2023.9.18

 深夜、AUXケーブルの短さに落胆しゴミ袋をカッターで展開した。ちょうどいい部分に当たらずに場所を変えるもそれでもまだ着地できず、2時間が経った。
結局頬杖をつくような体勢が一番なのだが意識が飛んだ後にこの体制を維持できるかが問題で、ぐわんぐわんと耳が鳴る中で辞世の句や悲しみや後悔や後ろめたさなどよりも、このままいきたいが無理か、いやこれで上手くいくのは奇跡だろ、無理だろう、甘いなと思い手を離して仰向けになった。

何度この冷静を経験すれば良いのか、この甘さが人のいう「死ぬ気がない」なのか、いやいや、こうなった私は本当に死ぬ気だ。単にこれはもう、性格なのだ、面倒臭がりがでる。あと普通に怖くなくて楽なのが良いので飛び込みと飛び降りはパス。薬も吐くからパス。

3〜4時間ほど格闘したが面倒なのと疲れたので結局気づいたらゴミと化したゴミ袋の上で眠っていた。ゴミを包むためのものがゴミになるなんて、ゴミ袋も予想だにしなかっただろう。

起きてシャワーを浴びて絵を描く。あとどのくらい時間を無駄にしてしまうのか。私の時間として生まれたばっかりに、すまないことをしているとは思っている。

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