人工毛にこだわるアデランス!ナイロンへの情熱がとにかくスゴい!

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アデランスのバイタルヘアといえば、革新的な人工毛として有名です。人工毛開発の第一人者であるアデランスが手掛けた最高峰レベルの人工毛であり、ウィッグやピンポイント増毛などで大活躍中です。さて、そんなアデランスのバイタルヘアで注目したいのがナイロン。

なぜ、ナイロンにこだわったのか調べてみました。

ナイロンを使う異例の展開

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一般的に人工毛はポリエステルや塩ビ、アクリル系素材が使用されて作られます。

ナイロンも一部使われることがあるのですが扱いにくく、かなりの技術力が必要であるため一般的なウィッグメーカーはポリエステルを使用しているといわれています。

しかし、ナイロンを使用することが人毛に近い挙動を出すためには重要な素材。そのため、アデランスは妥協することなくナイロンを使った人工毛開発に力を入れ続けてきたのです。

ナイロンが使用されない理由

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しかし、人毛に近い挙動が出るのであれば他メーカーもナイロンを多様すればよい…と考える方もいるでしょう。たしかにその通りです。しかし、ナイロンには欠点が多く、かなり扱いにくいといわれています。

まず、弾性率が低く湿度の影響を受けやすいことが挙げられます。ポリエステルよりもだいぶ柔らかくなってしまう上に、水分の影響から性質が変わりやすいので扱いにくいと考えられているようです。

さらに、ナイロンは220〜230度で溶けてしまうことから、260度が溶解温度のポリエステルよりもかなり大変であることがわかるでしょう。

当然、ポリエステル自体も温度管理は難しいといわれていますが、ナイロンはそれ以上。技術はもちろんですが、企業自体に“揺るがない信念”がないと着手すらできない事案だったのではないでしょうか。

光の屈折率

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さて、ここまで使いにくいナイロンですが、アデランスが徹底してこだわるわけは“光の屈折率”にあったといわれています。

ダイヤモンドのように屈折率が高い宝石は、光が当たった時の光り方が美しいことで知られています。

しかし、人工毛の場合は屈折率が高いとテカリ過ぎてしまい、“いかにも人工毛”という印象を与えてしまうことに繋がります。ポリエステルは屈折率が高く、どうしてもマットな印象にできない。

一方のナイロンは屈折率が低いためテカリにくく、人毛のようなナチュラルなビジュアルをキープすることができるところに目をつけたのだそうです。

しかし、前述したようにナイロンは徹底して扱いにくく簡単に商品開発ができるような素材ではない。そこでアデランスは、さまざまな知見から新しい方法を開発に取り入れたのです。

複合紡糸という選択

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さまざまな挑戦をし続けた結果、最終的にアデランスがたどり着いたのが、〝鞘〟と〝芯〟の部分に2種類のポリマーを複合した後、小さな穴から押し出し空気中で冷却。冷却しながら引き延ばした繊維を製造するという複合紡糸という方法となったのです。

さらに、それだけでなく顔料を入れてみたり、さまざまな材料を入れて押し出すために専門家に依頼。

顕微鏡ではなく、最終的には人の手で触った感触で決めていった部分もあるというところなど、まさにアデランスらしいアプローチといえるでしょう。

ひとつの人工毛に徹底してリアリティを求めるというこの姿勢は、他者で真似できることではありません。また、ナイロンを使うような高分子科学の世界の専門家たちの協力の中で生み出されたバイタルヘア。

この分野においては、世界的にも衝撃的だといわれており、まさにアデランスが科学の新しい道を切り開いたといっても過言ではないのです。

こだわり続ける姿勢

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アデランスの魅力は、よいものを諦めずに納得できるまで作り続けることです。探究心という部分で妥協はなく、常に最先端であることを心がけています。

多くの方々にアデランスが選ばれているその理由。こんなところに隠されているのかもしれませんね。

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