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世襲議員の良さを熱弁しよう!未来を過小評価する私たち

「お前は現場をわかっていない!」
「あの政治家はおぼっちゃまだから普通の人々の生活を知らないんだ!」

このような話は古今東西どこでも聞きますよね?あなたもどこかで聞いたことがあると思います。今の政治家は2世、3世議員が多いのでそのような、つまりは民の生活を知らないという論点で批判されることが多い気がします。

しかしながら私は2世、3世が悪いというのは違う気がするのです。会社の社長でもそうです。2代目、3代目が悪いというのは間違いであると思うのです。

大切なのは今じゃ無い

私たちは基本的に政治家という人に短期の目標というものを与えてしまいます。

しかし、この姿勢というのは、基本的に政治家に求めるようなことではありません。なぜならば政治家に必要な素養というのは、公共性というものだからです。

あなたは、公共性と言われて何を思い浮かべるでしょうか?例えばガス、電気などのインフラでしょうか?

Xでよく言うような「この人たちは庶民の気持ちが分かっていない!」というような言葉がありますよね。

庶民の気持ちがわかっていない。では政治家は庶民の声を聞いて庶民の声を反映させて、政治を行っていけばよいのでしょうか?

例えば私たちの階層というのは今基本的に富裕層という人のほうがパーセンテージは低くなります。

富裕層: 野村総合研究所によると、2021年の日本における純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の富裕層は約139.5万世帯、5億円以上の超富裕層は約9.0万世帯で、合わせて約148.5万世帯と推計されています。
貧困層と低所得層: 日本労働研究機構のディスカッションペーパーによると、等価可処分所得で測った中位所得の75%未満を貧困層と低所得層と定義していますが、具体的な割合についての詳細は記載されていません。
中間層: 年収で見た場合、500万円から1000万円の中間層が全体の約6割を占めているという報告があります。

つまりお金がない人たちのほうが集団としては、多い、マジョリティということですね。ではマジョリティの意見だけを取り入れていけば国はどうなってしまうでしょうか?

みんなの意見のみんな


基本的にお金がない人というのことは、明日の事を考えられない人ということです。明日食べるご飯がないのに「100年後の日本のため!」ということはあまり考えられない、考えたくないでしょう。

私ももちろんそうです。もし明日のお金に困っていたら(別に困ってないわけでは無いのですが)noteを書くなんて言うことはできません。

なぜならば、そんなことを可処分時間に使うのではなくバイトでもした方が生きる確率が上がるからですね。

つまりどうしてもお金がない、貧困というものは目先のことしか考えられなくなります。そうすると公共性、公的性というものは考えなくなるのです。

そして基本的にお金がない、つまり貨幣経済において成功していないという人はみんなと同じことをしようとします。

では私たちはみんなと同じことをして、良くなっているのでしょうか?

マジョリティの正しさ


正解は良くなっていないんですよね。みんなと同じことをするとみんなと同じ結果しか得られません。

ではその、みんなというのはどこにいるでしょうか?

もちろんそれは、低所得者層ということになりますよね?低所得者がマジョリティというのはあなたの考える通りです。

その人達の意見というものは今の切り取りであることが多いです。つまり《目先の金》というやつですね。

実際に目先の金を追いかける層の意見が優遇される世界というのは、未来を見ないということです。目先の利益を追い求める社会ということです。

つまり誰もが10年後100年後世界を創造しない世界です。それは、将来に対する投資などの考えや、将来は次の世代のためによくしていこう!という考え方ができないということですよね。

今を見て、今だけを良くするのであれば、例えば未来的には貧困層が増大して、国が立ち行かなくなったとしても今だけの利益を考えればいいわけですよね。

なぜならば続けることをイニシアチブにせずに
今最大の効果を出すことをイニシアチブにしているからです。

そうして出ているのが今の環境問題ではないでしょうか?

サスティナビリティ


例えば服を染める時に使う染粉や薬剤というものは海に流してはいけません。ろ過しなければいけないのです。

しかし、その濾過という機能を介さずにそのまま海に流してしまえばコストはかかりませんよね。

しかし、サスティナブルというのはいまのことではなく、もっと先を見てサスティナブル、つまりSDGsですよね。今ではなく未来を良くしようというプロジェクトのは、ずです。

つまり今だけ、今ここの利益を追い求める人たちがあふれてしまえば日本だけではなく世界もなくなってしまうわけです。

これは会社においてもいえることです。

今だけを意識して、今自分に残るお金だけをどんどん残すために、従業員の給料を低くおさえる。
そうすると今というものはよくなります。

なぜならば利益がそれだけ残るからですよね。
税金を払わないというのも今ここという状態です。

今利益を残すために、従業員を減らして技術の継承を怠ってバイトで済ましてしまおう。と経営者が考えるとどうなるか。

その会社というものは残ることはありません。再現性が低くなるためですね。

それにそもそも投資を行わなければ成長することはありません。人件費や開発費は将来への投資だと思わなければなりません。

成長をしないということは緩やかな衰退です。周りが走っているのに止まることを優先しているのですから当然ですが。

今だけを見るというのは自分の利益につながります。購買行動の1つに安くて良いものを追い求めるというものがありますが、もし、それを全員が行ったらどうなるでしょうか?

社会というものは、シュリンクしていきます。なぜならば高くて良いものは利益率が良いのです。つまり生産性が高いということです。

短期の見栄えの良さ


今まで私たち人間は人間の社会を便利にしようとするために、サスティナブルというものから目を背けてきました。

つまり持続可能な社会というよりも、いまの利益を最大化しようというのを人間は続けてきました。

そして今の社会において悪いものというものは、大部分排除されてきました。(見た目にですが)なぜならば今の見栄えを良くしようと考えたからですよね。

例えばヤクザを排除したり、風俗業界というものを浄化作戦というものでなくしてきたりしました。

そこで増えていったのは、何だったでしょうか?

やくざが地下に潜り半グレ化。例えるならば無法者たちが表に出てくることになりました。悪いことをする人というものは法律で縛ることができません。

なぜならば捕まるということのデメリットよりも、今稼ぐというメリットを重きに置いているからですよね。

そして、そのような人たちを縛るのは私たちのいう法律や警察官ではなく、やくざ同士のメンツというものでした。

それと、風俗みたいな花街というところがなくなってきて今の現代日本には何が増えているでしょうか?

それは違法なパパ活であったり、違法な立ちんぼですよね。

つまり私たちは今の見栄えを良くしよう。というものを重視するあまり臭いものにふたをするという行動をとってしまったわけです。

それが逆に押し込めていたものを逆流させるという皮肉な結果に繋がるのですが。

それらは短期に良い結果、良い見栄えを追い求めた結果です。確かに短期で見れば良いことかもしれませんがあまりにも長期の目線が足らなかったのです。

も庶民の味方ですよ!と言った公約だけで日本の永続性、公共性を損なうような政策を行う党が政権を取れば私やあなたの今の生活は潤うでしょう。

しかし、それは同時に未来のあなたの子孫の将来を毀損するのと同じなのです。

今を大きく未来を小さく

おっさん、おばさんがみな一様に(アホの一つ覚えのように)結婚しろ!というのはこの部分の(公共性の)バグを防ぐ効果もあります。なぜなら将来の子供の世代を想像しやすいからです。

私やあなたは将来のことは過小評価しますが、今のことを過大評価してしまいます。

将来のためになる投資、つまり将来のために時間を使うよりも、今TikTokや Pornhubを見てしまうのです。

それは同時に未来の自分の価値、可能性を毀損してしまうのです。選択肢を狭めてしまうのです。

世襲議員は公共のもの

世襲議員に話を戻しましょう。私は世襲議員を悪いものでは無いと言いました。それはこの公共性が必然的に高くなるという効果からです。

将来というものを見据えやすくなるからです。今の利益よりも未来の子孫のために生きるからです。世襲議員には次に地盤、カンバンを受け継いでいくという使命があります。

家柄というやつですね。それは必然的に公共性を高めます。別に能力を高めるわけでは無く、公共性を高めるのです。

つまり未来というのが10年先では無く、次の世代ということになります。だからこそ世襲議員というのは必要なのです。

しかしながら、それをダメにしてしまうのは私やあなたなのかもしれません。彼らを引き摺り下ろそうとすることにより「あっ、私の世代で終わりかも」と思わせてしまえば公共性は落ちます。

確かに既得権益を確立させてしまえばダメになることもあります。それは教育ができなかった親のせいとも言えるでしょう。公共性は育むのは難しいというのは説明しましたよね。

私やあなたは貴族のような生活をしている人をなんとか引き摺り下ろそうとします。しかし、残念ながらそれが公共性を損なう可能性もあるのです。

確かに既得権益を守ろうとする人達を批判することは必要です。ですが今の利益だけを考える人を押してしまうのも、また未来を毀損することにもなるのです。

私やあなたはもっと先のことを考えるフェーズにあります。未来を決めるのは今です。今をもっと良くすることも大切ですが物事をもっと大きく捉えるフェーズなのです。

まずは自分の未来を良くすることを考えましょう。そうすればきっと今の楽よりも未来の自分の価値を高めることに繋がるはずです。

未来の自分を傷つけないために今良くすることを考えましょう。未来をもっと考えましょう。それは今を良くすることにも繋がるはずです。

未来を良くするのは投資です。それは資金が無くとも自分という小さい範囲ならできます。可処分時間を今のお金に使うのでは無く未来の自分のために使いましょう。それはきっと大きな投資効果を生むはずです。

それでは、また、日曜日。

あどりでした。

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