Midjourney V6新機能【--sref】で『元画像に似たスタイルのAI画像』を参照・生成する方法
Midjourneyから、待望のアップデートが発表されました。
サムネをご覧いただければわかる通り
ようになりました。正確に言うと、以前から類似機能はありましたが、その精度が上がったという感じです。
つい最近、StableDiffusionでも『IP-Adapter FaceID』という機能をご紹介してかなり反響がありましたが、機能としては少し似ているように思えます。
どちらも元々の画像を参照して、類似する画像を生成してくれるのですが、これらは漫画やアニメ、映画など、制作物のスタイルや雰囲気を統一するのにとても重要です。
それでは早速、どのようにMidjourneyで使うのかみていきましょう。
Midjourneyで参照機能を使う方法
①.参照したい画像をDiscordにドロップ
まずは、MidjourneyのDiscordを開いて参照したい画像をドロップして、エンターを押します。今回はこちらの画像を参照します。
画像が反映されたら、右クリックでリンクをコピーします。
元々の画像のプロンプトは
こちらです。
②.『 --sref』をプロンプトの前に加える
では、『 --sref』という新機能を適用させてみましょう。
先ほどお伝えしたプロンプトを応用して、このAI女性画像の白バージョンを生成したいと思います。
上記のように、太字の部分の変更・追加を加えます。
白い衣装にしたいので、whiteを追加し、参照元は①でコピーした参照元画像のリンクを加えています。
するとこのような画像が生成できました。
表情や背景、服装や顔の質感など、元画像のスタイルを引き継いで画像を生成してくれました。
同じように『Yellow』『Red』を適用すると、こんな感じです。
こちらもとてもいい感じですね。
これが、『 --sref』の使い方のベーシックなポイントです。
強度変更可能も可能
【--sw】を追加すると、強度を変更することも可能です。
【--sw 0】 〜 【--sw 1000】まで指定でき、1000に近づくにつれて、元画像の要素を色濃く反映してくれるようです
試しに--sw 0を反映して、redに変更した画像がこちら
元々の画像とは、大分スタイルが変わっています。
では、反対にMAXの1000を設定してみましょう。
かなりいい感じです。元々の画像をもう一度見てみましょう。
顔や、髪型、服装の雰囲気をかなり忠実に再現してくれています。
先ほど画像を掲載したred(デフォルト100)よりも、黒みがかっていますが、これもおそらく参照をMAXにしたことで、黒系の要素が強くかかっているんだと思います。
この数値を変更することで、どのくらい元画像を参照するか調整可能なので、とても便利だと思います。
複数画像からの参照可能
更に【 --sref urlA::2 urlB::3 urlC::5】のような形で、複数の画像から参照も可能とのことです。
上記の例では、Aという画像は20%、Bという画像は30%、Cという画像は50%というような意味合いで、参照の比率を変えられるようです。
この機能に関してはまだ検証中なので、クリアになったらまた共有しますが、おそらくうまく使えばとても強力な機能かと思います。
Midjourneyでスタイルに一貫性を
本機能は、画像のスタイルの一貫性を保持するのにかなり役立つと思うので、映画・アニメ・漫画などをいよいよ誰でも作れる下地が出来てきたかのように個人的に感じています。
ひとまず触ってみると楽しいと思うので、ぜひ試してみてください。
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