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あなたが忙しいのは〇〇に捉われているから。(情動空間と情報空間)

マーケットインとプロダクトアウト、どちらが正しいのか?

この内容から本題である捉われているものは何か?までたどり着くのか?と思う方がいらっしゃることでしょうから最初に答えだけ書いておきますね。

あなたが忙しい理由。それは、

情動空間に捉われているから。

です。

この意見に私は同意なのですが、


なにを言っているんだ!良いものを作り続けていればいつかその良さに世間が気づくのだ!

という人や、

作れるものを作る以外は無理でしょ?設備の問題もあるし、そもそも今の投資した設備はどうするんだよ。我が社にはフィットしないなぁ

という人がいると思います。

しかしそれはあなたが、情動空間しか見ていないからそうなってしまうのです。

(情動空間…感情が優先であり見えたまま、認識できる範囲の空間)

ちなみに高額なフィーを得ているコンサルタントなどが、どうして全然別の業種で結果を出せると思いますか?本当に高額のフィーを貰っているコンサルタントには共通点があるのです。

それは情動空間ではなく情報空間でものを考えているのです。

例えば、すべての売り上げの構造は、
売り上げ=客数×客単価
です。あなたの業界でもそうでしょう?それ以外はありませんよね?

いやいや!うちはBtoB(企業と企業)で売り上げを作ってるんだから。そんな簡単じゃ、

まで考えて、ハッ!としませんでしたか?

そうなんですよ。抽象化すれば全てはこの計算式なんです。この抽象化の考え方ができるからこそコンサルタントはどの業界においても価値を出せるのです。

別にコンサルタントは全知全能の神ではありません。なのにコンサルタントは価値を出せる。(出せないやつも居るじゃないか!というのはみんな一様に同じですから笑)

これに気づいたのはコロナでのお休み期間中です。

パソコンのモニターと電話だけで仕事をしているうちに「あれ?いつもならこの辺でめっちゃ忙しい!どうしよう!ってなるのにならないぞ?」となったのです。

それは紛れもなく私が情動空間ではなく、情報空間に入れたからでしょう。

これは優れたマネージャーが持つ気質なのだと思います。(私はまだまだですからね笑)優れたマネージャーはこれができるから焦らないし、平然と業務をこなせる。

情動空間に支配されていないのですね。しかし、それだけでは周りは「気持ちを汲み取ってもらえない」などの愚痴をこぼし、パワハラ認定を受けたりするのですけど。笑

どうしても人は目に見たものに集中してしまいます。それは人間の本能でしょう。

もしも狩をしている時代に目の前の情報に集中できていなければ、目の前の獲物にやられるor逃げられてしまうのですから当然です。

しかし現在は物理空間と情報空間が統一されていっており、狩の仕方がより高度で複雑になっています。


ちょっととんでも論ぽく感じてしまう人が多そうなので少し補足させていただきます。

物理空間とは文字通り物理空間です。あなたの目の前にあるもの認識でき触れるものです。

情報空間とはみんな大好きTwitterやInstagramなどのSNS、Googleの検索窓などです。

物理空間が頭打ちとは森ビルの例を見れば分かるのではないでしょうか?(少々事例が古いのですが)森ビルは「そうか!もうビルが建てられないのならば(敷地面積の限界)上に高くすればいくらでも空間があるじゃないか!」と考えて超高層ビルを建設して利益を出しました。

しかしそれも結局は物理空間(3Dの範囲)でしか価値は出せませんよね?

それを飛び越えたのが今の情報空間です。Google、Amazon、Netflixなどですね。人間の認識できない範囲まで価値の創造を伸ばせるのだから、他の物理空間の企業の倍や数十倍の価値が出せるのは想像に容易いでしょう?


プロダクトアウトとは情動空間、物理空間の話なのです。出来ることで逆算して売り上げを創る。

しかしそれはすでに頭打ちをしている。あなたが作れるものは他人も作れるのです。

「そんなことはない!うちはうちだけが何十年も練り上げてきた技術があるのだ!」

ほんとでしょうか?

それはお客さんにとって誤差の範囲になっていないでしょうか?

例えば、
「うちの服は備州のウールを使っており、縫製も日本国内。染色も日本の水で行っているので染色の発色が全然違うでしょ?ボタンもほら!裏が光ってないでしょ?これはね、一個何円で売られている大量生産のボタンではなく貝から作られている証拠なんですよ!」

って説明されても服が好きじゃない人からしたら誤差です。そしてデザインが古めかしければ売れる可能性は限りなくゼロです。

もしそれが定番アイテムになれば大きい企業が似たようなものを大量生産して終了でしょう。

プロダクトアウトは物理空間、情動空間に支配されているため限界があり、他社に真似されやすいのです。

そしてプロダクトアウトは行き当たりばったりになりがちです。当たるも八卦当たらぬも八卦みたいな。お金が無ければほんとうに価値があるものを創り出せるとしてもそこで夢は尽きてしまいます。

そのためにもマーケットインの発想が大切なのです。お客さんが欲しい物を作り出す。そうすれば後からいくらでもお金はついてきます。

プロであるならマーケットイン


ここから本題です。

マーケットインと情報空間がどのように繋がるのか?ですが、私もあなたも日々出社すると物理空間で仕事することになります。

例えば、
・この業務をやっておこう!と思ったが上司に言われて雑務をしなくてはいけなくなった。
・次の指示を出そうというタイミングで「実は〇〇さんが休んでいて。の報告」
・思ったより早く業者が来てしまい焦って準備。
などなど、経験があるのではないでしょうか?笑

これらは情動空間、物理空間で行っているから起きることであり、情報空間だけならばそれらは一切起こりません。

つまり情動に引っ張られることがないということです。情報だけを追えば良いわけですから。まぁ実際には有り得ないユートピアですね。

しかしそれに限りなく近づけなくてはいけません。なぜならば、それらのことはお客さんにまったく関係ないことだからです。

例えばお客さんに「すみません。お腹が痛くてできなかったんです。ぴえん。」なんてプロとして言えるわけがないでしょう?

それとマーケットインも同じことなのです。

「うちはこの機械に投資しちゃって。この機械で作れる物作って売るので買ってくれませんか?ぴえん。」なんて最悪でしょ?

つまりマーケットインはプロとして当たり前のことであり、これからは情報空間で限界を超えていくのが最高の売り上げを創り出すことなのです。

そしてもう一つ。

マーケットアウトはやれるかどうか?で判断してしまい、コンフォートゾーンから抜け出せないのです。

コンフォートゾーンとは安全な場所。安全な場所にいる間は常識の範囲内で自分を閉じ込めてしまいます。周りと比較して優劣を決めてしまうのです。

なぜ堀江貴文さんや孫正義さんなどの経営者や優秀なコンサルに見えて我々には見えないものがあるのか?それは私たちのコンフォートゾーンに理由があります。

例えばキン肉マンの超人コンテスト。(読者に超人を考えてもらうコンテストです。古!)

大人が考えたであろうものは細部までこだわっており完成度が高かったですが面白みに欠けていました。しかし子供が考えたものは完成度は低いですが現状のキン肉マンを見ていただけでは思いつかない、つまり延長線上にない物が多かったのです。

これは既定路線というコンフォートゾーンができている大人と子供の比較として面白いと思いませんか?

そうです。つまりは私たちのいるコンフォートゾーンにいないからこそ見える景色だから、ナカマコさんや孫正義さん堀江貴文さんはわたしやあなたと着眼点に違いが出てくるのです。

例えば
「今日のあなたのラッキーアイテムは赤い物!」
と言われるとやたらめったら赤い物が目につきますよね?

ちょっと試しに緑の物を目の前から探してみてください。

めちゃくちゃ見つかったでしょ?意識していないと見えなかった世界とはこういうことなのです。少し意識するだけで目の前の現実(受け取る情報)に変化が現れる。これがスコトーマ(心理的盲点)なのです。

このスコトーマを書き換えることがコンフォートゾーンから抜け出る手段です。

ちなみにこれはとんでもではなく脳の機能です。RAS、Reticular Activating Systemの略であり、日本語で網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と言います。自分の必要な情報と不必要な情報のフィルターの機能です。

これを意識することにより現状のゴール(サラリーマンで年収をアップする)ではなくほんとうのゴール(やりたいことで幸せに暮らす)に近づくことができるのです。

これと同じでマーケットインもほんとうの顧客への価値に近づく方法なのです。マーケットアウトで考えれば現状からのゴールしか描けないのですから、ほんとうの顧客への価値から遠ざかるのは当然です。

つまり、
・マーケットインはプロならば当たり前の考え方
・マーケットアウトではスコトーマに気付けない
この2点から冒頭のナカマコさんのクレーム(主張)は確からしいと言えるのです。

そして今回考えたことの中で明日からの仕事に使えるものを摘出すると、

日々の業務において必要なことは情報空間と物理空間のバランスを取るということです。

情報空間で考えて物理空間にタッチする。これを7:3の割合で仕事していけば、焦りや不安などの物理空間からのメッセージだけに支配されることなく仕事を進められるということです。

私もあなたも周りの余計な情報に引っ張られ過ぎているのです。それさえ減らせば仕事はそこまで難しいことのはずがないのです。人間の能力に大差なんて無いのですから。

言うのは簡単ですが行うのはかなり大変かも知れません。しかし大変なだけであり出来ないわけでは無いのです。もし出来ない!無理!と思っているのならそれが今のあなたのコンフォートゾーンなのです。

しかしあなたはスコトーマ(心理的盲点)に気付けたのだから不可能ではないはずです。

明日からいっしょに成長してみませんか?

それでは、また、次回。

あどりでした。

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