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科学的に考えることは、論理的思考を超える

AI、ウェルビーイング、SDGs、DX、人口構造、資本コスト、ゲノム編集、エネルギー、BCP、エンゲージメント…

今、あなたが仕事で抱える課題は山積みとなっているはずです。しかも、積み上がるだけで一向に解決出来ていない。

なぜあなたの課題は解決されないのか。

決してあなた自身に問題がある訳では無いと思います。ただ単にかつてに比べて対処すべき問題が複雑化かつ高度化しており、これまでの細分化されて個別生産性に特化した組織では到底対処出来ないのだと思います。

しかし、会社の教育担当はひたすらIT、論理的思考力向上と言い続けて人材投資を繰り返すのだが一向に成果が出ない。さらに、業績にもどうやって繋がってくるのか分からずに闇雲に教育コンテンツを垂れ流すありさま…

そして、どれほど論理的な思考を身につけたとしても母集団の「リテラシーという制約条件」に依存していることに、いつまでも気づかないままでいる。どんなに部分的なことでも自分達が認識できる現実の範囲を「全体像」と捉えてしまい、コトの本質を見誤ってしまう。

これは一言で言えば「数学」の域を超えない論理であって、自分の中で「100%正しい答え」を導き出しているだけに過ぎない。しかし、たいていこの答えは報告資料としては立派かも知れないが、残念ながら現実社会では役に立たないことが多い。

現代の社会問題は自然科学の上に成り立っている。

「なぜあなたの組織は上手く機能しないのか」

「どうやったら老化を食い止められるか」

「地球温暖化を食い止める方法はないか」

これら身の回りにある課題に対して恐らく「100%正しい論理」を構築できる人間は存在しないでしょう。あのイーロン・マスクでさえ数え切れない失敗を繰り返し、常に確からしい論理を探し求め続けているのです。

では、今何が求められているのか?

それは、「科学的に考える」ということだと思います。科学的に考えるというのはデータという事実に基づいて定量的な評価を行い、問題の本質を見抜き、解決策を考えるということかと思います。

なぜなら科学的思考は、人類の長い歴史に根ざした、世界共通のものさしであり、人間のすべての活動は科学原則に基づいているのです。この科学の視点に立脚すれば、個人の人間関係や組織の問題なども含め、世の中の出来事のほぼすべてに説明がつくはず。逆に言えば、科学の仕組みや制約を知ったうえでそれに抗うことで、私たちはより良い未来を描けるはずだと思う。

たぶん、こういうことだと思います。

論理的思考(数学)←応用の部分
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科学的思考(事実)←土台の部分

科学的思考と論理的思考の関係

きっと、これからは科学的に考えるということが複雑化かつ高度化された社会における課題解決にとって大変重要なことだと思います。

土台から思考の制約条件を知ることが必要。

でも、恐らく自然科学とは対極にある、人の思いや価値観といった人間が本来持っている欲求そのものを、これら思考と掛け合わせてあげることが課題を解決していくためには大切なんだろなって思います。

きっと「科学的に考えること」は、ものごとの基本に立ち返り、行くべき道を照らしだす羅針盤になってくれるはずです。


今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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