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人間の行動は全て傲慢である。

私は初めて小説を全て読み切った。初めてこんなに小説の世界に入り込んだ。
婚活というテーマの中で、カップル、親子、友情などあらゆる人間関係における人の行動心理を傲慢と善良という対照的な2つの言葉で表現される。読み進めていくうちに、こんな対照的に思われる2つの言葉が実は表裏一体のものであるのだと感じさせられていく。人のため、誰かのため、心配、期待、そういった善良に思える行動の裏腹には、その人が思い描く理想の人間にさせようという傲慢が隠れている。その善良に隠れた傲慢が人の人生の邪魔をする。そう感じさせられるとても奥深い内容だった。
私は人間の行動全ては傲慢であると思う。どんな善意に溢れた行動もその人がやりたくて勝手にやった行動であると思うからだ。しかし、多くの大人は自分の傲慢だということに気付かず、人の人生に介入しまくる。本人は善良だと思ってるのだ。これが1番の恐怖である。私自身も気づかぬうちに、人の人生に口を挟んでしまうことはある。その度に反省をする。傲慢であることは決して悪いことではない。傲慢であることに気づいてないことが悪いことだと私は思う。誰のためでもなく自分のために生きることが結局人のためになるのではないだろうか。

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