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「デザイン思考テスト」はデザイン思考力を測っているのか?

最近の入社試験には「デザイン思考テスト」というものがありますが、これまでのSPIのような基礎学力や性格を測るものとはちょっと違うようです。

「デザイン思考力」を測る検査です。

そもそも「デザイン思考」というのは1960年代のアメリカにルーツがありますが「厄介な問題」という論文のなかで「明確に定義されておらず扱いにくい問題」ということが記載されています。

要するに「デザイン思考力」というのはよく分かりません(笑)

しかし、スタンフォード大学の研究の中で「固定観念を打ち破ればどんな問題でも解決できる」との考えに基づき、7段階からなる循環的な問題解決プロセスを考案したのが、現代のデザイン思考の形です。

でも、元々は「建築デザイン」の方法がルーツのようですね。そのままじゃん(笑)

一応、現在行われている「デザイン思考テスト」の内容はこんな感じです。

デザイン思考テストは、創造セッションと評価セッションの2パートに分かれています。

以下の通り、創造セッションと評価セッションの中でそれぞれ2つずつ、合計4つの評価項目があり、

各100点の400点満点となっています。

・創造セッション:ニーズ発見力、ソリューション創出力

・評価セッション:ニーズ評価力、ソリューション評価力

就活ハンドブックより

うーん、なんのことなんだか良くわからないですよね。要するに、与えられたキーワードや条件を使って文章を作る試験です。与えられたキーワードを盛り込んで5W1Hを完成させるだけの実にシンプルな問題なんです。

その時に叶えたい願望を、「技術」や「データ」を使ったアイデアで答えるというところがこの試験のポイントかと思います。

そして、この試験の最大の特徴は「評価セッション」というものにあります。まず5W1Hの文章には正解というものが存在しません。そのため受験者自身が他人の解答を採点するというシステムになっています。採点者は共感性、既実現性、新規性、実現可能性といった評価軸に5段階評価(くらい)で採点することになります。

どうやらこのテストは、前段で述べた「7段階からなる循環的な問題解決プロセス」のうちの「アイデア出し」と「選択」という項目の能力を測っているようです。

で、ここからが本題です。果たしてこのテストはデザイン思考力を測ることが出来るのでしょうか?

いきなり結論ですが「学習時間と評価ランクに非常に高い相関がある」ということになりました(なお、こちらの結論は自分調査ですので、参考にするかしないかはほどほどに笑、、、)

・事前学習時間が10時間以上だとAランク(上位20%)の割合が増える
・試験回数が1度目よりも、2度目の方がスコアが高い人の割合が6割
・SPIの結果重視タイプの人のスコアが最も高い(創造重視ではないんです(笑)

自分調べより

ということで僕も受検してみましたが「Sランク(上位5%)」でした(笑)。すみません予習どころかあんちょこ作りに励んでしまいました、、、

会社の昇進もこれで決めてくれないかなあ(笑)

どうやら、SPIと違って「コツ」さえつかんでしまえば比較的対策はしやすいようです。

就活生の皆さん、頑張ってください!

果たしてデザイン思考力とは何者なのでしょうか?どうやら「厄介な問題」のようですね。


今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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