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心理的安全性なんかよりも百姓を目指せ。

休みって良いですよね。家って落ち着きますよね。

仕事から帰ってリビングのドアを開けて、いつもの席に座ってコーヒーを飲みながらくつろぐ。これがなぜ、あなたにこんなにも幸福と安心を与えてくれるのでしょうか? 

家族がいるからでしょうか?自分のテリトリーだからでしょうか?

もしあなたの安心できる生活空間(縄張り)に他人が入り込もうとしたら、犬では無いはずのあなたでも吠えてしまうでしょう。

例えば突然「今日ちょっと奥さんに挨拶させてよ!」なんて上司に言われたらどうでしょうか?奥さんの体調や子供の体調が突然すぐれなくなるのでは無いでしょうか?もしくは突然パートナーの親が来ることになったりしないでしょうか?

それは当然の反応でしょう。自分の安心空間に他人が入るなど考えられませんからね。あなたの言い訳も太陽が夜になると無くなるくらい当然です。

ではあなたの会社はどうでしょうか?早く朝になって席に座りたい!と思うことはありますか?(あると答えた人は素晴らしい!)

もしも会社が自分の家のように、幸福度や安心感を与えてくれたらあなたの毎日はもっと素晴らしくなると思いませんか?仕事は戦場!キリキリとした下腹部のうごめきと、焦燥感で無いと働けない!と思う方は是非ご教示ください。

常在戦場の人は置いておくとして、会社が自分の安心空間になぜならないのだろう?あの上司の顔を見ただけで込み上げてくるこの黒い塊はなんなのだろう?と思う方は一緒に考えて見ませんか?

なぜ職場はこんなにも焦燥感と違和感に溢れているのかを。

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心理的安全性

昨今の喫緊の課題としてあげられている心理的安全性ですが、これはなぜ必要なのでしょうか?

発言しにくくなる?多様性がなくなる?それはほんとうに必要なのでしょうか?

例えばワンマン経営の中小企業の原動力はなんでしょうか?答えは社長の意向ですね。社長が本腰入れないと投資もしませんし、そもそも会社というのは個人のパワーで不可能なことをやるためにあります。

そして、その個人のパワーの最大化(つまり組織化)によって具現化されるべきなのは誰の夢なのでしょうか?もちろん社長の夢のはずですよね。ここに異論がある方は会社組織から抜ける方が良いです。

しかしながら、それで組織は継続していけるのでしょうか?この社長の夢を叶えるためだけにある組織というのは代が変わると継続不可能に近いです。

なぜならばカリスマ社長の夢を引き継げる人しかなれないからです。息子といえどそこまではできません。2代目3代目に変わった時にはこの夢が薄まるからこそ人心が離れてしまうのです。

それと同じくらいにダメな点があります。社長の意見だけで作られた戦略というのは、えてして希望的観測に満ち溢れすぎているのです。

それを防ぐためには別の視点(RE THINK)が必要になるのです。そのため反論できる人が会社組織には必要となります。そのために心理的安全性が必要となってくるのです。

ワンマン経営の元では反論しようものなら(経営者が賢い場合を除いては)心理的安全性どころか生命の安全性(あしたからの食事)が失われるのは火を見るよりも明らかです。

そのせいで没落していく企業はあなたもよく聞くことでしょう。

君の明らかなる所以の者は、兼聴すればなり。その暗き所以の者は、偏信すればなり

貞観政要

これは、明君の明君たるゆえんは、広く臣下の意見に耳を傾けることである。また、暗君の暗君たるゆえんは、お気に入りの臣下の言葉だけしか信じないことである。という意味です。

貞観政要は、唐の第2代皇帝、太宗(たいそう)・李世民(りせいみん)の言行録です。「貞観」とは、当時の元号(年号/西暦627~649年)のこと。貞観の時代は、中国史上、最も国内が治まった時代(盛世)の1つといわれています。

同質化してしまった、つまりワンマン経営により個人商店と化してしまった組織は時代に取り残されます。

ビッグモーターが良き事例なのではないでしょうか?ワンマンで部下からの意見を聞けない。それこそが現場を疲弊させ、コンプライアンス違反をお客様に唾吐く行為を生んだのでは無いでしょうか?

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自己批判

自己批判できる人は少ないです。それも経営者ならば当然周りに集まるのは、同質化されてしまった太鼓持ちになってしまうので、経営者が自己批判できないのは自明の理でしょう。

孔子曰、良藥苦於口、而利於病。 忠言逆於耳、而利於行。 (訓読白文)孔子曰はく、良藥口に苦けれども、病に利あり。

この言葉にあるように批判的な意見というのは、誰しも耳が痛いことでしょう。SNSでもこの構図で相手をブロックするのをよく見ますね。

しかし批判というのは成長を生みますし、文化を構成するための礎になったりもします。なぜこんなにも音楽や漫画が発展したのかは、間違いなく凡百の人間が批評にさらされて熟成されたからのはずです。

つまり批判は大切なのです。(もちろん言い方は大事ですが)

心理的安全性とはこれらの批評をしても良い環境を作る上で重要な指針です。しかしあなたが気になるのは、心理的安全性などという甘っちょろい考え方で戦場を戦い抜けるのか?ということですよね。

確かに自分で信頼を勝ち取り上司に進言しても良い環境を自分で作るのである!というのは正しい意見でしょう。しかしそこに辿り着くまでに優秀な社員が退職する確率のほうが高いのでは無いでしょうか?

その上そこまでのメリットを明示できる会社はそこまで多いのでしょうか?それこそ心理的安全性を高めるほうが楽では無いでしょうか?

1人の意思により会社を継続していかというのは大変なことです。その上幸せの観点でいえばお客様と社長が幸せになる、そのしわ寄せというのはどこに行くのでしょうか?

確かに日本の社長は優しいでしょう。経営が大変になっても社員の給料には最後まで手をつけないという社長が多いのは事実です。

しかしそれで発展してきたのでしょうか?今の日本は失われた30年、どころかそれをどこまで伸ばせるか勝負しているようにも見えます。

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あなたの焦燥感と違和感の正体

焦燥感と違和感。それはおそらくあなたの意思では無いことを、あなたの安心できない空間で過ごすことにより生まれています。

確かに多数の会社員は自分の意思も意見も反映されず、不本意な形で管理監視されながら働いているはずです。

ではあなたはどうすればその不本意な働き方をせずに済むのでしょうか?

答えは簡単。会社以外での収入を得られる場所を作るのです。例えば3万円稼げるところを10ヶ所作る。そうすれば30万になります。もし1ヶ所減っても安心するためです。

なぜそうする必要があるのか?それは何処にも安心安全な職場などというのは今の時代には無いからです。

中小企業で家族経営でないところなどほぼありません。つまりいつでも気に入らなければ冷遇されます。だからといって大きな会社に入ったとて時代により淘汰される可能性もあるからです。

今の時代はっきり言って乱世に近いです。誰しもが安全に暮らすことができるプラットフォームはこの世に存在しません。

会社を船に例えてみます。あなたが小さい船よりも大きい船がいいだろうと思っても、もし海水が鉄を溶かす硫酸になったらどうでしょう?

小さい木の船のほうが安全ですよね。そしてまた海が硫酸ではなく油の海になったらどうでしょう?ペットボトルとタイヤでできているボロボロの船のほうが生存確率は上がるのではないでしょうか?

つまり沈む船が多いのだからいろんな船を作っておきましょうということです。

今あなたがしていることはタイタニック号の何処が安全か?それを考えているだけなのです。沈むのは沈むのだからどの場所に行っても同じです。

それとも銀河鉄道の夜の先生のように、他の人を押し退けてまで生きる意味はあるのだろうかと考えて銀河鉄道に乗るのを選ぶのでしょうか?

百姓を目指せ

私は幸せの総量を増やすためにnoteを書いています。だからこそあなたに伝えたいのです。今は乱世です。乱世で生き残るコツは百姓になることです。

百姓とは百の生業を持つ人のことを指します。これが乱世を生きるコツです。

何処に行っても大丈夫。だって1つで死ぬほど稼ぐ必要はないのですから。少しずつでいいから収入先を増やしていく方法を考えていきましょう。

あなたの船が沈む前に。

それでは、また火曜日に。

あどりでした。

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