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(aan,pdf,w002) 狼と子羊 / THE WOLF AND THE LAMB


✅ 始めに

PDF データの配布用の記事になります。一般の方のためというよりも、2次利用で副収入を得たい方(=間に立って説明していただける方)、または、英語を習得されたい方向けのヒントとなる文献になっています。

※ 既存の英語教育ではほとんど実現できていなかった「洋書を読めるようになる日本で初めての英語解説書」にもなっていると思いますので、こちらもアピールしておきたいと思います。PDF データ内でも簡単な説明はつけていますが、全く足りていませんので、今後10年程度を目安に解説をしてくださる方が現れることを希望します。

✅ 音声動画 full-Ver

(full) ➊発音記号 → ➋ペア語訳 → ➌英文マークアップ(和訳付き) の順番です。

(full) ➊ひらがなルビ → ➋ローマ字ルビ(漢字グレード番号付き) → ➌英文マークアップ(和訳付き) の順番です。


✅ PDF 配布用ページです

“Aan-note 文献”PDF データ 配布用のページになります。

英語あんねAesop 著作物使用許諾プランのメンバーシップ加⼊をして頂くことで、サブスク版(フルバージョン) PDF データのダウンロードが行えます。
今後、3年間を目安に Aesop's Fables by Aesop ( by George Fyler Townsend ) の短編寓話313編全てをここで公開する予定です。

サブスクで得られた収入は“Aan-note 文献”作成作業の外部委託費に当てる予定です。
環境を整えつつ、現行の英語・日本語ペアと並行して、英語・タイ語ペア等のように種類を増やせるようにしていますため、是非「多くの国で同じ文献を読み、人種は違えど同じ解釈の出来る環境」を増やすためのご協力をお願いします。

✅ 和文・英文・考察


■ 狼と子羊

 群れから迷い逸れた子羊と出会った狼は、子羊を暴力的な手段で捕らえるのではなく、しかし、何らかの口実を見つけようと思い立ちました。其の口実とは、『子羊自身に、子羊を食べるのは狼の権利であると納得させる』というものだったのです。
 狼は此の様に子羊に話しかけました、「若造よ、去年、御前は私をひどく侮辱していたぞ」
 「確かに、」と、子羊は憐れな声のトーンで悲し気に言いました、「私は、其の時は生まれていませんでした」
 続けて斯う言うのです、狼は、「御前は、私の牧場で食べている」
 「いいえ、良き御主人様」言い返すのは子羊、「私は牧草をまだ食べていません」
 またもや斯う言うのです、狼は、「御前は、私の井戸で飲んでいる」
 「いいえ!」(と)叫んだのは子羊です、「私は水を未だ一度も飲んでません!、何故なら、今はまだ私のお母さんのミルクが私の食べ物であり飲み物だからです!」
 このような経緯の上で、狼は子羊を掴み取り、そして子羊を食べ尽くして・・・、此の様に言ったのです、
 「とどの詰まり、私は夕食抜きの侭では居られないのだ。喩え、御前が私の非難のどれも此れもを反証し得たにしてもな」
 暴君は常に彼の専制政治の口実を見つけるものです。


■ THE WOLF AND THE LAMB .
 A Wolf meeting with a Lamb astray from the fold , resolved not to lay violent hands on him , but to find some plea , which should justify to the Lamb himself his right to eat him .
 He thus addressed him : “ Sirrah , last year you grossly insulted me . ”
 “ Indeed , ” bleated the Lamb in a mournful tone of voice , “ I was not then born . ”
 Then said the Wolf , “ You feed in my pasture . ”
 “ No , good sir , ” replied the Lamb , “ I have not yet tasted grass . ”
 Again said the Wolf , “ You drink of my well . ”
 “ No , ” exclaimed the Lamb , “ I never yet drank water , for as yet my mother's milk is both food and drink to me . ”
 On which the Wolf seized him , and ate him up , saying ,
 “ Well ! I won't remain supperless , even though you refute every one of my imputations . ”
 The tyrant will always find a pretext for his tyranny .


■ (2) 考察・此の御話の教訓は?
 "(S)Tyrants (V)need (C)[no excuse ]."
 『(S)専制君主/圧制者/暴君は(C+V)理由を必要としません』
 何世紀にも渡って、此の寓話の解説者達は、其の時代に蔓延している不正を風刺する形での解説をしていたとの事。
 15世紀の道徳寓話では広範な社会的崩壊を描きます。
 此の寓話では、子羊は彼が知っていた3つの知識、自然法(つまり産まれていなかった事?)、聖書(つまり詩篇23編の事でしょうか?)、法律(つまり井戸の水を盗み飲んだとされた事?)の全てで(子羊は其れ等に該当しないという)自己の正当性を主張しますが、狼は此れ等全てを聞き入れることはありませんでした。
 同じ様に此の2000年の間では、子羊は私達一般市民を、狼は私達を虐げ搾取する貴族(暴君)と見立てて解説されることが多くあったとのことです。
 ですが先ず私達は此れが過去の御話ではなく、現代の実話でもあることを理解すべきだと思います。
 私には知る由もありませんが、ロシアの大統領も正に彼の口実を見つけることが出来たからこそ戦争を始める事が出来たのです。
 さて、此処は日本で私達は日本人です。海外の多くの彼等が此の寓話に出てくる子羊と同じ程度の知識しか持っていなかったとしても、多くの私達は此の寓話に出てくる子羊よりは多くの知識を持っているのではないでしょうか?
 「既に決まっている事には、どんなに正当な説明も無力です」と諦めるのではなく、常に4つ目以降の案を幾つでも提示し続けるべきですよ、其れを続けられる間は確実に生きていられるのですから。
 ※此の御話には多くのバリエーションがありますので、此処に書いた教訓が好みでない方々は別の方の御好みの解釈を御選びください。


✅ 配布 PDF データの目次

■ (1) 目次
  (-) 表紙
  (1) 目次
  (2) 考察・此のお話の教訓は?
  (3) Aan-note文献(含:Aan-Marker) の 利用許諾 について
  (4) 英文・和文マーカーの簡単な説明
  (5) 和文マーカー・一覧
  (6)(カラー)本編・和文 , ふりがなルビ ★
  (7)(カラー)本編・和文 , ローマ字ルビ ★
  (8)(白黒)考察 , ふりがなルビ
  (9)(白黒)考察 , ローマ字ルビ
 (10)(白黒)本編 , 英和ペア語翻訳 ★
 (11)(白黒)本編 , 英語マークアップ ★
 (12)(白黒)本編・和文 , ふりがなルビ ★
 (13)(白黒)本編・和文 , ローマ字ルビ ★
 (14)(白黒)本編 , ローマ字ルビ(親文字無し・枠表示有)★
 (15)(白黒)考察 , ローマ字ルビ(親文字無し・枠表示有)
 (16) データシート ★
 (17)(付録)Aan英文マーカー一覧
 (18)(付録)日本語の活用表・動詞(サンプル)★
 (19)(付録)令和式ローマ字・一覧(筆記練習用枠表示頁有)

★ マークの付いた項目はサンプル版では一部省略出力しています。

✅ 配布 PDF データサンプル版

✅ 配布 PDF データ サブスク版

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日本語を話せる外国人さん達を増やすために日本語学習用書籍を発刊したいです。 Aesop寓話300余編は2025年末まで作業を続ける予定です。 多くの外国人に「物を粗末にするな!」「人の家をミサイルで壊すな!」と日本語で話し通じるようにする為に、是非サポートをして下さい!