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自転車台湾一周について

台湾を折り畳みの自転車で一周してきました😌
備忘録及び自分が旅中にメモっていた事を投稿しておこうと思います。
どこかの誰かの何かの役に立てれば幸いです。


基本データ

中華民国(台湾)
首都:台北
人口:約2300万人
通貨:ニュー台湾ドル
公用語:台湾華語(國語)
時差:-1時間

・自転車環島について


台湾における自転車一周の事を環島という。
ファンダオ、と現地では発音する。
距離は1100km〜1300km程度。ルート取りによっても変化するが、大体9-13日程度で走破が可能。


龍を模した橋だそうです。

・日本から台湾の輸送について


環島に際して現地で自転車を借りる事もできるのだが、正直色々とトラブった話も聴くので自分の自転車で行く事にした。今回は折りたたみ自転車を使用。
GIANTで自転車を貸出も行っている他、ロードバイクのツアーも存在する。(10万円台からあったはず。)
ツアーはホテル、ご飯付きなど。

輸送に関してだが、時期によって正規キャリアと格安キャリアの値段が変わらないことがある。
格安航空に関しては
折り畳み可
予約していれば可能
専用の段ボールに包んでいたら可能
不可能など色々あるが、情報は結構転がってるので割愛。(そのうちまとめようかな…)
今回自分はJALを利用したので問題なし。
JALは23kgの荷物が2つまで可能。
自転車要梱包。
Peachは区間での追加料金が決まっている。

小さな町で見かけたジャイアント。自転車屋は本当に多くみかけた。

・補給地点について


補給に関してはコンビニ、主にセブンイレブンとファミリーマートがかなりの数存在するので心配いらない。
また、派出所などでは空気入れの貸し出しを行っているほか、自転車環島の為に色々と貸し出しを行っている施設が存在する。

コンビニのラインナップは一部日本と変わるところもあるが、ほぼ変わらないと言って良い他、コンビニには大抵食事を取るスペースが決められているのでこちらを利用すると良いかもしれない。
トイレも困ることはなくコンビニにある。
だが、トイレットペーパーが無かったりするので気をつける事。(自分は持参してました)
トイレの紙は備え付けのゴミ箱に捨てる。
(水圧が低い為)

補給にどうでしょう…?高雄市内の吉野家。

・修理など


台湾にはMERIDA/GIANTというチャリメーカーが存在するので、かなり小さい街にも自転車屋が存在する。
したがって自転車のトラブルがあったとしても小さい街に行けば大抵なんとかなる。
ただ、幹線道路に出て郊外に出ると割と何にもない区間が20kmとか平気で続くので、基本的な自転車の修理技術、パンク技術は覚えて行くと良いかもしれない。

道中で出会った人のパンク修理を手伝うの巻。

・ルートについて


台北→新竹→台中→(日月潭)→嘉義→台南→高雄→車城→(最南端)→台東→玉里→花蓮→(蘇花行路)→頭城→台北が一般的。
台北の松山駅に0kmのモニュメントが存在する。
ただ、安宿が固まっている西門エリアはこのモニュメントから8-9km離れた先にある。


環島1号線の表記。これを辿ればぐるっと一周!

以下は環島のメモ。


・街中を出るのが基本的にややこしい


街中から郊外、街中から国道へ出るのが正直一番ややこしかったまである。
出てしまえば後は体力と精神の勝負。
街中は高架などもあり、普通よりはややこしいイメージが強いのとバイクの数がえげつなかった…

街中で雨に降られて。

・台北から高雄までは淡々とした道が郊外では続く。

台北から新竹にかけては自転車道に出る方法もあるのだが、個人的には国道に出てしまう方が楽かと思った。
Google Mapのみを信用して進むと、とんでもロードを案内されることが多い。特に桃園周辺。
個人的には出発後は国道1号に沿っていくのが最も安全かつ正規的ルートだと思う。(野良犬の件があるので)

後輩に近所の川みたい、と言われた写真。

・台中について


2018年は国道1号沿いのモーテルに泊まった。現在もモーテルなどは存在するのだが、booking.comなどで調べると台中及び少し先の街にホテルがある。
台中の街中で宿を取るのも一つの方法ではあるが、国道から離れる必要があるほか、少し峠道を越えなければならないので、どちらかを選ぶと良いかも。
ちなみに台湾の環島のページによると、鹿港に宿を取るのが良いとあるが、これに関しては国道から極力離れないという意味があるのかもしれない。
ただ、安宿は台中に集中している。

公式ページっぽいやつ→

https://jp.taiwan.net.tw/att/files/自行車手冊-單車騎士夢想國境-日文_2.pdf

街から街はひたすら直線が続く。

・高雄まで


嘉義から高雄までがかなり距離があるが、夏場などだと日陰がない。ひたすら直線が続く区間となり、なかなか精神力を試される。
台南も大きい街ではあるが、高雄の方が大きく、環島ルート的には基本的には嘉義〜高雄は1日で行くのが通常ルート。
高雄よりも南に大きい街は無くなるので、基本的にはここで大きな街は終了。
高雄に関してはホテルの選択肢がかなりある。
また六合国際観光夜市などの観光スポットなども。


高雄メトロの美麗島駅。世界で美しい駅の一つ。

・寿峠を越える前の街の選択など


台東方面へ行くには寿峠を越えねばならず、何処で泊まるかが問題となってくるが、今回自分は枋寮を選択した。
一般的には車城を選択するが、この町に関してはコンビニがないのと、選択肢として宿があまりなかった。(2024.2現在)
安宿は10km南の恒春の街にかなり点在するのでそちらを選ぶのも良いかも。
但し最南端に行かないのであれば、来た道を車城まで戻ることとなる。
台東側に越える山越えは何処のルートを通っても寿峠に行き着くようになっているので心配しなくても良い。
また、自分は春節の関係で2/9-13にかけては宿の選択肢があまりなかったというのも記述しておく。
ちなみに南の辺りは台湾のリゾート地ということで、宿の値段も高いところが多い。


強者どもが揃う宿。皆面構えが違った🤔

・台東まで


寿峠の山越え後は海岸沿いを走るが、海沿いの風、高低差がかなり激しめのルートとなる。
途中途中の海の風景を眺めながら行くのがいいかと思うが、正直ここを晴れの日に走るから楽しいのであって、雨の日に走っても絶対楽しくないと感じた…なので、雨ならワープもありかも。
ちなみに途中にある大麻里の駅前からはかなり綺麗な風景が観れるのでおすすめ。

台東に入ると国道が通っているが、中心部と駅は離れている。宿も点在している。
安宿は3-5km行った所に点在している。


海岸線を進んでいく。

・玉里まで


池上経由で玉里まで100-110kmほど進むと玉里の街がある。
他の区間に比べて補給がだんだんと少なくなってくるが、コンビニ以外の選択肢を考えたら特に問題はないかと思う。
途中池上の町を通るが、池上に関しては駅弁が有名だそうな。当日も長い行列ができていた。
また、玉里の町には全ての列車が停まるので、ワープするのには良いほか、走っていると線路と並行して走る区間となる。台湾最高峰の玉山もあるので、登山客が多いエリア。

いい風景だった。

・花蓮まで


玉里から花蓮までに関してはアップダウンを挟みつつの走行となる。北回帰線に至るまでに一度舞鶴地区の峠越えを挟む。
なお、市街地はかなり狭く、走りにくい。
コンビニの間隔は大きくなる。補給には気をつけたい。
花蓮の街も安宿が多く、選択肢はかなり多くある。

北回帰線を越えて。

・蘇花公路について


花蓮〜蘇澳間は、清水断崖を経て走る崖っぷちのルートが存在する。
また、狭い、トンネルが多い、トラックが多い、落石の危険があるなどの理由から通ることを推奨されておらず、環島ではここは電車で飛ばす事となっているルートとして知られる。
月〜金まで、8:00~10:00、10:10~11:30、13:00~15:00、15:10~17:00
土日祝7:00-17:00まで交通規制あり。土日祝に関しては10分間隔で通すとの事。
夜間通行規制はない。
長いトンネルがあり、ここは自転車通行不可。
9号を途中で進めなくなるため、9丁の道に移動する必要もある。
要は時間規制の関係で非常に時間制約を受ける。
なお、花蓮〜蘇澳間は電車で飛ばせる。
その後、頭城か礁渓の街で泊まるのが一般的。
又は太魯閣から天祥を経てのルートも存在するが、完全な山越えになるため、基本的には前述する電車ルートが進められる。
落石が多く、過去に日本人が亡くなられているとの話があった。

夜の花蓮駅。結構大きい。

・台北まで


基本的には海岸沿いを進む。石城漁港の先にトンネルがあり、8:30以降であればかなりのショートカットが可能。台北の松山駅前にモニュメントがある。アップダウンは割と最後にある区間である。礁渓の街から少し行くと道が選べるが、1000m越えの峠で65kmコース、500mの峠でダラダラ登りの100kmコースが選択可能である。
通例は礁渓から頭城を経て十分経由で基隆へ行き、台北へ行くのが通例コース。

あ、アニキ…!

・道路事情について


右側通行である。
車の他に機車、自行車専用とある道路があるのでそこを走ると良い。
基本的にダートはない。
が、最初の台北〜新竹間はGoogleマップに従っていくとダートに出る事がある。
正直な話この区間に関しては1号線に出る方が絶対に手っ取り早いと感じた。
(というか田舎道を走るともれなく犬に追いかけられます)
自転車専用道路も各地に存在し、新竹を過ぎた辺り、台中までの道などに存在する。
アスファルトも状態がいいので特に心配な箇所などはない。

街中に入ると極端に路上駐車が多くなる他、バイクを運転している人、車などは割とこちらを見ていない事が多い。
自分は小さいミラーをつけていたが、正直つけておいて良かったと感じている。
朝早く出て夕方前に着く、を心掛けていた。
ちなみに環島中に交通事故を合計6回も見かけた。
1回は完全にバイクが吹っ飛んでいた…
日本に比べて台湾の交通事故は5倍とのことである。気をつけねば…

台北市街地。隙間があれば突っ込んでくる。怖すぎ。

・宿に関して


時期、町にもよるが、1000円台からドミトリーが存在する。

Booking.comやAgodaなどで予約しても、田舎ほど現金決済を要求されるケースが多いので現金は持ち歩いておくのが良い。(と言うか予約は取れるがカード使えないってケースは割とある。)

お金に関しては台湾銀行や郵便局、空港での換金が可能であるが、正直空港で換金が最も良い。
また郵便局は対応していないこともある。
クレジットカードは全土で使用可能。
ホテルを表す言葉は飯店。(最初に台湾を訪問したときはご飯屋さんだと思っていた…)

既視感がやべえ。

・野良犬


台湾では野良犬がめちゃくちゃいる。
街中で鎖をしてない人も多い他、田舎に至っては放し飼いでその辺に犬がかなりいる。
ほぼ毎日吠えられるか追いかけられていた。
数えてみたら18回も追いかけられた。。
地元のおっさんは犬を棒でしばいてたのだが(汗)、正直これをするから犬がこっちに来るのでは、と思ってならない。うーむ。

犬に関しては、海外では狂犬病の問題があり(日本は先日話題になったが、基本的には無いと思って良い)狂犬病は発症すると100%の死亡率を誇る。
発症後の治療法はないので、噛まれたら病院へ直行、注射しか方法がない。

田舎道などに多いので、国道を通っていくとあまり出会う事はないが、一度台中の街中で追いかけられて難儀をした…

自転車で走っていると弾丸のように飛び出してきて追いかけてくる。

この子は追いかけてきませんでした。

・5000元が当たるかもしれない


台湾政府が観光客誘致の関係でこう言うイベントをやっており、行う事が出来る。
自分は5000元…当たってしまいました…!
…のでありがたくコンビニで使わせてもらった。
飯代要らずである。
地下鉄や空港行きの電車などでも使用可能。


こちらでキャンペーンをしています。

・通信事情


Wi-Fiはかなり色んなところで使える。
itaiwanやファミマ、セブンイレブンなどで使用が可能。
ただし、中華電信か台湾大可大のカードを入手すれば台湾全域でほぼ使用が可能となる。
(自分は今回中華電信の15日間の物を使った)
SIMカードは日本で買って持って行くのも方法だが、桃園空港で受け取る方法もあり、そちらの方を今回は用いさせて貰った。桃園空港の受けとりは少し初見には分かりにくかった。
(出たとこ正面左側円形のカウンターでした)


新年快楽!台東の人に爆竹を投げるお祝い。

・お金の事


両替は空港の台湾銀行で可能。
他国のように街中に両替屋が存在しないので、空港で両替するのが良い。ちなみに後述するカード及び現金持ち合わせが一番良い。
基本的にレートは1円に対してのレートで出されているので、びっくりする表記をしてあるが、1元が幾らかの表記に直しておくと良い。
ちなみにNTD(ニュー台湾ドル)と元は同じ。
2024.2.6現在で1元=約4.9円である。。円安…😭
空港、郵便局などで両替可能。


飲食品は少し安いかも。阿部寛…

・カード


Easy Card/I Cardなど色々なカードがあるが、作っておくとかなり便利である。田舎方面のバスなどでも使えるほか(玉山登山の際、2018年に員林客運というバスに乗り、かなりの田舎まで行ったが使えました…)コンビニなどでも使用可能。


六合国際観光夜市。流石にここでカードは使えません。

・衣類


コインランドリーが日本より安い。宿によっては無料のこともある。
ただ街中のコインランドリーに関しては混み合っている事も多い他、宿のランドリーは時間制限があることが多い。
ちなみに大都市にはユニクロもある。


宿のランドリーはありがたい。

・荷物預かり


台北駅にコインロッカーが沢山ある。が、割と割高。駅であれば少し目立たないが、台北站行李托運中心が安い。ただし、8-20時までの時間制限あり。


大きな駅にはなんでもある。アニメイトもある🙄(アニメイト高雄店)

・病気、輪行の事


気疲れと寒暖差でダウンしたがなんとかやりきった。
コンビニで確認したものとして、栄養ドリンクや野菜ジュース、冷えピタ、のど飴などがあったのでこちらも活用すると良いかもしれない。
(自分は台北〜新竹で雨に降られ少し寒気を覚え、高雄滞在日は着いてからほぼ寝ていた。2日目で疲労回復。また花蓮で+1日滞在した。)

いざと言う時に台湾では輪行はかなり容易。
自転車輪行に関しては輪行バッグを持っていれば無料だが、サイクルトレインに乗せた場合は半額ぐらいの値段を払えば乗ることが可能との事。
台北から桃園の空港もサイクルトレインのため、自転車をそのまま乗せて空港で梱包ができると聴いた。
つまりはサラリーマンでも分割旅はできると言うことに…?

時刻表を見れば台湾鉄道の時刻を見る事も可能。ただ、高雄から南、台東〜花蓮〜台北あたりは本数が少なくなる他、サイクルトレイン自体の数(各駅停車)もかなり少なくなるそうである。


高雄駅。かなり大きい。

・行きと帰りの梱包について


梱包資材に関しては台北駅の北側に幾つか梱包資材を売っている店が存在する。
桃園空港にもラッピングサービスがあるので最悪はそれで何とかなるかも。
百貨と書いてある日本で言うところのホームセンター的な存在が台北にも存在するが、ここに手巻きのラッピング及びプチプチは見かけたので、これで梱包するのはアリかもしれない。
また、短期で終え、同じホテルに泊まる人はホテルで梱包資材を預かってもらうのも一つの手ではある。


台湾の友人と共に。

(また何かあれば加筆します/2024.2.18)



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