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セミリタイア(サイドFIRE)することへの不安と処方箋

あいだ(@kago69)です。
Xのフォロワーさん3500人いきました記念ということで、
セミリタイア(サイドFIRE)への不安とは何か、
どうやって対処するのかを、
セミリタイア3年目なのでお話ししようかなと思います。

というのも、FIREの相談DMをたまにいただくので、
その回答をシェアする感じです。
シェアと言っても、プライバシーがあるので個人情報は書きません…

まずは、FIREに向けての経済的な不安。
「あるのかなー」と思いきや、相談する時点で、
相談者さんはだいたい、自己解決してることが多いです。

例えば20~30代ですと、資産額が1000~2000万円あたりが多いです。
そこでFIREという単語が出てくるわけですが、
「この額で、この先まったく働かずにやっていきたいのです!」
という話にはならないです。

具体的には、「失業保険がなくなったらまた働くよ」だったり、
「ものすごくハードな職場からラクな職場に転職するよ」だったり、
「配当+週3バイト…足りなければ派遣も辞さぬ」
というふうに、かなり防衛寄りのプランを用意してます。

だったら何が不安なのよ。

わりと共通するのが「罪悪感」です。
会社教を裏切る罪悪感。

みんな、めちゃくちゃいい人なんですよ。
いい人だから苦しんでるんですよね。
だから、会社の外にいるあいださんに
相談するのかもね…

まず「会社教」とは何か。
まあ、なんとなくわかるでしょ。
会社教という言葉はあいださんの造語ですが、
今いる会社の宗教です。

・会社のルールは守らなければならない
・会社に迷惑をかけてはならない
・会社の人を裏切ってはならない

特に明文化されてないのですが、
「社風」とか「会社の文化」でガチガチに口伝継承され、
毎日の出社によって習慣を強化されてるので
パブロフの犬みたいに条件反射でそう動くようにされてます。

なので、FIREに向けてしっかり備えてこれたのに、
いざ会社を辞める段になったら
会社を裏切るような気持ちになって
罪悪感で押しつぶされそうになるわけですね。

罪悪感を認識すると、
喪失感や孤独感とかも、ついてきますよ。

これに対する処方箋ですが、
「会社教が信じられなくなったら、新しい宗教を信じましょう」です。

FIREしたら急に「信ずるは己のみ…」みたいな
サバイバルスピリットを持つ必要はありません。
会社教に変わる新しい何かを信じ、
新しい何かにすがればいいのです。

別の切り口で話しますよ。

会社で働いてるうちにどこかで会社教に絶望し、
「FIREしよう」と密かに決意するわけですね。
で、目標資産額を設定して必死に増やすわけです。

それはそれで面白いゲームなのですが、
そのとき会社教を裏切ってる自覚があったりなかったりします。
(まあ、ないほうが多いんじゃないかな…)

で、上司に「辞めます」って言おうとしたとき、
明確に「会社教の終わり」を意識します。
そして「これから私はどうすれば…」
という孤独感が湧きあがります。

自分の周囲には会社の人がいて、同じ世界の人だった。
だけど、「辞める」といった瞬間から周囲はすべて他人、
自分と同じ世界にもう誰もいない…
このタイミングでこれは、つらいです。

なので、あいださんが伝えたいノウハウとしては、
「資産を増やしながら、会社教に変わる宗教も探しましょう」
ということです。
マネしたいFIREのスタイルが見つかると、もう、独りじゃないです。

参考までに、あいださんの事例を話しますね。

あいださんは、資産1億円にいくまでもなく、
2021年、5000万円で早期リタイアを決めました。
一部上場企業です。いるだけで億り人確定です。
そんな環境からどうしてリタイアできたのか…

その精神的な支えとなる宗教、
それが「リタイアブログ」でした。
既にリタイアしてる人が書いてるブログ、
それがリタイアブログです。

いろんなリタイアブログをたくさん読みましたが、
あいださんが一番ハマったのは、
30才1000万円で隠遁生活に入った「ミクさん」という人のブログです。

(今は記事が有料化されてますけど、前は無料で読めてました)

例えば、個人売買で買ったジャンクのバイクを修理して、
陸伝いで関東から北海道まで行って、
北海道でテント暮らししながら避暑ツーリングして、
終わったらバイク転売して儲けるとか、おもしろすぎでした。

家賃ゼロにするために、リゾート地にある150万円の一軒家を買って、
隣のおばあさんを計画的に手伝ってお小遣いを生活費にしたり、
ジムのシャワーを常に風呂代わりに使ったり、
貧乏飯を大量にアップしたり、
「そこまで節約する!?」という驚きの日々でした。

あいだは元々、「どうせリタイアしても、毎日ヒマで孤独になるしな」
という思いが強かったのですが、ミクさんのブログを見て、
「お金軸から外れて、日々をクリエイティブに過ごす」
というライフスタイルが、これからの自分への処方箋になると感じました。

会社教を捨てたあいださんは「ミクさん教」に入りました。
会社を捨てたら空き地に咲くペンペン草のように、
踏まれても忘れられても
強く楽しく生きていこうと思いました。

次に、残り少ない会社教への接し方を決めました。
それは、二枚舌を使うことです。
つまり隠れてキリスト教を崇拝する、隠れキリシタンみたいな感じです。

「FIRE」という宗教を明らかにしなければ、
同調圧力を伴った宗教弾圧を受けることもないし、
「我が心の聖戦なり!」と言って、
上司や同僚と宗教戦争することもありません。

なんとか会社の役に立ちたいけどポンコツだから
窓際族(ウインドウズ)のコースに進まざるをえないし、
毎日机に座ってるだけで申し訳ないから、
ものすごく小さな会社の面接を受け、
上司には、「ものすごく小さな会社に転職するから辞めましゅ…」
と言いました。

これで、「仕事できないおっさんが、落ちぶれて転職するんだな…」
という周囲納得の流れができて、誰ともバトルせずに退職しました。
(自尊心はちょっと傷ついたけど…)

自分語りが長くなってごめんなさいね。

2021年はまだブログ文化が強かったので、
ハマれる宗教をブログで探しましたけど、
2024年の今なら、SNSやyoutubeなどでも宗教を探しやすいですね。
良い時代になったもんです。

人は信じるものがあれば、絶望せずに生きていけます。
会社教がなくても、あいださんは今日も明るく生きてます。

まとめ:

FIREに向けての不安は、経済的なものより、
会社教を裏切る罪悪感、喪失感、孤独感。
資産を増やしながら、会社教に代わる宗教も探しておけば、
退職、そしてその先も、わりと明るく生きていけるよ、という話でした。

以上です…

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