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GWの感じ|しょうゆを3本買う

お久しぶりでございます。お久しぶりでございます。ゴールデンウィークが明けて一週間が終わります。おつかれさまでございました。おつかれさまでございました。なぜさっきから同じ言葉を2回繰り返しているのかといいますと、休みを挟んで久しぶりに文章を書きますんで、いまいちスラスラと言葉が出てこないからです。そんなおれのゴールデンウィークなんですが、前半は家族旅行に行って後半は地元群馬に帰って割に楽しく穏やかに過ごすことができたな、という感じです。

家族旅行は和歌山に行ったんすよ。最近両親が車中泊系YouTuberにハマっていて、彼らが高野山のほうに行っている動画を見て、行きたくなったということなんですけれども。GW前々日の夜に、明日から和歌山に行くから一緒にどうか、と誘われたんで、老い先短い年寄りの誘いはできるだけ断らないようにしようと決めているおれは二つ返事で行くことに。

旅程を聞かないままGW前の仕事を片付けた夜、群馬から東京に迎えに来た両親の車に乗り込み和歌山を目指すわけなんですが、当然どこかで泊まるものだと思うじゃないですか。それで両親に今晩はどこに泊まるんだいと尋ねたところ、車中泊だと言うんですね。そりゃ車中泊YouTuberに触発されて旅行に行くくらいですから、気持ちは分かるんですけど我が家の車は普通の乗用車。車中泊ができるような大きさではないということなんですが、交代で運転しながら仮眠をとり、明け方に和歌山に着くので半日ほど高野山を見て回り、その日のうちに群馬に帰る、お墓参りに行かなきゃいけないからね。とそこで初めて今回の旅程を聞かされたのです。

ちょっとこの旅行に乗ったことを後悔しながら車を運転し、明け方ごろに高野山に到着しました。金剛峯寺あたりは到着したころにはもう朝の礼拝が始まっていたようで、満足に仮眠もとらないままに観光をすることにしました。金剛峯寺は弘法大使が今もなお修行を続けているといわれるたいへん荘厳な空間で、それにあやかろうと数多くの歴史上の人物や有名人、財界人などのお墓がこのお寺にはあるんですけれど、当然めちゃくちゃ眠かったもので、ほとんど頭に入ってきません。異様な空間だったということは覚えているんですが、両親が「これが織田信長のお墓ですよ」と鼻息を荒くしているのにも、一刻も早く横になりたいという想いしか抱けず。強力な睡眠欲に支配されていたおれにとっちゃ涅槃への道は果てなく遠い!ということです。

それで、和歌山に行ったのが5月1日だったんですが、以前にラジオでヒゲタ醤油が9月9日の重陽の節句に合わせて蔵出しをする特別なしょうゆがある、という風に聞きつけ、その予約が例年5月1日にスタートするということでGoogleカレンダーに登録していたんです。金剛峯寺を出るころにポロっとその通知が来たわけですね。確認してみると、予約がスタートしていました。自分用と、実家用にひとつずつ手配をします。

それから、せっかく和歌山まで来たのだからお土産を買っていこうと、観光センターでお土産を買い求めることにしました。いろいろ見て回っていたところ、「湯浅醬油」というものが売られているのを見つけました。おれはしょうゆに対して並々ならぬ情熱を注いでいるということは以前に言及したと思います。和歌山の湯浅という町はしょうゆ発祥の地と言われておりますが、そこで作られている湯浅醬油はまさにしょうゆの元祖であるということらしいのです。当然そのことを知っていたおれはうっすら湯浅醬油とか置いていないかな、と期待をしていたわけなんですがね。売られているからには買いたい!と思うわけです。湯浅醬油を手に取ってレジへ持っていくのですが、その手で先ほどヒゲタ醤油を注文したことを、おれはすでに忘れています。

それで思いがけず気になっていた湯浅醬油も手に入れ、ひととおり観光を満喫して和歌山を後にした我々は、ついでに伊勢のほうに立ち寄って群馬へ帰ることにしたのです。本来ついでに観光をするような場所ではないのですが、伊勢神宮を参拝して、おかげ横丁なんかを見てきました。そこで伊勢うどんを食べたんですがとってもおいしかった!両親もうまいうまいと言って食べていて、運転がんばって来てよかったな、などと思いました。

それで群馬の実家に戻ったんですが、その後両親がなにかにつけて伊勢うどんがおいしかった、また食べたいと言うのです。繰り返しになりますが老い先短い年寄りの願いはなるべく叶えてやりたいとおれは常々思っていますから?ひとつ伊勢うどんを再現して振舞って差し上げようとレシピを調べてみるわけです。

すると、伊勢うどんは「たまりしょうゆ」というものをベースに作られているというのです。おれは先日川島町にあるしょうゆパークに見学に行ってきたから知ってるんですが、しょうゆは大別すると5種類あって、すなわち白しょうゆ、うすくち、こいくち、たまりしょうゆに再仕込みしょうゆです。

そもそもしょうゆというのは小麦と大豆、塩水で作られていて、この配分によって作り分けているということなんですが、たまりしょうゆというのは小麦を使わない、大豆だけで作られているもののことです。詳しいでしょ。しょうゆパークに行って勉強してきたから知ってるんだ。

当然レシピに忠実に作ろうとするとたまりしょうゆが必要になるんですが、一般的な関東の家庭にはキッコーマンとかヤマサのこいくちしょうゆしか置いていない!そこでおれはスーパーを巡ってたまりしょうゆを買い求めに行くことにしたわけです。

田舎のスーパーを5軒ほど回ってようやくたまりしょうゆを置いている大きなスーパー、名前を出すと前橋の元サティ現リリカの中に入っている生鮮市場TOPというスーパーだったんですけど、そこで買いましたよ。

それでたまりしょうゆでもって伊勢うどんを再現して両親に振る舞い満足してもらうことができた、ということなんですが、よく考えてみるとおれはこのゴールデンウィーク中にヒゲタ醬油、湯浅醬油、そしてたまりしょうゆと、都合3つもしょうゆを購入している!おれは毎月一本ずつ全国のしょうゆをコレクションしているという話も以前言及していたと思いますが、通常の三倍量のしょうゆをこのわずか2日ほどの間に購入しているのです!

2024年のゴールデンウィークは、他にも様々楽しいイベントはあったんですが「しょうゆを買った」と総括されます。おれは間もなく30歳になります。これでいいのか?という思いはありつつも、うどんを食べて両親の満足げな顔を見ますと、まんざらでもなく、充実感がムクムクと湧いてきたのでした。そんな感じです。


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