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詩「ボイス」



あなたの

声が

好きだった。

「過去形なの?」

って

さびしそうに

だって、

「声」

だから、

「音」は

常に

過去だよ、

って

そんな言い訳

いらないわ

って

今、

あるものを

「声」

と呼ぶことが

傍に居ることなら

あなたはわたしの声だった

あなたの気持ち

その光が好き

音はいつだって

絵具みたいに

映画をここに

つくるから

わたしはあなたの声が好き

映画は常に思い出に換わる

気持ちも世界も全部

全部

流れる川を見送る闇

影が変るのを待ちづづける川の器

わたしたち

どっちが空で

どっちが雲?

そんな質問ゲームで明かすラジオ局みたいに声を連ね

連なる日々が途切れないことを知る音に耳をすます静寂

祈るみたいな身体

祈るみたいに生きる

わたしたち

アンビエント

わたしたち

ピアノチル

わたしたち

傘の羽音

わたしたち

愛の賛歌

わたしたち

熱いいのち

わたしたち

ただ好きなの

わたしたち

ただ抱き合いたい

わたしたち

今も好きよ

わたしたち

わたしたち

わたしたち

わたしたち

.

.

ねえ

音楽の意味

わかったよ

.

.

言葉は外宇宙

ここは音楽

.

.

だから

わたしたち、

.

.

詩。

.









.

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僕が僕のプロでいるために使わせて頂きます。同じ空のしたにいるあなたの幸せにつながる何かを模索し、つくりつづけます。