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4. リアル孤独のグルメ

 早いもので、SNSで食レポを投稿し始めて7年ほどが経った。また、学生時代から自炊で見た目から美味しい料理を自分でも作れるように日々鍛錬している。そこで今回は、SNSで未公開の自炊や外食での経験談を紹介する。なお、今回はマイナスなことも忖度なくありのままに記している。ネガティブな表現は重く受け止めずに、軽い気持ちで読み進めてほしい。


【自炊編】手作りのビーフシチュー

 
 自炊にこだわり始めた頃の話である。当初は、1日3食を外食や中食に頼り切っていた。そんな生活を続けているうちに、自分なりのアレンジをしたいと思うようになった。そこで、まずは料理を勉強して基本的な調理法の型を身に着けたいと思い、自炊に取り組むようになった。
 そんな中、市販のルーを使わずに赤ワインを用い、ビーフシチューを作ろうと思い立った。時間をかけて牛のブロック肉や野菜を煮込み、ワインの酸味を飛ばして食べやすい味わいに仕上げたつもりだった。いざ食べてみると、全体としての味のまとまりはあるもの、ワインや玉ねぎの苦味が強く、美味しいとはとても言えない仕上がりだった。市販のルーが偉大で、コストパフォーマンスに優れていると実感した経験だった。

【自炊編】天津飯風のっけご飯

 
 自炊にも慣れ、食事の大半を自炊や手作り弁当で済ませるようになったときのことだ。レシピを見ずに簡単に作れる料理のレパートリーがいくつかできていた。天津飯もその一つだ。卵の価格も高騰を続け中々手が出ないなか、10個入り1パック200円程度で手に入るようになり、天津飯を作る機会が増えた。そんな中で、上にかかる甘酢やケチャップの餡を卵炒めの部分に混ぜて見ようと思った。
 当時は中華鍋を使い始めて半年ほどが経ち、それで作ることにした。中華料理は油を使うことを惜しんではいけないと聞いたことがある。その教えに則り、ふわふわな卵炒めを作ろうと試みた。完成して食べてみたところ、天津飯は卵炒めと餡を口に入れる割合を変えることで味に緩急をつけることができるのに対し、今回できたジェネリック天津飯は味に均一性があると感じた。肝心の卵炒めは、ふわとろ感はあるもののそれ以上に油っこさがあり、かなり重たいものだった。今回はケチャップ味だったが、甘酢味や油の種類・量を変えてリベンジしたい。

【外食編】資本系の家系ラーメン

 
 ここからは、外食で私の好みではなかったと感じた経験を記す。
 これは千葉県旭市に移住して間もない頃の話だ。私は家系ラーメンが大好物で、月に1回以上食べに行き、口にすると故郷を思い出す。特に家系総本山である吉村家に食べに行った際の衝撃は計り知れない。豚骨の出汁を感じつつ醤油の味が前面に出ていて、さっぱりとした味わいだった。その味が忘れられず、お店で家系ラーメンを食べたいと思った。
 ある日のこと、通勤経路に程近い場所に家系ラーメンのお店があることを知った。仕事をしながら家系が食べられることを心待ちにしていて、頭の中はそれ一色に染められていた。お店に移動し、いざ着丼したものを食べてみると驚きだった。所謂資本系のお店ということもあり、クリーミーさが際立ち醤油は弱めの味わいだった。私の友人の某氏がある曲を聞いて「あれは音楽じゃない」という表現をしていたが、彼の言葉を拝借すると「これは家系ではない」と言わざるを得ない。今まで町田などで資本系の家系ラーメンを何度も食べてきたが、一般的に家系といっても私の好みがはっきりしてきたと感じた経験だった。最近は直系を定期的に食べないと禁断症状が出そうだ。

【外食編】メガ盛りカマ煮定食

 
 その日は出勤日でいつものように手作り弁当を持って出勤し、会社の冷蔵庫において事務所で仕事をする予定だった。だが、急遽予定が入り、車で外出することになったため、弁当は夕食に回して昼は外食することにした。
 予定が終わり、出先の近くにあるイオンモールに入ってランチを考えることにした。タイ料理、バーガーチェーン店、ラーメン、海鮮丼、…。孤独のグルメの井之頭さんのように探していると、魚料理のお店が目に入った。中々魚料理を自炊することもないし、ここに賭けてみることにした。
 出てきたカマ煮は想像の3倍ほどの量で、二郎系ラーメンや町中華、我孫子駅構内の弥生軒の唐揚げを彷彿とさせるような大盛りだった。食べてみると醤油風味の煮汁がかかってはいるものの味は染み込んでおらず、身はパサパサで残念というのが正直なところだ。私は魚料理は中々調理が難しいと感じている。だが、お店でこのレベルは悲しい。そんな苦い思い出だった。

【外食編】名物のビーフシチュー


 先述のように、私のビーフシチューへの愛は非常に大きい。千葉でレストランを探しているときに「名物のビーフシチュー」の看板を見つけ、ここでご飯にすることにした。
 ビーフシチューのビジュアルは素晴らしかった。下地にスパゲティ、その上にブロッコリーと人参、大ぶりの見た目からやわらかさが伝わる数切れの牛肉といったところだ。牛肉は口に入れた瞬間にホロホロと崩れ、シチューのルーの味がしっかり染み込み、長時間煮込まれているのだと感じた。野菜は原型を留めるような煮込み具合で、甘みをはじめとする美味しさを感じられ、シチューとは別に煮込まれ口直しの要素が大きいと感じた。だが、牛肉のやわらかさが次第に重くなってきた。大量の揚げ物を食べるのを躊躇してしまうような感覚だ。料理全体としての完成度はかなり高めな一方で、食べ進めるのが少し大変だと感じた経験だった。

 私はこのような観点で普段の食生活を送っている。自信を持って勧められるお店や、自炊奮闘記は別のSNSを見ていただきたい。ここで、私が毎日見ているYouTuberのハシダさんを紹介する。わかりやすい例えとちぎり芸が特徴的で、彼のような食レポができるようになりたいと感じている。


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