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体験でしか差別化できない時代

今日地方のショッピングセンターのユニクロに行ってきた。ショッピングセンターには大して人はいないのにユニクロに入ったら人が溢れかえってて、レジも試着室も行列ができている。これがユニクロの凄さなのかと改めて感じた。インターネットによってリアル店舗によるビジネスの価値が低迷する中でこれだけの客を引き寄せれるのはとてつもないブランド力であり、さすが日本のトップ企業であると感じた。
ユニクロに行くと有名でもない外国人によるコーデの写真がいくつも頭上にあるのだが、そのシンプルでおしゃれなコーデにいつも惚れ惚れする。それによって買うはずもなかったのものまで買ってしまってるのだ。
そして、音質のいいスピーカーから流れてくる桑田佳祐の歌がまたいいのだ。今日は「限りなき永遠の愛」という歌が流れていた。初めて聞いたのだが、惚れてしまい、すぐにSiriに歌を調べてもらってライブラリに追加した。この歌に今日出会えただけでユニクロに行ってよかったと思えるくらいだ。
つまり、これらの視覚聴覚など五感全てを制することにより、唯一無二の体験を作り出し、ユニクロはブランドを形成している。だからこそ、sheinなどの格安アパレルブランドが登場してきた今でもユニクロは生き残っているのだ。世の中にものが溢れかえり、商品のコモディティ化(どのメーカーのものを買っても大して値段も質も変わらなくなること)が進むなかで、消費者の心を掴むにはこの顧客体験で価値を見出すしか差別化することはできないのだろう。それを最も体現している企業なのだと改めて今日感じた。
そして、ユニクロの客層はスタバの客層と似ているのではないかとも思う。ターゲットは富裕層ではなく、いわゆる平均的な社会人層なのだろうが、その人たちがちょっぴり無理して買いたくなるブランドなのだ。そのターゲットは人口がかなり多いのだ。だから人が溢れかえる。高価格であり、一般層に刺さるブランド。こんなブランドを私もつくりたい。

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