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令和阿房列車論~その23 北海道鉄分補給の旅【後編】

前回までのおさらい

前回までの記事(前編と中編)については、こちらのリンクをご覧ください。

北海道に上陸した日についての記事になります。

北海道上陸2日目

山線への誘い

宿泊したカプセルホテルを出て札幌駅に向かいます。

JR北海道 札幌駅

札幌から10時13分発小樽行き快速エアポートに乗車しました。

乗車した快速エアポートは指定席のUシート以外はロングシートの733系でした。混雑はしていたものの何とか座ることが出来ました。

小樽からいよいよ山線へ

10時47分、小樽駅に到着した快速エアポートのホームの向かい側に10時53分発の普通倶知安行きのH100型ディーゼルカーが停車していました。

JR北海道 H100型

H100型ディーゼルカーの2両編成で小樽駅を出発した普通倶知安行きは、シルバーウィークの谷間の平日にもかかわらず立客が出るほど混んでいました。途中の余市である程度降車したものの終点の倶知安までほどほどの混雑でした。

北海道新幹線が札幌までの開業と引き換えに平行する函館本線(山線)のバス転換することが決定したので、私もそうですが乗り納めの鉄道ファンが来ているのでしょう。
普通倶知安行きは12時12分に到着しました。

倶知安からは単行ワンマン運転

倶知安からは12時35分発長万部行きに乗り換えます。
この列車は単行ワンマン運転のH100型です。

小樽から倶知安までもそうでしたが、乗客のほとんどは山線転換を惜しむ鉄道ファンらしき人で地元の乗客はほとんど見かけませんでした。

長万部行きは14時11分に到着しました。

長万部の長いインターバル

長万部から函館行きの普通列車に乗り換えるのですが、待ち時間が約2時間もあります。

普通列車限定でなければ特急に乗るなり並行する函館バスの函館行きに乗るなり考えたのですが、なにぶん普通列車限定の企画乗車券での貧乏旅ゆえにどうしようもありません。
しょうがないので国道5号線まで歩いて海岸線を撮影してきました。

長万部駅近くの海岸
雲が多く荒れた波が気になります

そうこうしている間に函館行き普通列車の出発時間が近づいてきました。

函館行き普通列車

函館行きの普通列車は単行ワンマンのキハ40です。

JR北海道 キハ40

最近のJR北海道のキハ40、特に道北や道東の車両についてはタイフォンを撤去してシカ避けのホイッスルに交換した車両が多いのですが、道南のキハ40はタイフォンがまだついていました。
個人的には尾灯の下のタイフォンがないと見た目が物足りなく思えるので、タイフォン付きのキハ40に出会えて良かったです。

キハ40は地元の学生と旅人を乗せて、16時18分に出発しました。
普通函館行きは、所々で学生が数人乗っては降りての繰り返しで、一番少ない時の乗客は10人を切るという有り様でした。
タイトルの画像はその時の車内の様子ですが、乗客を避けて撮影したわけではなく、本当に誰もいない状況でした。
国(国土交通省)が重い腰を上げたものの、これでは地元の沿線自治体や北海道、JR貨物が積極的に鉄路を残そうとしないのもしょうがないという思いです。

19時20分に、単行ワンマンのキハ40は函館駅に着き、この日は函館のゲストハウスに宿泊するのでした。

~さらにつづく

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