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あなたに授ける魔法の杖。使えないと思った部下を動かす魔法


バカにつける薬はない。バカは死ななきゃ治らない。Ther is no cure for a fool.

昔から言われることば。しかし、これは真実なのでしょうか?私も実際バカであったし、また今もバカです。

正直なところあなたも他人をバカだと思う瞬間があるでしょう。それを隠す必要はありません。「いや、私は他人をバカなどとはおもいません。」という方はホンモノにまだ出会ったことがない、もしくは聖人君子なのでしょう。

そのような方はどうぞお引き取りください。知能指数とわたしの血圧が上がってしまいますので。

私は、あなたが想像しうるバカと何度も対面してきました。中小企業は魑魅魍魎の巣窟です。大企業なら2秒で、いや、書類選考で落ちるような人が平気で働いています。

そのような人々をマネジメントしてきた私ですが、ひとつの答えを見つけました。それは本当に魔法のようにバカを黙らせます。別に物理で行うわけでは無いのでご安心ください。

その前に、つまり私の魔法を教える前にバカの見本となるような人を3人ほど紹介させてください。きっとあなたも出会ったことがあるはずです。さぁ、私と一緒にバカと出会う旅の扉(ヴァンダーカマー)に出かけましょう!

①認めないバカ

さぁ1人目のバカとご対面です。準備はいいですか?シートベルトをしっかりと閉めたらバカはもう目の前ですよ!

この栄えある1人目のバカは認め無いバカです。コイツは何も認めません。まるで親をごめんなさいという言葉に殺されたのかと思うくらいその一言、つまり謝罪を絶対にしません。

どんなに証拠を集めてみても「私は悪くない」を掲げてこちらに迫ってきます。少しでも綻びがあろうものならそこに食らいついて離しません。まるで土佐犬のようです。土佐犬に失礼でしたね。その勇ましさ、勇猛果敢さを仕事で活かしてくれればどれだけ良いか。

さらに悪いことに認め無いという行為はさらなる飛躍を遂げます。認め無いということは悪くないと思っているということです。

あなたならわかると思いますが、認めない=悪くない。そう考えてしまっている時点で成長が無いのです。ずっとコイキングのままなのです!なんということでしょう。

何を教えてもこの状態では意味をなし得ません。ただじっと窓際で「私は悪くない」そう言い続けるのを、私たちはスターゲイザーのように見つめるしか無いのです。

②決めないバカ

2人目のバカです。なんと驚くことに2人目のバカは上司に多いのです。あなたもこの種類のバカにはきっとどこかで出会ってるはずです。

上司には当然ながら決める権利があります。権利と責任は表裏一体ですので当然でしょう。しかしこのバカは「はっ!権利を放棄すれば責任も放棄できるのでは!?」という謎理論で会社から給与だけをかっさらいます。

この決めないバカは本当に何も決めません。おそらく決定することにより呼吸困難にでもなるのでしょう。

人工呼吸はちょっとお断りなので汚水ポンプでも準備しておきましょう。

私の例で恐縮ですが、この決めないバカが上司に居ました。決めないバカであることはわかっていたので、3つの中に正解を1つだけ入れてあとは流石にアホでも選ばない選択肢を渡しました。

さて、何が起きたでしょうか?アホでも選ばない選択肢を選んだ?違います。選ばなかったのです。

「どれでも良いから1番効率と利益率が良い方法でよろしく。」

殺意というのは自分から湧き出るものだと思っていましたが、認識を間違えていたようです。相手から湧き出るものなのですね。それは良い勉強になりました。

当然私は、次から選択権を渡さないという幻の4つ目の選択肢を常に選ぶようにしました。あなたにもおすすめです。

③自分はできると思い込むバカ(スノッブ)

最後の1人の紹介です。最後の1人は自分はできると思い込むバカ、所謂スノッブ。入社時は見抜くのが難しいですが、3か月もすれば醸し出すその禍々しいオーラと、ひけらかすその知性の薄さに気づくことでしょう。

このバカは他の種族と違いタチが悪い。なぜならば周りの雰囲気も悪くするのです。その上繁殖性が高く放っておくとハツカネズミ並みに繁殖します。

「あいつはなんにもわかってない」が口癖のことが多いようです。(Wikipedia調べ)

人間はわかっていると思い込むのが1番成長しません。ソクラテスは「私は私がそれを知らないということを知っている」を無知の知として提唱していました。おそらくソクラテスよりも賢いつもりなのでしょう。

そしてこのバカは上司の悪口、会社の悪口をそこかしこで喋ります。士気を下げるのには最適ですね。

ナポレオンは「真に恐るべきは有能な敵では無い、無能な味方である」と遺しています。まさにそうだと、この3つめのバカを見てナポレオンに想いを馳せるばかりです。

おそらくあなたも見たこと、出会ったことのあるであろう、3タイプのバカを紹介してきました。どのタイプにあなたは1番殺意が湧きますか?

もし、オーキド博士にこの3タイプを与えられたらその場でポケモンマスターの道を諦めて家に帰ります。

しかしながらこの3タイプも物理攻撃に頼らずとも、少しだけ動いてくれるようになる魔法があるのです。

私は今までこの3タイプがいない職場に出会ったことがありません。どこに行っても遭遇してしまうのがこの3タイプです。まさに君の名は。みつはと瀧のように。

ですが何も対策をしないのであれば有能なものが来るのを待つか、自分で動くだけになってしまいます。どちらにしろ時間がもったいないと思いませんか?

だからこそあなたに明日からこの魔法を使って欲しいのです。

それは"自分で決めたかのように仕事をさせる"です。

《自分で決めたかのように》がポイントです。この3タイプは自分で決めたがりません。だからこそまるで自分が発信しているかの如く思い込ませるのが大事なのです。

例えば納期のある仕事を渡すとします。その時は納期を伝えてそこまでにやってくださいと指示するのではなく、「ここまでに出したいんだけど、あなたの仕事はどこまでに終わらせますか?その後のことも考えて決めてくれる?」と伝えます。

そうすればコミットメントと一貫性が発生します。あなただってそうですよね?最初に自分で宣言したことは守ろうとしてしまいますよね?人間は一貫性がある人だと思われたいものです。

アップセルなんかもこの心理を使っています。

例えばアパレルの販売。まず帽子などの手の出しやすい小物を売ります。次はそれに合わせるTシャツを「この帽子にすごく合わせやすいんですよ!」と言いながら購入してもらいます。

次はデニムやパンツを「帽子とTシャツ購入された方ですよね?このデニムと合わせると超イケてると思うんですよ!合コン行くとモテますよ!」と購入してもらいます。

その次は高めのアウターです。ここまでの段階でお客さんは完全にファンになっています。その上関係性もできておりコミットメントも一貫性もバッチリです。だからこそ購入してくれるのです。

このようにどのような場面でもコミットメントと一貫性は強力に作用します。あなたの部下も同じことです。自分で決めたことは守ろうとします。今はあなたが決めたことだから動かないのです。

逆に言えば、自分で決めたと思い込んで貰えれば"勝手"にコミットメントを持って仕事してくれるのです。

こんなに素晴らしいことはないでしょう。あなたはバカからやっと離れることができるのです。しかしこれは気をつけなければならない部分があります。それは上手くやることです。

あなたが思うような仕事のやり方でやらそうとしたり、怒ることもすかすこともしてはいけないのです。

ほんとうに相手に決めてもらう。そのくらいの気持ちで行わなければ相手は違和感を感じてしまうのです。そうなればコミットメントと一貫性の魔力は空に消えてしまいます。

では②の決めないバカにはどうするか?もちろん釘バットで、というわけにはいかないのが世の中です。ここは核戦争の後の荒廃した世界ではありません。

②決めないバカには人前で宣言させるが1番有用です。会議などの前にうっすらと前振りしていたことを、さも決めないバカが決断したかのように会議で発言をさせるのです。

そうすればコミットメントが発生します。そうなればあなたの真の味方になることでしょう。私は実際これをかなりの数使ってきました。なので効果はお墨付きです!

ところでこのコミットメントと一貫性ですがもちろん自分にも使えます。

ノートに書くだけで実現する!みたいな魔法のような効果にはこのコミットメントと一貫性が作用しているのです。

それは大変素晴らしい効果を発揮します。あなたの夢を叶えてくれるのです。コミットメントと一貫性の心理作用によって。

今日はあなたに自分にもバカにも使える魔法のステッキをお渡ししました。私からのバレンタインのチョコです。もしあなたがおじさんなら、おじさんからおじさんへの友チョコですね!

ちょっと気持ち悪いな!

それでは、また、日曜日に。

あどりでした。

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