LINEスタンプ 実際にあった14種類のリジェクト理由
最初に
はじめまして、AI猫といいます。初noteです。
AIイラストを利用したLINEスタンプや絵文字を昨年末から40弱リリースしています。
まあ全く売れてはいないので、NovelAI代どころか自分の作ったスタンプを自分で買うだけで赤字ですが、昔からスタンプ作れたら楽しいだろうなーと思っていたので趣味として続けてる感じです。
自分のいろいろ試してきた作り方なんかもそのうち紹介していければとは思いますが、スタンプ作成については既に多くの方が記事を出されているようなので、それはそのうち記事にするとして、
今回のスタンプのリジェクト(非承認)について書いてみようと思います。
リジェクトというのは、簡単に言えば、
スタンプを作成しLINEに申請したあと、LINE側が審査して「このスタンプは認めないよ」ってつっ返してくることです。
このさい、認めない理由やどのスタンプが該当するかを、ある程度具体的に教えてくれるので、その部分を修正することで再審査を依頼できるというわけです。
スタンプがリジェクトされた~みたいなnote を出されている方は多いですが、複数のリジェクト例についてまとまった記事はあまり多くないようで、せっかくなので数多のリジェクトを乗り越えてきた私が、実際に体験した例を交えつつ書いてみようと思います。
余談ですが、場合によっては「全体的にダメだから修正再申請してもダメだよ」と言ってくる場合もあります。下記のような形です。
これを食らった場合は、おとなしくあきらめるか、なんか工夫をしましょう。
そんなわけで、これまで自分が申請した中で、リジェクトとなった例をケースごとに紹介していこうかと思います。
項目の文頭番号はLINEのガイドライン番号になります。
今後もリジェクトされたら増やしていきますのでよろしく。
0.販売エリアを限定
インドネシアを販売エリアから削除要請。
なぜかこれが結構あります。
具体的には、下記のようなスタンプでこのリジェクトがありました
結構多いですね。
何故インドネシアのみなのか、理由は謎です。
特に「メカクレ猫耳メイド関西弁」は、最初に出した方は特に指摘無かったのですが、2のほうだけこのリジェクトになりました。
他の地域では許されるけど、インドネシアでのみ許されない露出レベルというものがあるのかもしれません。
対策としてはインドネシアを外すだけでよく、今まですべてその一回の修正で通っているので、どうしてもインドネシアで売りたい人以外は特に問題ないでしょう。
また、インドネシアのみ除外ではなく、販売エリアを指定される場合もあります。
上の2例では、
日本、台湾、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル、アイスランド、アイルランド、イギリス、オランダ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、南アフリカ
に限定されます。韓国もダメです。それ以外の国とどう違うのかはよくわかりませんが、LINEさんの言うとおりにするしかありません。
余談ですが、販売地域について。
AI生成コンテンツ使用スタンプに限っての事情ですが、将来的に、欧州など一部の地域ではAI使用作品はAI使用を明記する必要が出てくるかもしれません。それが画像内になるのか、紹介文内になるのかはわかりませんが、海外で売る気がないのであれば、現時点から日本だけに販売地域を限るのも一つかとは思います。
この辺りの事情は注視していきたいですね。
1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの
これは多くの場合ありがたいリジェクトで、透過ミス、切り抜きミスなどを指摘してくれます。(指摘されず通ってしまうこともあります)
しかしその一面、上の例のように、絵の内部をわざと透過させた場合もリジェクトされてしまいます。
結局、背景エフェクトで埋めることにしましたが、透過よりはよかったかも。
また、メッセージスタンプの場合、画像に文字エリアをかぶせ過ぎるとダメ、ということもあります。
これはちょっと基準があいまいで、例えば画像の中心に顔がある場合、テキストエリアを右や左において顔にかぶらせなければもちろん問題ないのですが、テキストエリアを全体にかぶせて、実際の例文は顔と被らないように入れた場合、これが通ることもあればリジェクトされることもありました。
謎です。
画像が風景のようなものであれば、メッセージスタンプのテキストエリアを全体にかぶせても問題ないようです。下記のようなスタンプです。
1.4.スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの
これを指摘される場合、大体はスタンプ被りでしたので超ありがたいリジェクトです。
過去2,3回やらかしましたが、完全なミスです。
指摘してもらえるのは助かります。
1.8.説明文、タイトルと矛盾しているもの
2.7.スタンプ画像と矛盾しているもの
これの発生条件は謎です。
キャラクターカテゴリを女性キャラとしていたのですが、実際のスタンプも明らかに女性キャラであるのにもかかわらずリジェクトになりました。
キャラクターカテゴリを「その他」にして申請しなおしてもリジェクト。
メッセージ機能で、キャラクターカテゴリがどう矛盾なのかを確認しても返信なし。
結局、キャラクターカテゴリを「未設定」として申請したら承認されました。
こればかりは意味が分かりません。
何かAIなどで自動的に判断されているのでしょうか。
1.10.既にスタンプショップで販売または審査されているスタンプの複製
既に申請していたメッセージスタンプと同じ画像を通常スタンプに含めて同日に申請したところ、すぐにリジェクトとなりました。おそらく機械的な判断と思われます。
今までも素材の使いまわしはちょこちょこしていましたが、文字を入れない画像をそのまま使ったことはそういえばなかったかも…
必ず文字が被るメッセージスタンプと文字なしの通常スタンプは実質別物と思うのですが、ダメなようです。
画像の一部にエフェクトかけるなどの手も考えられますが、おとなしく他の画像に差し替えました。
ゴミ箱に頭突っ込んでるイラスト気に入ってたのになァ。
3.3.肌の露出が多いもの
これは読んで字のとおり、肌の露出が多いものです。また、該当スタンプがあまりに多いと、具体的にどれとは教えてもらえません。
対策としては、肌面積を減らした画像に差し替えるのが当然ですが、「集中ぼかしや文字をかぶせて肌を目だたなくする」「これは肌でなくシャツの柄だと言い張る」なんかで対応したことがあります。ただし、それが常に通るとは限りません。
3.14.政治的な表現を含むもの、選挙に関するもの
政治的な意図を含んだスタンプはダメ……というのは認識していましたが、これについては指摘されるまで思いもよりませんでした。行政への批判はNGってことですね。だってコスパわるいんだもん…
そして、年金型保険に差し替えて無事通りました。
あ、これはいいんだ。
また、このあたりもダメなようです。
支持政党を聞くだけは過去のスタンプで通っていたような?
ということで、上記のように差し替えましたが、37だけ3.15と判断されましたが、他は通りました。天皇自体はOKのようです。
3.15.ユーザーが混乱、嫌悪するもの
混乱、嫌悪。
おおざっぱには、性的なもの以外で、過激なものや攻撃的なもの、悪感情を呼び起こすものを指すようです。
具体的には上記のようなスタンプですが、「殺す」「浮気」という文字そのものは使われているスタンプも存在するため、時期、文脈、審査員にもよる面も大きいのかなと思います。
「コロス〇ナリ」が引っ掛かったわけではないと思います。多分。
対策としては、文字を差し替えるしかありませんね。差し替えたらすぐ通りました。
右のはどうしようもないので全く別のものに差し替えましたが…
また、スプラッタ系もダメなようです。
一部ゾンビ系や虫系スタンプも存在しますので、グロが一律ダメというわけではないようですが……
左画像のゾンビスタンプが全リジェクトになったので、真ん中のようにゲーム画面っぽくしたのですがそれも全リジェクトになり、せっかくなのでゲーム画面っぽくした素材を流用しネコミミ娘を置いたら通りました。
これも同様のリジェクトとなりました。死を連想させてはいけないのかもしれません。となると、上のカンのいい彼女は浮気じゃなくて狙撃が問題なのでしょうか。
3.16.性的な表現を含むもの
これは理由としてはわかりやすいですね。つまり、過剰なエロ禁止です。
人によってはよくあるリジェクトであり、人によっては全くないリジェクトだと思います。私はたまにあります。
この基準はかなり判然としておらず、ほかの人のスタンプを見ていても「あっこれは通るんだ」なんてことがよくあります。時期や審査員の性格や趣味や気分にもよるのではないかと思います。
また、上の例のように、一度14番を指摘されて修正申請したら、「やっぱり09番もダメだから直して!」みたいなこともわりとよくあります。
そして修正したのちリリースしたのがこちら
これを見て「あっこれは通るんだ」と思って同じようなものを作っても、通るかどうかはわかりません。
また、最近ではこれも性的な表現と判断されてしまいました。
しかし下記のように、NTRをテーマにしたスタンプは通ったりしていますし、ほかのスタンプでもNTRに言及したものは通りました。
性的なNTRと性的でないNTRがある…ってコト!?
また、上記なども性的としてリジェクトされましたが、
あくまで直接的でなければ割とありなのかもしれません。
3.18.ユーザーのパスワードや、プライベートなユーザーデータなどの取得を目的としたもの
これだけではちょっとわかりにくいですが、実例を見ていただければわかりやすいと思います
詐欺メールなどの定型文をスタンプ化したものでしたが、全リジェクトとなりました。
まさか詐欺師がこれを買って使うことはないと思いますが…まあ、人をだます文面なのでダメということですね。
これはもうどう工夫しても通る気がしないので、テーマそのものを変えてそのうち出しなおします。
3.19.青少年の健全な育成を妨げるおそれのあるもの(例:パチンコ、競馬など)
ギャンブルはだめなようです。上記はメッセージスタンプなので、実際は「人生逆転だー」という文字を入れていました。
馬に乗って競争してるところは通っているので、賭けるのがダメなようです。残念。
5.1.権利を侵害するもの
一度、これが理由でのリジェクトがありました。
「ルービックキューブ」が一般名詞かどうか、完全に意識の外でした。
おそらく同様の理由で、「セロテープ」「ホッチキス」「宅急便」「タバスコ」「マジック(マジックインキ)」もリジェクトされると思います。
対策としては、一般名詞に変えるか、スタンプへの使用をあきらめるかのどちらかになるでしょう。「ルービック■ューブ」「ルービック立方体」などの伏字や言い換えは、通るかどうかはともかく趣旨には反するのでやめておいた方がよいように思います。
上記は「"る"から始まるしりとり用スタンプ」でしたので、一般名詞(六面立体パズル?)に変えては全く意味がなく、全く別のスタンプに差し替えました。
5.2.権利の所在が明確でないもの(例:二次創作など)
二次創作扱い、アウトです。
もちろんパロディ的意図はありましたが、他作品でもありそうなセリフで、このセリフ単体で二次創作扱いはちょっと驚きましたが、まあLINEがダメというならダメです。差し替えました。
おわりに
「いかがでしたか?」
一度は書いてみたかったいかがでしたかが書けて満足です。
これからも新しいリジェクトされるたびにこの記事を充実させていこうと思います。
言うまでもないですが、スタンプ作者として申請したスタンプをリジェクトされたいわけではなく、LINEの審査する方に負担をかけたいわけでもないので、わざと隙間埋めを狙っていくようなことはしませんし、この記事が充実しないのが望ましいのですが。
それではまた。
更新履歴
2023/08/15 3.18によるリジェクトを初経験したので追記。あと細かい修正。
2023/09/10 全リジェクトコンボを食らったので追記。あと細かい修正。
2023/09/18 1.8と2.7のリジェクトを初経験したので追記。あと細かい修正。
2023/10/22 5.2、10.1、3.19のリジェクトを初経験したので追記。
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