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30年ぶりに出会う「街」

村上春樹の6年ぶりの新刊「街とその不確かな壁」。いつ予約したのか、当たり前のように発売日には自宅に届いてました。

久々の新作長編なので、「雨の日限定」で時間をかけて読むようにしていたところ、思いの外雨の日が多く、あっという間に読み終わってしまいました。久しぶりに訪れた気がするあの「街」には、雨がよく似合います。

先日までGWを利用して、実家の片付けをしようと佐世保に帰省していました。30年前まで毎日のようにこの街の夜景を自分の部屋から当たり前のように眺めていたものです。

ずっと雨は降ってるし、日焼けした「ノルウェイの森」が出てくるしで、気がつけば片付けもせずに雨音を聞きながら読み耽っておりました。

実家を片付けるという本来の目的はほとんど達成できませんでしたが、30年ぶりの物語に出会ったり、小学校の時に毎日のように遊んでいた友人や幼馴染と再会したりと、雨降る街で心に残る時間を過ごすことができました。また会える日を楽しみにしています。

雨は郷愁をより際立たせるものです。

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