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この人意味わかんない!が当たり前だから

この人何言ってんの!?のことをミスコミュニケーションと言います。

ミスコミュニケーションは会社や学校でよくおこります。

例えば、「このダンボール邪魔だから片付けといて!」だけでもこれに対する答えは 
1.邪魔だから捨てる。
2.中に入っているものを適切な場所に戻し捨てる。
3.ダンボールごと移動して周りに聞いて元に戻す

こんだけの答えがあります。間違えて当然ですよね。しかしこれには正解があります。それは「このダンボール邪魔だから片付けといて!」と言った人の頭の中です。

例えば(このダンボールは毎回2階の隅の方に置いてるはずなのに何でここにあるの?邪魔だなぁ。片付けてもらおう。)と考えたとします。

しかし"毎回2階の隅にある"を理解していない人からすれば上に書いたように3つの答えが浮かびます。

これがミスコミュニケーションです。

他にも「なんか君って韓国人みたいだよね」これにも
1.君ってBTSみたいにスラっとしててイケメーン!
2.のっぺりした顔立ちでいかにもアジア顔だね。
3.日本が嫌いな国の人みたいだ!(憤慨)
の3つの答え(他にもあるかも)が出てきますよね。

話の流れでなんとなーく理解できるかもしれませんが、そのなんとなーくができない人がいます。

それは機能的非識字かもしれません。

よくTwitterでも意味わかんないリプを返す人っていますよね?

「この芸能人ってスタイルいいよねー」に対して「性的搾取!」なんて言ってる人が1番最初に頭に浮かびましたが"勝手に解釈して勝手に怒る人"は世の中に沢山いるんです。

日本ではOECDの調査結果exitにも表れているように、機能的非識字者の割合は約6%となっていた。World Literacy Foundationが2015年に行った調査によれば、日本の機能的非識字者による社会的損失は1兆円にも上るという。2017年の新聞記事で「中学生の15%は主語がわからない等文章理解の第一段階もできていなかった」と報道されたことがある。

6%って数字はもしかしたらもうちょっと高いかもしれませんよね?どのような調査かわかりませんがもしかしたら機能的非識字の人はアンケートがわからずに捨ててる可能性がありますから。

6%ってことは大体6,001,380、600万人くらい該当するんですよね。ということは47都道府県になおすと127,688人いるってことでしよね?

その人達がほとんど文章が理解できないかも!って考えたらびっくりしませんか?

でも意外と私は驚きません。数学のテストの文章問題って理解するのに時間かかりませんか?

問題

ある駄菓子屋さんでは、コーラの空ビン3本で新しいコーラがもらえます。
A君はコーラを10本買いました。
A君は最高で何本のコーラを飲むことができるでしょうか?

答えは、

14本。空き瓶3本で一本貰えるから10の中には3が3つありますよね?ということは空き瓶3本で一本だから10+3=13。飲んだ合計は13本そしてまたまた3が出てきたからもう一本交換できる。だから答えは全部で14本。

コーラ14本も飲むとお腹チャポチャポのゲップしまくりですけどね。

これは小学校の入試問題です。絶対に自分が年長さんでは解けた自信はないです。文章問題は論理的な思考力がないと答えにたどり着けません。

大人になったら解ける?それは間違いです。だってみんなそんなに頭使わないから。仕事の時を思い出して欲しいんですけど仕事中ってほとんどが国語の漢字とか社会科の解き方してるんですよ。

なんでかっていうと記憶力勝負だからです。前例にないことってほとんどしないでしょ?ただただ今までの自分の公式に当てはめて答えを出してるだけなんです。

「これは確か前にやったやつと同じだな。確か前はこのぐらいで発注したから前回と同じでオッケー」

みたいな仕事してるでしょ?ゼロから考えることなんてほとんどないはずです。もしゼロから考えているならあなたの会社は蓄積がなさすぎです。スタートアップじゃないんだから。

私たちは自分の頭を使わずに常に仕事しています。日常生活だってほとんど考えてません。毎日ほぼ同じ時間に同じことしてるでしょ?

なんでそうするか?めちゃくちゃ疲れるからです。

スタンフォード大学で霊長類の神経内分泌学について研究しているロバート・サポルスキー氏によると、対局中のプロのチェスプレーヤーが1日に消費するカロリーは平均6000kcalにもなるとのこと。これは普通に生活している一般人の約3倍で、運動しているプロのアスリート選手に匹敵する量です。
GIGAZINE

頭を使いすぎたら疲れるからほぼ頭を使わずに行動できるようになっているのです。

機能的非識字に当てはまらないとしても"きちんと文章を理解する"っていうのはとんでもなく難しい行為です。

だからこそミスコミュニケーションが起きるのです。仕事のミスや人間関係もだいたいそう。

恋愛ドラマでも「このメールはきっと浮気だわ!そういえばあの時お風呂でコソコソしてたわ!キーッ!!」

みたいなのあるでしょ?でも実は誕生日のサプライズで友達に相談してただけでしたー。ちゃんちゃん。みたいなのよくありますよね?

ドラマにするってことはほとんどの人が共感できるってこと。つまりこんなことは日常茶飯事だよーってことなんです。

みんな勝手に解釈して理解した風になる。そしてミスコミュニケーションが毎日起きる。

「あの人今私を見て笑っていた!バカにされたんだ!」もしかしたら微笑みかけていたのかもしれませんよね?

「あの人俺の話を嬉しそうに聞いていた!俺のこと好きかもー」もしかしたらめっちゃつまんないけど頑張って聞いてただけかもしれませんよね?

「この人は本の内容をよく理解している!すごい!」実はサラッと読んだだけで本の内容を少し覚えてるだけかもしれませんよね?

こんなふうに他人の頭の中なんてあなたの頭の中で想像しているだけなんです。だからこそ他人を理解した。そう思わないことが大事なことなんです。

自分が何をしたいかすら私たちは理解できていません。それなのに"他人を理解できる・理解できた"なんておこがましいです。

明日からちょっとだけ意識してみてください。あなたの怒りや悲しみは実は勘違いかもしれません。

逆にあなたのことを理解してもらおうと思っても、文字にしようが言葉にしようがあなたの頭の中を100%理解してもらうにはあなたと同じ体験、経験をしていないと無理です。


だから理解してもらえるなんて思っちゃダメ。理解してもらえない前提で伝えることが思いやりです。だから伝わらなくてもそれが普通、そう思わないといけません。

もしかしたら今回のnoteも意味がわかんない人がいるかもしれませんがそれが普通だから大丈夫!読んでくれただけで嬉しいです。

それでは、また、金曜日に。

あどりでした。

《スキやコメントありがとうございます。フォローやシェアしていただけると嬉しいです。もし面白くないし理解できない!と思われた方はどこがどう面白くなくて理解できないか説明してください!それでは!》




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