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「高卒就職」を、生徒・先生・採用企業の“三方よし”にー 沖縄・離島の県立高校進路室で、…

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「高卒就職」を、生徒・先生・採用企業の“三方よし”にー 沖縄・離島の県立高校進路室で、7年に渡り高校生の就職活動に伴走した、元・就職支援員(民間出身)。雇い止めを機に、大好きなこの仕事を、さらに自由で豊かに広げ、高卒就職をすてきなものにしていこう!と新たにスタートを切るところ。

最近の記事

高卒就職で手にするもの、失うもの

一部の専門高校を除けば、やはり高校進路の花形(?)は大学進学で、 就職は「 何か特殊な事情 」を抱えた生徒が 消去法で選択する進路、 という印象は拭えません。 高卒で就職すると、大卒者より損をする(金銭的に) ということを、多くの人が ー 高校生自身も、保護者も先生も ー いまだ暗黙の了解と捉えている、と感じることが多いのですが、 果たしてそうでしょうか。 進学を後押しする様々な制度が導入されてきていますので、 学びたいことがあれば、存分に切磋琢磨してもらいたいと思い

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    • 旅立ちは 乗り換え可能な切符と共に

      あちこちで繰り返し 「いずれ転職する前提でいてくださいね」 と書いています。 「転職」とは縁遠い先生方にはイメージしづらいかも知れませんが、 先生方が恐れる(?)「離職」と、 より良いキャリアを目指しての「転職」は別モノです。 職種も業界も横断しての人材の流動がもたらすセレンディピティは 民間ならではの醍醐味。 高校卒業時点では、「これは!」と思う仕事に出会えなかった生徒たちも、 経験を通じ だんだんと自分の関心や適性を自覚し、 「進みたい」と思う道を見つけていくことでし

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      • 仕事は「ハレ」のもの ではない

        高校生の職業選びは、とかく「何をやるか」という 職種軸 一辺倒になりがちなのですが、 (それにも先生の影響が↓) 「仕事が続くか」という点、 ー 特に、最初の就職先で ある程度継続していけるか という点においては、 「何をやるか」、つまり職種・仕事内容が どストライクか よりも 仕事内容は「ふーん、まぁこんなもんかな」くらいでも、 働いている人たちに余裕があって、 「仕事が 少しずつ出来るようになっていく過程」に 一緒に寄り添ってもらえるような、 少なくとも 日々出社す

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        • 「先生」という職業を選んだ人は

          仕事を選ぶとき、人それぞれ色々な軸を用いますが、 こと「先生」という職業を選ぶにあたっては 「職種」という軸が非常に大きなウェートを占めているように思います。 先生になった人は、文字通り「先生になりたい!」と思って 先生になったことでしょう(なんだか言葉遊び みたいですが)。 だから 自分と同じように 誰しも やりたい!なりたい!と思うなにかに出会えると信じている。 " 真剣に " 取り組みさえすれば、 すべての生徒が「これこそが やりたいことだ!」というなにかを 必ず見

        高卒就職で手にするもの、失うもの

          「やりたい」≠「なりたい」

          「先生」という仕事を目指している人がいたとして。 その人が「先生に "なりたい" !」と言えばしっくりくるけど 「先生を "やりたい" 」と言ったら なんだか不思議な印象を持ちませんか? 子供の頃の「大きくなったら…」ではないですが、 「何々になりたい」というワードで就活ができたら 早期離職やミスマッチが減らせないかな?と思っています。 「ホテルマンになりたい」 「トラック運転手になりたい」 「介護士になりたい」と、 「観光客を喜ばせたい」 「大きい車を運転したい」

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          「やりたい」≠「なりたい」

          幸せな転職を

          「イヤだから辞める」 と 「もっと成長したい」「あれに挑戦してみたい」 と働く環境を変える のは、 全く別モノです。 転職するなら 次の仕事が楽しみで仕方なくなるような、 ワクワクする転職を。 そして、今の職場の人とも笑顔でお別れを! 働き出したばかりの頃は想像できないかも知れないけど、 去っていく会社の人たちとも、どこかでまた 一緒に仕事をするときが来るかも知れない。 「新卒で入った建設会社で上司だった人が その後独立して、 僕が自分の居酒屋をオープン

          退職理由その2 「ブラックだった」

          「入ったらブラックだった」という人が時々いるけど 高校の進路室を通し、ハローワーク求人に就職したケースで 実際ブラックだったことはほとんどない (※でもゼロではないので、一応誰かに相談すると良いと思います)。 「残業代が払われない!」と言っていた卒業生の場合 私 「お〜 ⚪︎⚪︎くん!仕事慣れた?」 彼 「ブラックだったんで辞めました」 私 「え!どういうこと!後輩にも関わることだから詳しく聞かせて」 彼 「残業代払ってもらえなかったんすよ」 私 「そうなの?月何時間

          退職理由その2 「ブラックだった」

          退職理由その1 「嫌なやつがいる」

          嫌なやつがいるから辞めたとして 次の会社には嫌だと思う人が「絶対にいない」という保証なんてない。 知り合いのところだから大丈夫、とか 前のバイト先だから、 という人もいるけど、後からイヤ〜なやつが入ってくるかもよ? そして、 知り合いのところは、入りやすいが⚪︎⚪︎しづらい!! 知っている人がやっている会社、とか、 友だちが働いている会社に誘われている、とか とてもよくある話なんだけど、実はトラブルが多い。 転職経験豊富な大人に聞いてみるといいですが、 結構な

          退職理由その1 「嫌なやつがいる」

          辞めたくなったら

          残念ですが、 いずれ「辞めたい」と思うときはくる と思って働きはじめてください(^^; 辞めたくなってフツーです。 だから辞めたくなってもジタバタせず、 「やっぱり来たか」と思ってしばらく放っておけばいい。 どんなにホワイトな会社だろうと、 自分の希望通りの仕事だろうと、 努力してやっと内定をもらった会社だろうと、 必ずツラく感じるなにかは起こります、 だって、高校時代と比べてラクなことなんて、ほとんど何一つないから。 だからといって、また高校生に戻るわけにも

          自分で決める(自己決定)

          これは覚えておいて欲しい。 自分で決める、ということが本当に本当に大切です。 進学するのか、就職するのか、 就職するならどこに それを、大変だけれども自分で決めれば、 その後どういう道に進んでも、「幸せに感じ生きていける」可能性が高くなる、ということが分かっています。 ぜひ、自分で決めて進んでいってください。 #高校生 #就職 #高卒就職 #就職活動 #就活

          自分で決める(自己決定)

          どうしても仕事を選ぶのが難しかったら

          どうしても、応募する会社を決められなかったら、 おうちの人と同じ仕事からスタートすればいい。 そもそも、ごく最近になるまで、人間って、仕事を選んだりしなかった。 親が大工なら子供も大工になったし、 武士なら武士だし、商人なら商人だし 歌舞伎の世界なんて、いまも代々親子の間で引き継いでいっています。 とにかく、仕事って、選ぶものじゃなかった。 でも運命で決められたその仕事をついでいても、そんなに問題もなかったんですよ。 それに、よく、スポーツ選手のこどももスポーツ選

          どうしても仕事を選ぶのが難しかったら

          「先生、いい仕事ないっすか」

          進路室でよく聞いたセリフです。 「いい仕事」って、どんな仕事? と質問しても、どの子も答えられないんだけど。 「私にとっては、今やっているこの仕事が最高に”いい仕事”。 だからやっているんだよ」 と答えると、 「….あ、もう大丈夫なんで」 と謎の言葉(これもよく聞くセリフ!)を残していなくなっちゃう 笑 世界中の誰にとっても最高だ!という仕事 そんなものは、 存在しない。 逆に、誰もが「絶対ヤダ!」という仕事もありません。 実際私は何度も転職しています。 つま

          「先生、いい仕事ないっすか」

          NO MORE やりたいこと探し!

          ひとつ質問します 「好きな食べ物はなんですか」 あなたの好きな食べ物 ちょっと考えてみてくださいね どうですか?何か思いつきましたか? では、もうひとつ質問します。 「あなたはそれを食べたことがありますか?」 多分、みなさん「食べたことある」ものを思い浮かべたと思います。 だって、「好きな」食べ物を聞かれたんですよ、 食べたことないものじゃ、好きかどうかなんてわからないですよね 仕事も、おんなじです。 やったこともない仕事、 好きかどうか 合ってるかどうか、

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          「高卒就職」を、生徒・先生・採用企業の“三方よし”に

          「高卒就職」という舞台に関わるすべての登場人物ー   主役の高校生も   進路指導の先生も   採用企業の担当者も その誰もが この舞台の幕が降りた時、 それぞれの仕事に心から満足し、 上を向いて次のステージに歩み出していけるよう 沖縄県立高校の進路室で過ごした7年 はじめまして ​エージェント・リッカ と申します。 ​2017年度(平成29年度)から、2023年度(令和5年度)まで、 7期に渡り、沖縄の離島にある県立高校で 就職希望の生徒たちと就活に取り組んできま

          「高卒就職」を、生徒・先生・採用企業の“三方よし”に