「普通のアメリカ人」は普通に自立しているって話

日本に帰っていた9月

実は9月の間日本(東京)に帰っていた。コロナ茶番で3年間帰省できなかったので、そろそろ年老いた親に顔を見せ、色々と面倒みたりとかしないといけなくなったのだった。それはそれとして、成田に到着してから東京北部の家に帰るまでに、僕は精神的に参ってしまっていた。それまでネットで確認していた「炎天下でのマスクの群れ」をついにリアルに見てしまったからだ。僕はそれを「日本は地獄絵図の様だ」とツイッターに書いたし、その後も折に触れ、世界に比類のない「感染防止対策」をしながらコロナ感染者数が何週も連続して世界一になっている日本という国の異常さについて、自分が住むアメリカの例を引き合いに出しながらツイートを続けた。

それに対して「アメリカが全てなのか?」とか「日本基準サイコー!」と論理破綻をもろともせず言ってくる手合いもたまにいた。でも、結果的に日本に滞在した1か月でツイッターのフォロワーが100人から2000人を超え、20倍になった。元々フォロワー数にこだわったことなど一度もないし、ましてやインフルエンサーになる気など毛頭ない普通のサラリーマンの僕なのだけど、いち早くコロナを忘却したアメリカという国に住む普通の日本人生活者兼サラリーマンの僕の話には、それなりに需要があることは理解できた。

旧知の友人に質問してみた

アメリカに戻ってから1週間して、僕はかつて僕の家のお向かいに住んでいた若夫婦の事を思い出した。今から約10年前、僕(と妻)は何のつてもあてもなく日本から今住んでいるカリフォルニア南部の町に移住してきたんだけど、僕の仕事は自営だし、住んでる場所は日系コミュニティーでもないし、最初は知人など誰もいないかった。

そんな時、当時お向かいに住んでいた30代前半の白人夫婦(旦那はClay=クレイ、奥さんはJulia=ジュリアというが、当然仮名)と面識ができた。すぐに意気投合してお互いの家を訪問しあうほど仲良しになったのだけど、彼らに子供ができた2016年に「もっと子育てしやすい場所に行く」とのことで彼らは田舎に引っ越してしまい、僕も同じタイミングで自営業から会社員に転じて本当に忙しくなってしまい、その後は連絡を絶やしてしまっていた。

そんなClayに、先週僕は久しぶりにメールを送ってみた。懐かしさから?それはそう。でも真の理由は、僕にとってアメリカで一番の仲良しだったクレイ一家に「コロナやワクチンにどう対峙しているの?」と聞いてみたかったからだった。というか、「闘っている」という答えを聞きたかったからだった。

しばらく返事が来なかった。「あ、この話は彼らにとって繊細な話題だったか…しくじった!」と思い、今朝僕は「御免、聞いてはいけないことを聞いてしまったのなら許してほしい」と短いメッセージを送った。するとClayからすぐに返事が来た。「返事遅れてごめんよ。きちんと回答したかったから妻と色々話し合ってたんだ」。Clayはそう言ってから、僕の質問に丁寧に答えてくれる文章を送ってきてくれた。

結果的に、彼らもやはり僕が知る「自立したアメリカ人」そのものだった。彼らはきっちり闘っていた。なんだか泣けた。そんな僕とClayのやりとりを翻訳したので以下読んでみてください。

◆僕からのメッセージ

ClayとJulia、久しぶり!(しばらく本題と関係ない話になるのでそこは割愛)。実は9月に日本に行っていて、数日前にこちらに戻ってきたんだ。ここ3年コロナの茶番で日本に行けなかったんだけど、さすがに高齢の父母の面倒を見にいかないといけなくてさ。

東京に着いた時、炎天下の中、99.9%の日本人がマスクをしているのを目の当たりにして本当に驚いたんだ。飛行機を降りて入国審査に向かうとすぐにマスク着用者に囲まれ、最寄り駅から父母の住む家に向かうまで、自分以外素顔で歩いている人を全く見かけなかったんだ。

気温35度、湿度95%の日本で、老若男女が、屋内外を問わず、一人残らずマスクをしている光景はシュールで怖かったよ。このYouTubeの動画を見てみてよ。蒸し暑い8月の東京で、皆がマスクをつけて歩く姿が見られるから。

日本じゃ幼稚園児や小学生にマスクをさせる愚かな教師が未だに多くいて、日本政府は「コロナはエボラ並みに怖い感染症」というシナリオのままワクチン接種(11月くらいに5回目)とマスク着用を国民に勧めてるんだ。マスコミは政府に全く異を唱えていない。さらに、日本人が世界で最も同調圧力に影響されやすいという性質も相まって、ほとんどの国民が政府の言うとおりにしている。

SNSなんかで欧米の状況を知っている一部の日本人は自国政府の政策に猛烈に抵抗しているけど、政府やマスコミをやたらと信用している大多数の日本人は完全に洗脳されてる。だからマスク・ワクチンに反対の人たちは、真の意味でガラパゴス化したこの国の大衆をどうやって目覚めさせればいいのか暗中模索の状態なんだ。

2ヶ月前、ある高校で炎天下でマスクをしたまま学生が運動をさせられ、約40人が熱中症で倒れたって事件があった。今の日本は、まるで思考停止したゾンビのようだよ。俺、せっかくアメリカに住んでるからさ、狂った日本を変えようと奮闘している日本人に、出来る範囲で何かヒントや励ましを提供したいなって思ったんだ。

そこで、東京にいる間に、ツイッターで「俺が見る限り、アメリカでは、子どもがマスクをしたまま公園や遊び場で運動したり遊んだりさせる親はいない」とか「アメリカ人は屋外でマスクをしないだけでなく、今では屋内でさえマスクをする人はほとんどいない」とか「自分の子供が虐待された場合、教師や学校と戦おうとする親がアメリカには少なからずいる」って伝えたんだよ。そしたら結構大きな反響があってさ、アメリカ人のコロナ、ワクチン、マスクに対する現在の認識についてもっと知りたいと多くの人が言ってくれたんだ。

そこで、ClayとJulia、君たちに聞きたいんだ。君たちの知人や近所の人たちがコロナ、ワクチン、マスクについてどう思っているのか、知っている範囲で俺(たち日本人)に教えてくれないか。例えばこんな質問に君ならどう答える?

  1. 君やその知り合いは、今でもコロナを強く意識して生活しているの?

  2. 君やその知り合いに、今でもマスクやワクチンが日々の生活を安全に送るために必要だと考えている人は何人くらいるの(100人中、何人くらい)?

  3. もし、君や君の知り合いが、子供たちにマスクやワクチンが義務付けられると言われたら、君たちや他の親たちは一般的にどう動く?無視?争う?

  4. 日本では、マスクやワクチンの政策はすべて「推奨ベース」で行われ、義務化されたことはないんだ。なのに政府やマスコミ、地域から「強く推奨されているので協力してほしい」と言われると、それを「義務」と自主的に解釈し、政府に言われたとおり何でも従ってしまう。一方アメリカでは、政府や学校、地域社会から言われたことを無条件に守る人は少ないと思う。だよね?アメリカ人のどんな特徴や性質が、君たちの自立心を高めているんだと思う?

長くてごめん。でも、東京では99.9%の人が夏の野外でマスクをしているんだ。それを見てアメリカに住んでる俺がどれだけ恐ろしさを感じたか、君たちにもわかってもらえたと思うんだ。2019年まで俺が知っていた日本はすっかり変わってしまい、中国のような全体主義国家になるのではと心配してるんだ。だから、再び日本を「普通の国」にしようと戦っている日本人のためにも、ぜひとも君たちの考えを知りたいし伝えたい。時間があるときに、返事をもらえたら嬉しい。

 ***

◆Clayからの返答

K、元気かい? 俺は2020年当時でも、どうしても必要な時以外はほとんどマスクなんかしてないし、ここ1年半については全然してないよ。息子がマスクに慣れてしまうのを非常に危惧していたんで、状況的に装着せざるを得ない場合以外マスクをつけないようにしてたんだ。 俺たち夫婦はワクチンの接種は絶対しないよ。接種の必要性なんて科学的に否定されてるんだし。

では、質問に答えるよ
1.君やその知り合いは、今でもコロナを強く意識して生活してる?

きっぱり、Noだ。

2.君や知り合いで、毎日を安全に過ごすためにマスクやワクチンが必要だと考えている人は何人くらいる(100人中何人くらい)?

せいぜい2人。

3.もし、君や知り合いが、子供たちにマスクやワクチンが義務づけられると言われたら、君は、または他の親たちはどうするだろうか。無視する?争う?

合法的な方法としては引っ越しするだろうね。でも、接種を避けるために必要なことなら何でもするよ。

4.日本では、マスクやワクチンの政策はすべて「推奨ベース」で行われ、義務化されたことはない。しかし、政府やマスコミ、地域から「強く推奨されているので協力してほしい」と言われると、それを「義務」と自主的に解釈し、政府に言われたとおりに従ってしまうんだ。アメリカでは、政府や学校、地域社会から言われたことを無条件に守る人は少ないと思うんだけど、アメリカ人のどんな特徴や性質が、その自立心を高めていると思う?

アメリカには、自由に考える文化が根付いていると思う。ただ、残念ながらそれを逆手に極端なことを言う人(訳注:要は極左の人)も多くて、そういう奴らはコロナのような事態が起きると他人に害を及ぼすこともあるよ(この部分の真意はイマイチ不明だが、文脈から極左などが人の自由を制限するために暴力的な行為に出ることを指していると思料)。

アメリカ人の間では、明らかにMSM(メインストリームメディア)に対する不信感があるよ。政府はMSMと特別な利害関係というか金銭的なつながりがあると思えるし、MSMへの不信感は悪化の一途をたどっていると俺は見てるよ。でもありがたいことに、アメリカは自由に発想し思考する文化あるからね。もしそうでなければ簡単にMSMに操られてしまっていたよ

以上がクレイの返信。クレイ。グローバリストやMSMと闘う「普通のアメリカ人」の姿を示してくれて有難う!日本のみんな、繰り返しになるけど、自分の自由を、権利を、安売りしないで。同調する文化があろうが群集心理になびく国民性だろうが、そんなことをエクスキューズの材料にしてる場合じゃないんだから。僕ら日本人が何者であれ、もうアメリカ人のように闘うしか道はないんだから。

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