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他人の評価に惑わされるな!に惑わされる人達

「自分探しの旅に出かけよう!」
「自己理解を深めて生きやすくしよう!」

あなたは占いすきですか?占いって「そうそう!私ってこんな人なんだよね!」そう思いたいから見ている部分ありませんか?なんとなーくは自分のことってわかっているようでわからない。自分ってそんなものですよね。

いろんな診断してみても結局のところ自分のことはよくわからないし、「私のことわかってくれない。」そう周りに思ってしまう。

親や友達に自分のことを聞いてみても「なんだか違うんだよなー」そう感じてしまう。それはなぜなんでしょうか?

それは私もあなたも3つの幻想を抱いているからです。

①私は凄い!幻想

あなたも私も子供の頃から「自分は他人よりも秀でている!素晴らしい人なのである!」という幻想を抱いています。

確かに1人1人に素晴らしい点というものはあります。が、しかしながらそれは比較優位であり相対的(他人と比べている)なものです。

例えば自分に点数をつけるとして、あの人と比べて優しさは5点。でもあの人と比べて頭はあんまり良くないから3点かなー。みたいなことを私もあなたもやっている訳ですが、比較対象が毎回違うのです。比較対象が毎回違うというのがこの幻想の問題点です。

具体的に挙げてみましょう。
あなたは今から会社を分析します。マネジメント、キャッシュフロー(お金の流れのことですが売り上げという理解でOKです。)商品の3つの観点で他社と比較してくれ!そう上司から言われたとしましょう。

まずあなたはバラバラの会社を分析しますか?しませんよね?競合他社(同じようなサービス、商品を扱う会社)を選びますよね?ではないと比較ができないからです。

はい。そうです。私もあなたも自分との比較対象に競合他社でないものを選択しているから、いつまで経っても自分は凄い!幻想から抜け出せないのです。

競合、つまりは競争相手ではない人と比較しているから私は凄い!って幻想を抱いてしまうのです。優しさ、頭の良さ、年収、それらを比較する時、あなたが比較している相手はあなたの競争相手でしょうか?違いませんか?

「俺は(私は)ものすごく賢い!なぜならばコイツよりもわかっているんだ!」
そう思いたい気持ちはわかります。ですがもしそうで有るのなら他人もあなたと同じ評価のはずです。

「同僚もそう言ってるし!」
同僚はあなたの評価者でしょうか?社長や上司があなたの評価者ではありませんか?もし明らかに相手よりも上ならば上司が評価してくれる、もしくは他の会社に移れば良いのです。

このように一生私は凄い!幻想がつきまとってくるのです。

②他人は間違ってる!幻想

①とちょっと似ているのですがあなたと他人とでは生きていくルールが違います。「なんでこの人はこんなことを言うの!」とか「なんであの人はこれをやらないの!」とかです。

これらはひっくるめると人が生きるというのは、ルールが違う競技をみんなでしているようなものですので、「あいつハンドじゃん!」みたいなことでも社会のルール(法律)を破っていないならOKなのです。その人はハンドボールしてるかもしれませんからね。

前に松本人志さんの本で見たのですが、「結婚するなら外国人かなー。だってもし嫁さんが日本人で味噌汁に赤味噌使ったら腹立つけど外国人ならピザ入っててもOH!ピザ!ぐらいで笑えるやん?笑」と言われていました。

外国人と日本人ではルールが違います。でも日本人も本当のところは全員ルールが違うのです。生きる上で大切にしていることが違うのだから当然です。「有名になりたいんだ!」「料理人になりたい!」その人達は有名になりたい人、料理人になりたい人と競争しているはずです。なのに皆んなとおんなじルールで競うことになっている。

みんなと同じルール。これはあなたに植え付けられてきた《正義》かもしれません。「仕事はどんだけ努力したかだ!終わらなければ家に帰ってタダでもやりきるんだ!」や、「仕事はテキトーにやる。やらずにお金を貰うのが正解!」の人もいます。

育ってきた環境が違うからで済ませてくれるのは山崎まさよしさんとSMAPだけです。

他にも例えるなら、有名になりたい!と思えば別にTwitterで少々炎上したところで「ラッキー!」そう思うはずです。なのに普通に生きたい人と同じルールで「社会的に終わったな!」そう思われて、そう思ってしまうのが②の他人は間違ってる!幻想です。

③此処ではないどこか!幻想です。

これは「自分探しの旅に出かけよう!」とか「この職場では私は輝けない!」とかのことです。確かに世界は広いのであながち間違いではありません。でも間違ってる点があります。

それは今の場所では輝けないから他のところに行けばなんとかなる!みたいな淡い期待です。実際は比較対象を間違えてるだけでくすんでいるわけではないのです。

私が昔ちょっと大きな企業からめっちゃ小さい企業に行った時に「あれ?俺優秀じゃね?」そう思ったんですけど、実際は比較対象のレベルが下がったから自分のレベルが上がった気がしてるだけでした。

自分はなにも変わってないんですよね。それは自分で気づいたのではなくて、優秀な先輩から教わりました。「良いか?俺もお前も優秀な訳じゃない。周りがレベル低いだけだ!Googleやマッキンゼーにもし俺らが入ったとしても掃除ぐらいしかすることないぞ?笑 勘違いするなよ!」

って言われてもその時は「?」でしたけど今はバッチリ腑に落ちてます。笑

「海外に自分探しに行く人」にも当てはまります。《海外に自分探しに行ける人》って行動力がありますし、英語が話せる人ですよね?そんな人はおそらく優秀な人が多い場所にいる可能性が高いです。だから「他の人めっちゃ優秀!私出来なさすぎてやばい。自分を探しに出かけよう!」ってなってると思うんです。

で、成功する。だから他の人にも「海外で自分を探そう!」って喧伝してると思うんです。でもそれってただ単に優秀な人が自分が優秀なことに気づいて成功した。ってだけの話なんですよね。

これが此処ではないどこか!幻想です。

以上、3つの幻想について説明してきました。私もあなたもこの3つの幻想を抱いて生きています。だから自分を理解できないし、他人も理解できない=生きるのが苦しい。ってなってしまうのです。

これら3つの幻想は総じて《自分が有る》という幻想なんです。自分っていうのは実際には他人が作ってます。だから自分の思う自分と他人の思う自分にギャップが生まれるのです。

この"自分っていうのは実際には他人が作ってます。"の部分がめっちゃ大切なポイントです。自分は自分のことを見えません。あなたは鏡が無いと自分の姿って見えませんよね?見えるのならばそれは…

鏡が無いと自分の姿が見えない。自分のことは他の物に写さないと見えないのです。わたしもあなたも自分に点数を付けがちですが、自分の点数は他人がつけなければ正確な点数はつかないのです。

ゲシュタルト崩壊

他人は自分の鏡です。

鏡に向かって「お前は誰だ?」って言い続けるとゲシュタルト崩壊を起こす。良く聞く都市伝説めいた物です。しかし実際には言い得て妙なところがあります。なぜならあなたは常にそれを行なっているからです。

誰かにぶつけられた言葉を反射的に「いや、あなたより私はこんなところが優れているんだけど?なのに何故あなたが、あなたごときが私にアドバイスなんて上から目線のものをされなきゃならないの?」と思っていませんか?

他人の意見はあなたを映す鏡です。上記したことをとっさに考えてしまうあなたは
「お前は誰だ?」
と言っているような物です。

だからあなたは、あなたをわからなくなってしまうのです。ゲシュタルト崩壊を起こしてしまっているのです。

誰かの意見があなたを存在させます。他人が居なければあなたは存在できません。あなたを形づけるのは他人だからです。

ここで注意すべきところがあります。それはいろんな人の意見からあなたを作りましょう。です。

食べログでもレビューが1つしかない物を信じますか?信じませんよね?仮に全部星五つしかなければ「絶対サクラじゃん」って思いますよね。

なのになぜ、わたしもあなたも1つしかないレビューや全部星五つのレビューを自分の評価だけは信じてしまうのでしょう?自分の評価だけは1人の低評価だけで信じてしまうのでしょうか?

だからあなたは他の人のレビューをつけてもらうことが必要です。例えば転職しないでも転職エージェントに登録してみる。どのくらいスカウトが来るでしょうか?面接に行ってみるのも良いですね。上司以外のレビューが聞けます。

副業、あとはスクールに通うのも良いですね。SUNABACOがオススメです。

上司の意見もあなた。同僚の意見もあなた。家族の意見もあなたです。あなたはたくさんあります。あなたは他の人が居ないと存在できません。これと3つの幻想さえ覚えていれば明日からずいぶん生きやすくなりますよ。

それでは、また、次回。

あどりでした。

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