年以上続けたから、萬田金次郎がタイムマシンに乗って過去に遡ると膨大なマイナス金利を払わなきゃいけないにゃり。それで、慌てて自分で借用書焼いちゃうから心配しなくても良いにゃり。麻邪羅の話しは終わらせたいんで、ネタバレしないようにCD-ROMに入ったスタンド能力を使って、話を加速させて一気に終わらせるにゃり』

話を加速させる未知のスタンド能力の♬ハブアシガー・イン・ヘブン

麻邪羅・第一戦・東4局0本場

 オーラスでは、親のベイズの勝麻が、和了太の代打ちの銅鑼右衛門のジャイアン暗刻、スネ夫暗刻、のび太のママ牌の『リサイタルセット。30,000』に振り込んでしまい、3位同点で勝負の膜は閉じた。

 今回のルールでは、30,000点以上が第3トーナメントに進出できる変則ルールだったため、一人の脱落者も出さずに全ての雀士が、第3トーナメントへの進出を決めた。

1位:マチルダ   1,783,000点
2位:モリエホン   969,000点
3位:役満和了太   100,000点
3位:ベイズの勝麻  100,000点

つづく…

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