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不正ってなんで起きるのだろう?《答えは正解のグラデーション》

猫山課長はお休みなので本来なら昨日あげるつもりだったのですが、未熟なためコロナにかかってしまいました。

しかし今は38.5度くらいになったので大丈夫です(?)

今回は正解のグラデーションというお話をしたいと思います。

私は昔いた会社でノルマ(1日の生産数)をかせられていました。それを下回るともちろんながら社長に直接怒られて、顛末を説明させられます。

しかし私はその怒られるのが嫌!よりも数字が達成できない自分が許せなかったのです。だからこそ生産時間帯を後ろにずらすという不正を行いノルマ達成をしていました。

それも生産体制を強化することにより、そんなことをしなくても達成するようには持っていったのですが、不正は不正です。

大なり小なりあなたにも身に覚えがあるのでは無いでしょうか?もしも「私は清廉潔白である!」と言い放てる人は数字を認識したことないか、そこまでの責任を負わせれたことのない人なのではないでしょうか?

ちなみに役職があがれば上がるほど人に対する共感能力は下がっていきます。

2019年の研究で行われた実験では、より多くの部下を従えている人は部下が少ない人と比較して、道徳的な考えを取り入れにくく、他人の幸福について考慮しにくくなることが示されました。また、ある行動をとった人とその行動を見た人の脳活動が類似する「運動共鳴(motor resonance)」という現象と権力の関係について調べた研究では、強い権力を持つ人は弱い権力を持つ人と比較して、運動共鳴の程度が弱いことが判明しています。

gigazine.net

役職になれば現場に出る頻度は低くなります。それどころかゼロになる人もいる。むしろそれが社長の役割であると。

そうなるとどうなるか?数字に無理があるかどうかわからなくなるのです。昨年対比しか見なくなり、他業種の数字も見なくなると無理な数字かどうかなんてわからなくなるのです。

あなたもそうでしょう?

ファミレスやご飯屋さんに行って、「注文したものまだきてないよ。遅いなーこの店。ちょっと聞いてみるね。」

なんてことは経験ありますよね?もしもあなたが店員さんだったら、
・そもそも人が足りない
・新人ばかりで回らない
には気づいているはずです。でもお客さんには関係ない。これを管理している人はおそらく数字しか見ていません。回るはずの認識だと思います。

この時点で正解のグラデーションができているはずです。

本当に正しい答え   ↓
お客さんの正しい答え ↓
経営者の正しい答え  ↓
従業員の正しい答え  ↓

みたいなグラデーションです。この時点ですでにズレてしまっていますよね。これで顧客満足なんて不可能に決まっています。

もう少し具体的に正解のグラデーションを説明してみましょう。

例えば、上司は残業させず定時で上がらせれば人件費を削減できる。そう考えます。しかし従業員は「えっ!?今までと同じ内容を残業無しでやれと?」となります。そして顧客は「えっ?前は対応してくれてた突貫の案件やれないの?残業できない?なんで?」となります。

こうなるとグラデーションが全く見えていない上司は人件費削減を喜びます。しかし、従業員は無理をして業務を回しています。キャパオーバーの状態ですね。従業員はもしかしたら仕事を家に持ち帰る人もいるかもしれません。

ちなみに私は前出した不正をわかるようにするため、時間帯ごとの生産数を出しました。もちろんながら死ぬほど部長には恨みを買いましたが笑

ビッグモーターの社長もそうだったのではないかな?と思います。つまり無理な数字かどうか判断できてない状態だったのではないか?ということです。(最初はね)

誰も「この数字はおかしいんじゃないか?」そのことについてなにも言えず、もしくは考えていなかったのではないか?ということです。

実際問題わたしが行ったような不正の見える化なんて誰もやりません笑

メリットないですもん。笑

職場も学校と同じで狭い世界です。学校でもいじめがありますよね?あんなものは他にもいくらでも居場所があるって思えられれば移動すれば済むことなんです。

でもみんなしないし、耐えようとして限界を迎える。それはなぜなのか?その場所しか自分には居場所が無いと思い込んでいるからです。本来なら親が「じゃあ来週から他の学校行くか!」で済む話です。

一回いじめられたら何処に行ってもいじめられる?そんなわけがないです。合わない場所、合う場所というのは絶対に存在します。考えてみてください。

この世界にはいくらでも場所が存在します。学校なんて海外にでも何処にでもあるのですから。

問題なのはそこにある《正解のグラデーション》にあなたが合わなかったことです。

その場所その場所に正解のグラデーションがあります。その正解のグラデーションは顧客(社会)から創造されるのがベストです。なぜならば人はすぐに継続することを目的にしてしまうからです。

手段の目的化ですね。企業を存続されることが社会的にメリットが無くなったのにも関わらず存続させなければ!雇用が失われる!などと勘違いも甚だしいことを考えだします。

タクシーなんかも今はそこに向かっていってるのではないでしょうか?(ライドシェアの台頭を拒否している現状を見て)人が集まらない、顧客がいないというのは社会に求められていないということです。それを継続するというのはエゴでしかありません。

そんなものを社会的に意義があるんだ!とロビー活動に精をだすのは社会に対してデメリットしかないのです。

正解のグラデーションからその正解は弾かれてしまっているのですから。

社会に価値を提供できなければ会社は終わりなのです。そこからの継続は延命治療でしかありません。雇用の創出は確かにメリットでしょう。しかし実際に足りていないところはいくらでもあります。

ちょっと考えてみてください?

昨年対比や業界No.1の売り上げなんて社会に対してなんか意味ってあります?

ないですよね?喜ぶのは株主だけです笑

そこを目標にしている時点で既に手段の目的化なんですよ。

売り上げが多ければ多いほど社会に還元する?たぶんその売り上げを社員に還元したほうが社会にとっても会社にとっても良いことです。

なのに企業は常日頃から「昨年対比がウンタラカンタラ」とか「他社の売り上げと比較してウンタラカンタラ」とか言っているわけです。

間違いなく手段の目的化であり正解のグラデーションが見えなくなっているのです。

本当に正しいことはなんなのか?これは社会にとって必要なことなのか?その問いは常に持ち続けなければなりません。

個人でもそうです。

でないと正解のグラデーションから弾かれてしまいますよ。今は見えているはずの正解のグラデーションから。

少しだけ補足を。もし正解のグラデーションが見えなくなったらどうすれば良いのか?ですが、答えは簡単。隣に子供の頃の自分を置いてみましょう。

その子供は今行っていることを見て「わー!凄い!早く僕も大人になりたい!」と思うでしょうか?

逆に子供の頃の自分が「つまんなそう」や「大人になんてなりたくないなー」という感想を持てば黄色信号です。

そうすれば他人の作った正解に当てはまることなく、正解のグラデーションも見ることができるようになります。

それでは、また、次回。

あどりでした。

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