明日の君の記憶に僕はいない#4
#4 記憶の彼方にまた遥香の記憶が消えてしまった
家族や友人、自分のこと、僕のことをまた忘れてしまったのである
「あ…えっと…僕の名前は奏汰って言うんだ、で、君の名前は遥香、僕たちは付き合っているんだよ、そしてここ、今いるところが君のおうちの前」
軽く現状を説明した後、遥香の自宅の中まで案内し、その日はお開きとした
「じゃあ、遥香、おやすみ、また明日ね」
「はい…おやすみなさい…」
遥香の話し方が敬語に戻っている、記憶が消えているということに肩を落とす、だが今回のことで分かっ