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誰にも言えない私の不倫体験談⑦

私と彼は職場が一緒で、上司と部下の関係にありました。最初は彼のことを上司としか思っていなかったし、まさか自分が不倫をするなんて思ってもみませんでした。
けれど自分でも驚くくらい、日に日に彼に惹かれていきました。
そして、その気持ちは上司も一緒でした。
そうして、私たちは一線を超えた仲となったのです。それまでは不倫なんてドラマの世界だと思っていました。
が、本気で愛する相手が既婚者だった、だから不倫をしてしまうのだなと実感しました。

彼は私を本当の彼女のように扱ってくれていました。彼には子どもがいなかったので、割と頻繁に会えました。
最初は一緒に過ごす時間があるだけで満足してたんですが、だんだんと辛いと感じる事が多くなってきて、、、 
例えば、奥さんの誕生日や結婚記念日は有給を取ってまで時間を作ったり、私と会っていても、奥さんがご飯を作って待っているからと、短時間で解散することも少なくありませんでした。


2人だけの世界だと彼氏と彼女なのに、現実は奥さんがいるから、私は本命じゃない。
嫌でもその現実を突きつけられて、何度も涙を流しました。
既婚者の彼のことが大好きだけれど、日に日に『疲れた』という感情も強くなっていきました。
また、彼の奥さんに嫉妬し、憎んでしまう自分も嫌でした。
本来恋愛って幸せなものなのになと、自分の状況を客観的に見て胸が苦しくなったこともありました。



ある日、その想いが爆発してしまいました。
その日は定時で仕事を終わらせ、飲み会があるという体で私の家で一緒に過ごしていました。
家に来て3時間ほど経った頃、彼は時計を気にし始めました。
また家庭に戻ってしまうことを想像したら辛くて、『今日はもう少し一緒にいたい』と普段はそんなこと言わないのに、その日は伝えてみました。
彼は、『そう言われても、帰らなきゃダメだよ』
ここで突然、私のそれまで我慢していた想いが、一気にこみ上げてきました。


『奥さん奥さんって、結局私のことは大事じゃないの?本当に好きって言ってたのは嘘だったの?
いつまでも待ち続けるのはもう嫌。辛いから私もう我慢したくない。』


言いたいことをバーッと話し、最後は泣いてしまった私を、彼は優しく抱きしめて、ごめんね、と謝ってました。
でも、謝って欲しい訳ではなく、私は余計悲しくなりました。
そのまま、彼は奥さんの待つ家に帰り、私は暗い部屋でひとりで泣き続けました。


そこからは仕事では関わるものの、彼との関係は気まずい状態になり、連絡するのも微妙な関係性となってしまいました。
普通だったら、ここで終わったかも知れません。
けれど私は諦められませんでした。
不倫はスリルがあるからハマるという意見もありますが、私は違いました。
本当に好きだったんです。
彼を人として本当に愛しているし、誰よりも彼に対する愛が大きい自信があったのです。

そして行動をおこしました。
今思えば、なんて事をしたんだろう、と思えますが、当時はとくに疑問に感じなかったです。
私は、彼の家を突然訪問して、奥さんを交えて3人で話し合ったんです。

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