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やる気ない部下の指導?知るか!クビにしろ!がなぜできないのか?

あなたの会社にやる気ない部下、社員問題はありませんか?どういうわけか、どの会社に行ってもこの問題は発生します。

その問題がなぜ起きるのか?それは評価が曖昧だからです。ではなぜ曖昧になるのか?それはビジョンが無いからです。ビジョンについてはゆっくり説明していきます。

やる気のない人を育てるのは非効率

あなたの会社でも、やる気のない人から問題が大きくなったりしませんか?
「あの人はやってないのになぜ私はやらなくちゃいけないんですか?給料だって同じなのに!」
とか、
「あの人は僕よりも給料高いのに、なんで僕の方がやること多いんですか?」
とか、
聞いたことがあるはずです。

そして、大方の中間管理職はそこに向き合わなければいけません。そして上司に「お前の部下
なんだからなんとかしろ!」と言われるのです。(白目)

武器を持たせてくれない中間管理職は多いです。武器、つまりは人事権、評価権です。そんな上司など、戦場で弾を込めてないリボルバーを持っているようなものです。無視しても良い存在でしょう。

正直その問題(やる気のない社員)に割く時間があれば、中間層を育てた方が効率良いんです。

考えてみてください?やる気は本人にしか変えられません。どんなにやる気を出させようとしても、本人次第なんです。本人次第のものに対してアプローチすること自体が無駄としか言いようがありません。

「普段は効率、効率言うとるのにむちゃくちゃ効率悪いことさせるやんけワレ。オウ?」
と、上司に問い詰めたくなるのも無理はありません。

で、今までマネジメントの本を読む中で「人は資源なのだ!その人を輝かせるのがマネジメントである!」みたいなことばっかり書いていました。講座を受けても落とし所は大体ここです。

確かにその人が輝くのであればそれが1番です。しかしながら、会社というものは組織です。1人でやってやりきれないものを組織の力で達成するためにあります。その人(やる気のない人)が存在するのだとすれば、それはフリーライダーでしかないのです。

なので解決策としては、やる気のない人はさっさと追い出して他の会社で輝いてもらおう!が1番なんです。

やる気のない人をなぜクビにできないか?

じゃあ、それがなぜ色んな会社で起きないのか?ですがそれには理由があります。それは経営者(意思決定者)から見えないからわかりにくいのです。普段から社員の能力差を見ている人ならわかるのですが、問題にあがるまで社長はそんなとこ見ていません。

じゃあ管理職が問題にすれば良い?なんて言われるか答えがわかりきっているのでやりません。
「お前のマネジメント能力が低い!なんとかしろ!」

人を辞めさせるにはお作法、会社を守れるやり方、が存在します。それを私の原体験から説明していきます。

まず辞めさせるにあたってですが、私がやった具体例を挙げると、まず、わかりやすく能力を数値化します。数値化できなければ、誰にもわからない。なんとなく雰囲気で!になりかねませんからね。

その後は1ヶ月ごとに面談します。
「あなたはこの数値が低いです。平均値はこのくらいです。なので改善したいのですが私にできることはありますか?」と確認します。その際マニュアルの読み直し、先輩との共同作業を行わせます。もちろん書面に残してサインを求めます。

そして、1ヶ月後また面談。
「前回と同様の数字です。改善されませんでした。しかしながらこのままでは困ります。なのでどうすればいいか教えてくれませんか?」と確認して、自分で指導、マニュアルのチェック(一緒に)で1日それで潰し、改善されることを確認します。そしてもちろん書面に残してサインを求めます。その際に次改善されなければ懲戒処分とする。という書面もサインしてもらいます。

そして1ヶ月後懲戒処分を言い渡します。ボーナスカット、減給、日給月給なら停職を求めます。もちろん弁名させてあげます。当然の権利ですからね。しかし、2ヶ月にわたる数値は動きません。

で、次はもちろん解雇になります。これだけ手を尽くして、これだけ努力しても無理なのだから、あなたにとっても会社にとっても悪いことしかない。だから申し訳ない。

ここまでやって揉めたことはありません。むしろ最後は向こうから言ってくることの方が多いです。こんなことを30回くらいはやってます。正直超疲れます。でも必要なことです。みんなが気持ちよく働くためのことなのですから。

そんな私を「犬人間」と否定する人もいました。そう見えるでしょうね。会社の不利益になる人でも、同僚にとっては仲良しの同僚のこともありますから。

しかし、そこから逃げる人間にマネジメントなど決してできません。《何をやり何をしないか?》を決めることもマネジメントです。

というよりも、プライドとも言えるものでしょうか。誰に後ろ指刺されようが、自分自身に後ろ指刺されなければ良いのです。自分がそれが大切だと思うことさえ曲げなければ良いのです。

逆にそれを曲げてしまうのならば、その会社なんて辞めてしまえばいい。それが自己決定というものです。他人の人生を生きない、自分の人生を生きるということです。

そこ(自分のプライド)から逃げないこと。それが良い仕事です。

これは経営者ならもっと持つべきものです。何を行い何を行わないのか?これが無ければ従業員も動けないのです。なんでもやらなくてはならなくなりますからね。

ビジョン経営

今風にいえばビジョンでしょうか。ビジョンの明確さというのは、評価のしやすさ、行動指針の作りやすさ、つまり何をどのようにすると評価されるのか?の重要な指針となります。

ビジョンがない経営は抽象的なだけになります。どう戦うか?つまりはどうやって儲けるか?が決まってなければどのように市場を攻めれば良いかわかりません。

二宮尊徳だって「道徳なき経済は罪悪であり 経済なき道徳は寝言である」と言っています。どのような事業を展開してどのように儲けるのか?が無ければビッグモーターみたいな稼ぎ方だって良いものになりますからね。

もっとわかりやすくするため、ビジョンがある会社の事例を挙げてみましょう。

Apple
 ◦ ビジョン:「人々の生活に革新をもたらす製品を作る」
 ◦ 経営戦略や事例:パーソナルコンピュータ、iPod、iPhone、iPadなど、革新的なデザインとユーザビリティを備えた製品を次々と開発し、世界中の人々のライフスタイルやコミュニケーションを変えた。ビジョンに基づいて、常に新しい価値を創造し、顧客の期待を超えることを目指した。

より良い携帯電話でなく、iPhoneを作り出しそれこそ、人々の生活に革新をもたらしたのではないでしょうか?これがわかりやすいビジョンの力ですね。


スターバックス
 ◦ ビジョン:「世界中の人々に最高のコーヒー体験を提供する」
 ◦ 経営戦略や事例:高品質なコーヒー豆のみを使用し、徹底した品質管理と教育を行った。また、店舗の雰囲気やサービスを工夫し、コーヒーを飲むだけでなく、くつろぎや交流の場を提供した。ビジョンに基づいて、コーヒーの専門家としての信頼と、コミュニティの一員としての愛着を築いた。

スターバックスは普通ならフランチャイズモデルにした方が儲かるのに、全国基本直営店モデルです。それはどこに行ってもスターバックス!という安心感にもつながるわけです。

ユニクロ
 ◦ ビジョン:「世界中の人々にカジュアルウェアを通じて幸せを届ける」
 ◦ 経営戦略や事例:高品質で低価格なカジュアルウェアを大量生産し、世界中に展開した。また、独自の素材や技術を開発し、機能性や快適さを追求した。ビジョンに基づいて、誰もが手に入れやすく、着心地の良い服を提供し、人々の生活を豊かにした。

ユニクロの柳井さんは私が大好きな経営者です。ユニクロの経営理念23ヶ条を見ても、ドラッカーがインストールされてるなぁという感想が出てきます。

この「要するに、こういうことだ」を純化して純化して純化し切ると、般若心経のごとく簡潔極まりない「経営理念23カ条」に行きつく。柳井さんが何を聞かれても「当たり前ですけど」と答えるのは、それだけ経営理念が結晶化されていて、ブレがないからなのです。

プレジデント

ビジョンの明確さは従業員の行動のしやすさにもつながります。

それで言えば、リッツカールトンのクレドが有名ではないでしょうか?

従業員は皆、「クレド」と呼ばれる行動指針の書かれたカードを身につけています。そこには、「従業員への約束」のほかに「ホテルのモットー」「サービスの3ステップ」などが記載されています。そして、その冒頭に綴られる「(お客様へお約束したサービスを提供する上で)紳士淑女こそがもっとも大切な資源」という言葉を、リッツ・カールトンは体現し続けているのです。

Emotion tec

ビジョンなんてあっても無くても儲けてればそれで良い。なんてことは不可能です。行動指針が無ければ誰もどこに行けば良いのかわからないからです。それで評価をしようとするから訳のわからない不正が企業で相次ぐのです。

これ、つまりはビジョンのない経営が、やる気のない社員を追い出すのに踏み切れない1番の理由です。曖昧な評価軸で曖昧に評価しているからこそ、自信を持ってNOと言えないのです。

日本の法律が厳しいとか、雇用が守られすぎているとかではない。ビジョンがないから評価ができないのです。イメージできないことはマネージできません。

これは私にもあなたにも言えることです。人生のビジョンはありますか?それに沿って行動していますか?

決定ができない、判断できない、モヤモヤする。これらは全てビジョンが無いからです。だから(ビジョンが無いから)あなたに自信が生まれないのです。

正解か不正解か?それを決めるのは自分のビジョンです。他人の評価や意見ではなく自分のプライド=ビジョンで決めましょう。

プライドを曲げて小狡く生きるのと、プライドを持って犬になるのはどちらが惨めな生き方なのでしょうか。

それでは、また、次回。

あどりでした。

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