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誰にも言えない私の不倫体験談⑬

私の場合、不倫しようと思ってしたわけではなく、結果的に不倫してしまった形でした。
本当に結婚していた事を知らなくて。
良かったら聞いてください。

私は就職してから、昼間の収入だけでは生活がきつく、水商売のバイトを始めました。
美容やお洒落のお金はもちろん、大学の奨学金の返済もあったためです。

ある日、そのバイト先に12歳年上のスーツ姿の男性が来店しました。
(ムスッとしてて感じ悪いな)
これが第一印象でした。
水商売ではよくあります。
そういうお客様をいかに楽しませるか、心を開いてくれるようにするか、それがこのバイトの楽しみでもありましたので、大して気にもせず普段通り接客していると、少しずつ心を開いてくれたのか、普通に話をしてくれるようになり、帰る頃にはとっても笑顔になっており、アフターにも行くことになりました。
時間と共に、意気投合し「今度ご飯でも行こう。」と言ってくれました。
「今度ご飯でも行こう」はこの世界では社交辞令だと思っていたので、軽く返事をしてその日は帰りました。

しかし、帰ってからもその人の事がなぜか忘れられず、1日たち、2日たち、1週間たっても思いは消えるどころか強くなってきます。

(私、恋したかも)

そこで自分の中に芽生えた思いに気が付いたんです。

最初の出会いから2週間後、彼が再度来店した時は、胸がドキドキしたのを覚えてます。
彼との楽しい時間は、あっという間に過ぎたんですが、帰り際に、お店以外でも話したい、ご飯でも行かない?と誘われたんです。
もちろん2つ返事で、約束の日までが楽しみで仕方ありませんでした。

待ち合わせの日、少し早めについて待っていると後から頭をポンポンとされ、振り返った時の笑顔に増々ときめいてしまいました。
美味しいご飯に、大好きな人が目の前にいる、それだけで世界一幸せでした。
帰りたくない、もっと一緒にいたい。そう思っていると、雰囲気を察したのか、ホテルの方向へ。

「俺、初めて会った日から好きだった。付き合ってほしい」
「私もです」

とてもとても情熱的にその日は結ばれました。

私はとても幸せでした。
運命の人だと本気で思いました。
歳は離れていましたが、そんなの関係ないと。
実際、その後も本当に恋人同士として付き合っていました。
LINEもマメにくれるし、週末は毎週のようにデートしてました。
指輪もしていないし、結婚しているなんてこれっぽっちも疑っていませんでした。

ただ、3ヶ月近くたったころ、同僚に、あの人結婚して子供もいるよ。と聞かされました。


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