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自分の給与に納得いかない!と思った時に考えてほしいこと

「給料払ってるんだからもっと働いてほしいな。休憩ばっかりするなよ。」
「人間なんだから休憩ぐらいするだろ。奴隷じゃないんだぞ。」

どちらも聞いたことあります。なぜなら中間管理職だからです。管理する側からすればどちらの気持ちもわかります。なぜなら私は中間だからです。

学校の先生も同じでしょう。
「給料貰ってるんだからしっかりと子供を教育してくれないと!」
「給料貰ってるっていってもやること多すぎでしょ。全然足りないよ。」

どちらもおそらく気持ちはわかると思います。なぜなら教師であり人だからです。

滅私奉公。自分をなくして身を捧げ尽くすことです。それを経営者(お金を出す側)は望んでいます。

自分のエゴを押し通さない。それがビジネスの基本です。

なぜ自分を無くさないといけないのか。それは経営者のしたいことをやってほしいからです。

例えばもしルンバが自分の掃除して欲しいと思っているところと全く違うところを掃除していて操作しようとしたら「私はここを掃除したいのでここを掃除します!」と表示されたらどうでしょう。

ふざけるな!と思いますよね。経営者はそんな感じで思ってます。指示されたことをするのが当たり前だと思っているのです。同じ人間なのに。

教師に対しても「部活をしっかりみろ!勉強もきっちり教えろ!そして子供たちの人間関係にも気を配り分別ある大人にさせろ!」無理ゲーです。親にそれをやれと言ったら「親だって人間なんだから!無理に決まってるだろ!」と思いますよね。

ではなぜ教師にはそれを求めるのか?また経営者も同じです。経営者だって労働者になれば自分の言っていることを行うのは無理ゲーです。

でも我々は相手にそれを求める。《お金を払ってる》を免罪符にして無理難題を振りかざすのです。

父の言葉

昔父親に「バイトでもしっかりやらないといけない。1円でもお金が発生したらそれはもうプロだ!」と言われたのを思い出します。

1円では働けません。逆にいくらなら働けるか?それは経営者側の値付けしだいでしょう。働きたいと思えばその値段(給料)で働くし無理だと思えば働かないし。ただそれだけです。

経営者は24時間分のお金を払ってはいません。しかし24時間働いてほしいし会社のことを考えてほしいと思っています。

だってそうでしょう?
「今日は昨日飲みすぎてしんどいので休みます!」
そう経営者が言われるとその労働者の評価を下げるでしょう。

なぜなら
「前日はしっかりと体調管理をおこない次の日の仕事に備えられないなんて言語道断!こんなやつの評価なんて0点だ!」
そう感じるからです。

ですが前日の体調管理の時間のお金は貰ってないし休んだら給与を払わなければいいだけです。なのに完全な悪者は労働者です。

それどころか労働者同士でも
「あいつははたらくってことをわかっていないな。まだ学生気分なのか?」
などと揶揄します。

他にも業者との連絡を取るのに自分の携帯を使っている場合。その代金は会社の考えとしては「給与を払っているからそこから必要な経費は出してくれよ。」そう思っているでしょう。

作業服が決まっていてそれを購入するところは「それは必要経費だろ?私だって必要経費は自分で払ってるんだ。仕事するなら常識だろ。」くらいに思っています。

たしかにボーナスが体調管理分であり24時間考えた代金、そして必要経費代だと考えることも可能でしょう。しかしボーナスというのは賞与です。それに経営が悪ければ払わないことも可能です。

業績が悪いのは経営者に責任があります。それを問わずに「ボーナスは業績が悪いので払いません。」ではスジが違うとおもいませんか。

社長はお客様

しかし労働者は労働の対価としての給与をもらっています。つまり経営者はお客様です。だからこそ無理難題を言われてもなんとかすることを放棄してはいけないのです。

Amazonの翌日配送はお客様が早くほしいという課題を解決しているからAmazonプライムには価値があるのです。しかしできる限り配送費は払いたくないですよね?

コンサルタントもお客様の課題を解決するからお金が支払われるのです。もしあなたにコンサルタントをつけたとしてどのくらいお金を払いますか?あなたについた時間分しか払いたくないですよね?明らかに準備の時間が必要なのにも関わらずです。

つまり雇用する側はその背後にある(考える時間(必要経費))がまったく見えていないのです。もしくは払いたくないと思っています。

例えばハンドメイドの作家さんに払う時に「これって材料費500円くらいなんで2000円は高すぎじゃないですか?」なんて言うひといますよね?

そういう人は他人の時間を割いてもらったこと、今までのその人が練習して積み上げた経験、知見に価値がないと言い放っているようなものです。

これが経営者にも当てはまるのです。

今の時間にだけ給与が発生していると勘違いしてしまっているのです。全ての人にこの背景があります。それはあまりにも短絡的です。

セミナーに行った時間、健康管理した時間、顧客との時間外のコミュニケーション。それら背景をガン無視して「給料払ってるんだからもっと働いてほしいな。休憩ばっかりするなよ。」と思っているのです。

しかしそれは経営者だけの問題ではなく我々ビジネスパーソンにも当てはまるのです。

あなたもお客様になった時この背景をガン無視するのではなく少し考えてみてください。そうすれば値段の価値がわかります。

全てはその時その場所で生まれるわけではないのです。

その意識さえあればもっと良い社会が生まれるのではないでしょうか?

それでは、また、次回。

あどりでした。


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