AI画像生成超入門 その4

基本的な設定について

まずはとにかく画像を生成してみて楽しんでもらいたいと思ったので、基本的な設定項目についての説明を省いてしまいましたが、やはりここの説明を抜きにして高画質な画像を生成することは難しいので、今回は設定についてです。

スマホでWeb版Tensor.Artを開いた状態で説明していきます。アプリ版でも大差はありません。PC版もそんなに違いはありません。

まずは、モデル

モデルについての説明はすでにざっとしてあるので割愛します。お好きなモデルを探してください。当記事ではSDXLを基軸として話をすすめていますのでSDXLの中からお選びください。

SDXL Refinerのチェックボックス

SDXLの機能であるリファインがオンになります。よりきれいな画像が生成される見込みがあります。あまり効果を感じたことはありませんが、消費クレジットも増えないし生成時間も増えない気がするのでよくわかりません。どっちでもいい気がします。

LoRA、Embedding、ControlNetについて

LoRA、Embedding、ControlNetについては追々解説します。
LoRAは次回あたり取り扱うつもりです。

VAEについて

以外とここで躓きます。
VAEとは、変分自己符号化器(Variational Auto-Encoder)です。とか言われてもなんのことやら、ですが、多くの場合は生成された画像の色調等の最終調整に使われていると思います。
モデルによっては無しでも問題ないのですが、VAE必須のモデルで設定していないと薄く曇ったような画像が生成されてしまいます。
おそらく選択欄のAutoはSDXLでは機能していないと思われますので、sdxl_vae.safetensorsを選ぶようにしてください。
また、iOSのアプリ版では選択することができないのでWeb版で先に設定しておく必要があります。
選べるくらいVAEがあれば好みで仕上がりを変えることができるのですが現状選ぶことができないのが残念です。

画像サイズについて

ここが今回の本命。
画像サイズの設定について知らないといつまでたってもなんかボケた画像になってしまう恐れがありますので、説明させてもらいます。
SDXLにおける推奨画像サイズは下記の通りです。
1024 x 1024 1:1
1152 x 896 9:7(およそ4:3)
1216 x 832 19:13(およそ3:2)
1344 x 768 7:4(およそ16:9)
1536 x 640 12:5
1568 x 672 21:9
1728 x 576 3:1

SDXLの学習時に使用される画像サイズが1024x1024であるため、出力解像度は1024x1024=1048576ピクセルが良いとされています。
ですので、上記の一覧から選んでいただき、カスタムで入力してください。
選択できるボタンのものではわずかに解像度が足りません。
特にiOSのアプリ版ではお気をつけください。

逆に大きすぎても良くありません。
2048x2048で生成することは通常オススメしません。1024x1024で生成して2倍のアップスケールをしましょう。

サンプリングについて

サンプリング法、回数、プロンプト関連度。
サンプリング法の詳しい解説などは気になったら各自調べてください。選択肢が多いので迷ってしまいますし、なによりどれを選んだらどうなるのかという指針がないので困ると思います。
ひとまず、Euler Aを選んでください。気分転換でDPM++ 2M SDE Karrasを選ぶのもいいと思います。
回数については、無料会員であれば上限の25でいいと思います。
有料会員であっても、わたしの感覚では25~30くらいでいいと思います。
昔は、SD1.5のときはできる限り回数を増やしたほうがいいと思いましたけど、SDXLではそれほど必要ないと考えます。多ければ良くなるというものでもないので。
プロンプト関連度はだいたい5~7が標準かと思います。
自分が入力したプロンプトにどの程度従うかみたいな値です。好みで上げ下げしてみてください。

高解像度修復について

高解像度修復ってなに?
上記で決めた画像サイズで生成された画像を高解像度化するものです。
よく理解していないときは768x1152で生成して、倍率カスタムを選択して、1024x1536になるように設定していました。
が、推奨サイズを正しく使えば高解像度修復を使う必要はないと思います。
もちろん、高解像度の2k、4kの画像が欲しいのであれば必要ですが、スマホで生成してSNSにアップすることが目的であれば、使わなくて大丈夫です。
そして使わなければクレジットの消費を押さえられます。

あとから使うこともできるので、まずはどんどん生成して好みの1枚を出しましょう!

ADetailer顔面修復について

After Detailerと呼ばれる機能です。
目(顔)、手、体、などの部位の破綻を生成後に修正する機能になります。
これもSDXLになってからほとんど必要がなくなりました。
わたしは常にオフにしてます。

その3で載せた例文の作例

早足で設定について説明させていただきました。もっと詳しく説明するべき部分も多いのですが、最初から全てを知る必要もないので、最小限の知っておいて欲しい部分だけ書きました。
またいずれ詳細な解説を書くことにはなると思いますので、それまでお待ちください。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?