Stable Diffusionで"違う顔"を簡単に作る拡張機能 - 『CloneCleaner』
本記事では、複数画像を生成するときに、異なる雰囲気の画像を生成できる『CloneCleaner』という拡張機能をご紹介します。
従来の方法でバッチカウントを増やして、複数の画像を生成すると、同じような顔や雰囲気が生成されると思います。
これらはもはやよく見かける顔、という感じですね。
しかし、CloneCleanerを使うと、このように同じプロンプトを用いてもバリエーション豊かな画像を生成してくれます。
導入や使い方はとても簡単なので、ぜひ試してみてください。
CloneCleanerのインストール方法
まずは、CloneCleanerをインストールします。
Githubのこちらのページから、URLをコピーしましょう。コピーを終えたらいつもの通り、ステーブルディフュージョンの画面を開きます。
Extensionsタブを開き、インストールフロムURLに先ほどのURLをペースト。
インストールを終えたら、インストールドのタブから、こちらをクリックして更新しましょう。
更新を終えると、CloneCleanerの項目が追加されます。
それでは早速画像を作成していきます。
CloneCleanerの使用方法
まずは、CloneCleanerを使わないで画像を生成してみましょう。
出来上がった画像はこちらです。
冒頭でもお伝えしている画像です。確かに美しい女性がたくさん生成できるのですが、顔や雰囲気が類似していることがわかると思います。
それではCloneCleanerを使用した場合と比較してみましょう。
こちらのイネーボゥにチェックを入れるだけで適用されます。※この拡張機能はなぜか初めからチェックが入っているので、使いたくない場合は最初にチェックを外しましょう。
少し下にいくと、その他の設定がありますが、一旦デフォルトのままで生成してみましょう。
しばらく待つと、このような画像が生成されました。
先ほどと比較すると、顔のバリエーションや雰囲気が、それぞれだいぶ異なって生成された事がわかるかと思います。
このようにCloneCleanerを適用するだけで、簡単にバリエーション豊富な画像を生成してくれます。
それでは細かい設定もみていきましょう。
CloneCleanerの細かい設定について
こちらにname、countryなどの項目がありますが、チェックが入っている状態だと、これらをランダムに生成してくれるという意味です。
たとえばcountryのチェックを外して、プロンプトのほうに日本人というワードを追加すれば、日本人で違う名前やヘアスタイルの女性を作ってくれるという事です。
画像をみていただいたほうがわかりやすいと思うので、こちらで画像を生成してみましょう。
出来上がった画像がこちらです。
指定通り、様々なヘアスタイルや顔が異なる日本人女性を生成してくれました。
png infoでプロンプトを確認
ちなみにpng infoという拡張機能を使うと、どのようなプロンプトが適用されているかを簡単に確認することができます。
試しにこちらの2つの画像をみてみましょう。
Png infoのタブを開き、保存した画像をドロップするだけです。
ちなみにこちらのPng infoはextensionsから追加する必要があります。
画像が反映されると、このようにパラメーターが表示されました。
こちらの女性はソフィアという名前で、うねりのある桃色の髪型を適用してくれているみたいです。
もう一人の女性も見てみましょう。こちらはサーシャという名前で、髪型なども前者とは違った指定をしてくれています。
このようにCloneCleanerを用いると、名前や髪型をランダムに設定してくれるので、色々なバリエーションの人物を作るのに非常に便利です。
ヘアスタイルのみを変更してみる
また、先ほどと同じ要領で、ヘアーカラーのチェックを外し、プロンプトにピンクヘアーを指定してみます。
すると、日本人でピンク色の髪、というのはプロンプトで指定した上で、様々な髪型を生成してくれました。
Xyzプロットを使用して、異なる髪の毛の種類を指定しても似たような設定はできますが、こちらはとても手軽にできるので、ぜひ試してみてください。
クローンクリーナーを使うと、複数生成する際にバリエーション豊かに生成してくれることがわかったと思います。
応用方法
初めはこちらを利用して、その後に気に入った顔や雰囲気の画像を選定し、高画質化すると効率が良いかもしれません。
TileやHires.fix、Reference onlyなどを服用するなどして、ぜひ色々試してみてください。
また、こちらはまだベータ版のようなので、今後は他の機能も追加されることが予想されます。ランダムに生成される項目が増えれば、かなり便利になりそうなので、今のうちに触っておいても良いかと思います。
諸々をうまく活用すれば、サムネのような画像を生成することができます。
みなさまもぜひ色々試してみてください。また何か気づきがあれば、追記などしていきます。
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