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保育園留学の体験談~保育園編①~北海道厚沢部町

親子で短期移住生活を楽しめる「保育園留学」を体験してきました。私もパートナーもこどもも、三者三様の学びと刺激がたくさんあったので、忘れないうちに記録にとどめておきたいと思います。
 
こども視点の保育園編、家族の移住視点の生活編、家族で振り返って感じた気づき編の3部構成です。

追記)私たちが体験したのは2023年9月後半の2週間です。


保育園留学とは

保育園留学とは、『1〜2週間ほどの期間で、こどもが保育園に通いながら家族で好きな地域に滞在し、暮らし体験をする』ことのできるプログラム。
(株)キッチハイクさんが立ち上げたプログラムで、全国各地で広がりを見せています。

今回参加したのは、保育園留学のはじまりの地ともいえる北海道厚沢部町にある「認定こども園はぜる」です。

我が家は3人家族(内訳:私、パートナー、子供@2歳児クラス)
東京23区内に暮らしながら、二拠点生活に関心があり、また子供にも大自然を経験してもらいたいという思いがありました。いい意味で、お試し感覚で移住を経験できる保育園留学を知り、「まさにこれだ!」という思いで申し込みをしました。

参加したのは9月後半の2週間。
私自身はリモートワークが出来る仕事ではないのですが、ちょうどこのタイミングが資格試験の直前だったので、仕事を調整し、受験合宿の気持ちで臨むならこのタイミングしかないと思って、ポチっと申し込みボタンを押したのでした。

厚沢部町のこども園はぜる

こども園はぜる」は、2019年に新設された厚沢部町立の認定保育園です。壮大な自然の中に悠々とたたずむ新しい園舎、子供達が大きな園庭や園内で伸び伸びと遊んでいる様子など、ホームページや情報番組を見ていた「はぜる」の様子から、こんな保育園を経験したらどんな感じになるのかな?と、ドキドキワクワクな気持ちでした。

現在、区立保育園の中でも比較的園庭が広くて恵まれた環境で過ごしている我が子ですが、突然の環境の変化にどんな反応をするだろうか。最初はかなり抵抗するかもしれないなーなどと、不安も半分、期待も半分…。

事前準備と気持ちづくり

留学直前に「はぜる」の先生との面談があるのですが「最初は泣いてしまうと思いますが、安心してください」「1週間前からオンライン連絡帳が観られるようになるので、お子さんと一緒に雰囲気を共有しておいてください」と言われました。

我が家は、数日前から「飛行機に乗って北海道にいくよ!」「大きな公園がついている保育園に行くよ!」などと写真も見せつつ、事前に気持ちを作るための声掛けを念入りに。

保育園留学初日

日曜日に、羽田空港から函館空港、厚沢部町へ移動しました。
月曜日は祝日だったため、火曜日が保育園初日です。

園の利用時間は8:00~16:30

初日は遅めに来てくださいと、指定の8時45分に到着しました。
留学キッズたち専用のドアを開けて入ると、先生が待っていてくれました。予想通りのギャン泣きでしたが、担任の先生も、留学組の子供達の対応に慣れているので、とても安心。本人も、泣いてはいるものの、何が起きているのかは、事前の予習で分かっていました。暴れることなく先生に抱っこされて園の中へ吸い込まれて行きました。

さて、この時の私とパートナーの頭の中では、「2週目の後半になって初めて園に馴染んでくる感じかな?」などと思っていました。というのも、今年の4月に転園を経験したわが子は、1カ月ほど新しい園に慣れなかったので、それなりに時間がかかるのではないかと…。ところが…。

驚きのお昼の連絡帳!

「どんな感じで過ごしているかな」と頭にちらつきながら、日中は私もパートナーも仕事(私は試験勉強)中、ふとスマホに目をやると、連絡帳にメッセージが届いていることに気づきました。ちょうど12時を過ぎたころちょうどのことです。

これは、もしやお迎えコールか…?」と頭をよぎって開いてみると。

お父さんとお母さんが不安かなと思い、午前中の様子をご連絡しました。
10分ぐらいは泣いていましたが、その後は落ち着いて、今はすっかり伸び伸び楽しんでいますよー。安心してくださいね!
(こどもが満面の笑みで遊んでいるどアップ写真付き)

「はぜる」初日のキッズリー

「えぇぇぇぇぇ(爆笑)楽しみまくってるぢゃん!!!」

こんな表情、写真とる時になかなかしてくれないじゃないかと、ツッコミを入れたくなるほどの満面の笑顔で映っている我が子を見て、私もパートナーも拍子抜けしたのでした(笑)

週の初めのお昼ごはん直後の忙しい時間帯にもかかわらず「はぜる」の担任の先生が気を使って連絡をくれる神対応に、大感激です。

先生の丁寧なコミュニケーション

初日から最終日まで「キッズリー」というオンライン連絡帳を介して先生との交流を行うのですが、この内容が非常にこまやかで有意義だったのが思い出されます。このあたりは、また、気づき編で詳細を書こうと思っています。

「はぜる」では個別の子供の連絡帳に加えて、その日のクラスの様子が写真付きでアップされるようになっています。毎日、たくさんの写真と、楽しい文章が送られてくるので、クラスの子供同士のやり取りなんかも分かって、親も毎日楽しみ倍増です。

特に、初日は、連絡帳の文章量と写真の量に圧倒されました。

また、子どもの様子にフォーカスされた内容の個別の連絡帳をみると、わが子が色んな遊具で遊んでいる様子や、初めてのチャレンジをたくさんしている様子が送られてきました。なんと、得意げにキュウリの収穫までしているではないか!その手にはハサミまでもって、真剣に枝を切っている様子が(笑)親がズッコケたくなるほど初日から思う存分楽しんでいるがビシバシ伝わってきました。

こんな風に、毎日、保育園での子供の様子を細かく知ることができて、親側も保育園での子供の様子を一緒に体験しているような気持ちにさせてくれる「はぜる」の連絡帳。子供の成長を感じるとともに、私たち夫婦も「あぁ、こんなこともできるんだ!」「こういうこともやらせてみればいいんだ」などと育児のヒントをたくさんもらいました。

お迎えの時間「さぁ、どんな表情で出てくるか?」

お迎えの時間。連絡帳で当日の様子は知っていた私たちですが、どんな顔をしてやってくるのか、ニマニマしながら「はぜる」にお迎えに。

ドドドドドドドドド・・・。
猛ダッシュで入口までやってきた我が子。
満足気に「楽しかった!」と言って出てきました。

また、初日ということもあってか、担任の先生が、朝から夕方までの様子を事細かに説明してくださって、初日の手厚い対応に腰を抜かしそうになりました。

昼のメッセージに始まり、お迎え時の説明に至るまで、「今日は、ずっと先生のことを独り占めしていたの?!」と思うほどの解像度で、ダ――――っと、わが子の様子を教えてくれる担任の先生。こんなこともあんなこともできて、こんな挑戦もできたんですよ!などと、ポジティブフィードバック炸裂でした。

新しい環境で、新しい先生と、新しい挑戦をした我が子の「はぜる」初日の様子は、親にとっても驚きと気づきがたくさん詰まっていました。パートナーも私も、口をそろえて「今日1日だけでも来た甲斐があったね」と、充実感にあふれた1日でした。

お迎えのあとは…。

16時半とやや早いお迎えですが、その後は「はぜる」に併設された公園があり、遊具も充実しているので、そこでまたひと遊びできます。初日は、今日あった出来事を振り返りながら、親子の時間を楽しみました。

園から滞在している「ちょっと暮らし住宅」までは車で10分弱。この日、この後に、地元の郷土料理を楽しむアクティビティを予定していたので家まで直行しました。

さて、初日だけで、思っていた以上に長文になってしまったので、保育園編②に続きます。


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