リズム・アンド・ブルース

彼の好きなところは書ききれないほどある。
今日はその中の一つである「音楽」について。


音楽トーク@ハプバー

行きつけのハプバーで初めて会った日。
彼に誘われプレイルームへ行き、気持ちのいいセックスをして、お互い満ち足りた気持ちでバーエリアに戻ってきた。
「一杯おごりますよ」と彼はハイボールを注文してくれた。

「さっき山下達郎の話してたっすよね?」
えーそうだっけ? 酔っぱらってたから覚えてないや。
(上機嫌だった私は誰も聞いていないのに、「山下達郎のギターのカッティングがすげー」みたいな話をしていたらしい)

「俺、初めて来たんでまずはマスターと話してましたけど、めっちゃ楽しそうな話してるって会話に入りたかったっす」
音楽好きなん?
「好きっすねー」
私も好き!
「好きな歌手とかいます?」
いるけど、絶対知らないもん。音楽のプロですら知らなくてショック受けたくらいやし。
「誰っすか?」

―なんと彼はそのバンドを知っていた。

えー、知ってんの? めっちゃ嬉しい!知ってる人になかなか出会えないから。
「いやぁ有名っすよ。むしろプロで知らない人がいることにびっくり」
嬉しいなぁ。演奏がかっこよくてすごく好きなん。
「カッコいいっすよね」

私は結構マイナーなあるバンドが好きで、ライブに欠かさず行くほど。
そして彼は音楽の道を志したこともあり、ライブハウスで働いていたこともあって音楽にはかなり詳しい。
そこからずっと音楽の話で盛り上がった。

想えばこの時点で、ぐっと彼に惹かれたのだと思う。
(後々になって「音楽の話ができるから好き」って、「足が速いから好き」って言う小学生みたいだな、と自嘲したけど)


二人の共通言語

付き合いだしてからも音楽の話で盛り上がることが多い。
自宅にいるときはYoutubeでお互いのおすすめを流したり。
(そういえば最初に我が家に来たときも、WONKとHONNNEにいたく感動して、スマホにメモしてたな。きゅんときた)

この曲ピッチずれてない?
「うーん…いや、ずれてへん」
そうかなぁ。1/4音くらい高い気がするねん。
「ちょっと待って…うん、ずれてない」
えー。
…みたいな会話ができるのが楽しい。

会えない今は、Youtubeのリンクを送ってくれたりする。
この間はOK GOの動画を「MVがすごい」と教えてくれた。

先日、東京で焼肉を食べに行ったとき、
「この店、ずっとEarth, Wind & Fireかかってる」とつぶやいていた。
有名どころではない曲まで知っていた。そういうところが好き。

高円寺でウィンドウショッピングをしている間、私の頭の中でずっと同じ曲が流れていて、それを彼に伝えた。

ずっと頭から離れへんねん。でもタイトルが思い出せへん。峯田和伸がいるバンド。
「あー、ゴイステ?」
そう!! さすがすぐバンド名出てくるのすごいね!「真夜中の純情商店街~♪」って歌詞があって、純情商店街歩いてたら出てきた!
「それにしても今歌ったの下手すぎやろ(笑)」
いきなり一節だけ歌ったら下手にもなるわ。
…そんなことを言いながら、私は上機嫌でサビまで歌った。
パッと音楽の話できるところが好き。


常にそこにある音楽

先日、ヒスイさんが「人や文章に色が見える」と書いてらした。


私は音楽が聴こえてくることが多い。
人物だったら勝手にその人のテーマソングを決めてしまうし、自分の感情や食べるものにも音がある。

彼のことを想うときは、
LUCKY TAPESの『Happiness feat. ハル』

キスをしている間は
Ed Sheeran の『Thinking Out Loud』

セックスの昂ぶりを取り出して味わうときは
Vaundyの『しわあわせ』

彼に会うために新幹線に乗っているときは
Jason Mraz & Colbie Caillatの『Lucky』

二人でまったり話して笑っているときは
星野源の『くだらないの中に』


彼は私の世界に音やメロディや響きをもたらしてくれる。
これからまた一緒にどんな音楽を奏でられるんだろう。


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