見出し画像

じゃがいもをひっぱたいてコロッケに

自己紹介

 初めまして。12月12日のアドベントカレンダーを担当することになりました本多大典です。三島市の加和太建設という会社で不動産の仕事をしています。たまたま富士宮の道の駅で会ったぞのさんに声をかけたら、アドベントカレンダーやらない?って誘われ、訳も分からないまま参加してみることにしました。

 埼玉の所沢出身、東京の会社に勤めその後ふらふらとしていたものの、三島に移住してからは4年が経ちました。三島に来たのはゲストハウスを開業したいから。そこで会社の中でゲストハウスの新規事業企画を進め、2年半前に富士宮市で富士山ゲストハウス掬水を開業できました。去年からは三島での不動産事業に仕事の軸足が移ったので「2021年のわたし」というのテーマの中でも、仕事の枠を超えて三島で取り組んできたことを中心に振り返ってみます。

2021年やったこと

〇ワーカーズリビング三島クロケット、開業

 三島市でいう銀座四丁目交差点、本町交差点のそばにある「川口洋品店」という建物を会社で所有しています。それをどう使うかが今年のテーマでした。活用してくれる事業者さんを探していたものの、なかなか使ってくれる方が見つかりませんでした。その当時の建物内部は、ゴミは片付けたもののよく言えばアンティーク調、悪く言えば古びた洋品店と住宅だったので、見学してもらった方々にはピンとこなかったようでした。

そこで自分たちで活用しよう!と決めたのが今年の1月。私は物件活用の企画、運営担当者として、既存建物を活かしたコワーキングスペース+住宅という活用方法を決めました。コワーキングスペース事業については、いきなりオフィスを借りるのではなく、まずは三島で働くという体験を気軽にできる施設のニーズを感じていたため取り組むことにしました。上層階の住宅については中期的に三島に来て働くことを体験するための住宅として、コワーキングスペースの相乗効果を考えました。設計については、沼津のタゴール鈴木さん、古川智望さんに法律的なところ含めてとってもお世話になりました。

更に運命を大きく変えたのが、コワーキングスペースの運営をお任せしている株式会社シタテの代表、山森達也さん(こめちゃん)との出会いです。
山森さんは移住者が街に馴染んでいくハードルを下げるための「ゲストハウス」+「シェアハウス」事業を行うため、起業を準備していました。私たちの会社も旧川口洋品店は、三島で働くことを気軽に体験できるコワーキングスペースと住宅の複合施設にするという計画だったので、コワーキングスペース&シェアハウスのこの物件とゲストハウスの建物を近隣で連携して運営することで、両者引き立てあうことができるのではないかということになりました。私たちは本町の元寿司屋の物件をゲストハウスとして利用する賃貸借契約もお手伝いし、来年1月頃にはゲストハウスgiwa(ギワ)として開業します。今後はコワーキングスペース+住宅とゲストハウスの連携を進めて行きます。

ちなみにクロケットという名前自体は、静岡鉄道が静岡市で運営する「=ODEN(イコールオデン)」というコワーキングスペースの企画メンバーが来てくれた時の、「静岡市がおでんなら三島はコロッケなのでは」というアイデアを採用しています。ジャガイモを潰して混ぜて揚げることから転じて、人やアイデア、情報をマッシュアップし、高いところに揚げるという意味を込めています。ただし「三島コロッケ」だと何屋かわからなくなるということで英語の「三島クロケット」にしました。それでも三島クロケットだけでは何をする場所かわからないというということから、関係メンバーでアイデアを持ち寄って議論している中で、設計の二人から働く人が集まるリビングスペースのような場所であって欲しいという思いと、住宅部分には実際にコワーキングスペースを使う人が住むということから、「Workers’ Living(ワーカーズリビング)=働く人たちのリビングスペース」という案を頂いたことで、これをサブタイトルとして採用しています。

〇明治大学建築大学院 三島スタジオのサポート

 今年4月に明治大学の先生になられた建築士の高池葉子さんの紹介から始まった明治大学の学生の皆さんによる、三島の課題を設計で解決する授業「三島スタジオ」。このサポートに一貫して関わってきました。学生の皆さんの視点に触れることで、私自身も三島のことを一段深く知ることができたような気がします。こちらの力作については来年1月後半(22日~予定)から三島市役所で展示されるので楽しみにしていてください。

〇まちなかテントサウナの魅力

 来年活用を考えている物件の屋上で、最近ルーフトップパーティをやってみました。テントサウナが気持ちいいことはわかっていたのですが、服を着たままでも採暖室として使えば冬のアクティビティに使えることが分かったのが最大の収穫です。年明けからテントサウナを使った企画を立てて行こうと思います。

〇最後に

 去年から三島の仕事になり、ゲストハウスの事業から遠ざかっています。でも自分がやりたかった、楽しい人と楽しい時間を過ごす事業というテーマは形を変えていまでも中心にあります。そのために色々な人と関わって楽しいことを企てて行こうと、また楽しい企画を立てる人を応援して行こうと思っています。私は当社に入社する前、前の会社員時代との間に個人事業期間を挟んでいます。その時痛感したのが事業を進める上での仲間の大切さです。一人でできるようなことであっても、誰か協力してもらえる人が居ることでやる気も効率も上がります。

更に人生観として基本にあるのは、生きることは基本的につらいものだということです。嫌なことは沢山あるし、それを何とかするのも面倒です。それでもなぜ生きるかと言えば、死ぬのは怖いし、生きていれば楽しいこともあるから。つらい時でも、楽しいことをしている人に嫉妬したり、いいなぁと共感したりすることが、私の頑張る原動力です。また楽しい気持ちは共有することでもっと楽しくなることができます。そのためには仲間が必要です。この仲間との関係は、雪山で遭難したとき凍死しないようにお互いの頬をひっぱたき合うイメージが個人的にはしっくりきます。嫉妬したくなるくらい素敵なことを提示してくれたり、励ましてくれたりすることが、停滞した気持ちに火をつけ、心の中のほっぺたを叩いて生きる力を掻き立ててくれます。そしてその関係はお互い様なのだと思います。そんな関係を作りながら来年も生活できたらいいなぁと思っています。


~~~~~~🦌🛷🎅🎁 皆のAdvent Calendar 2021~~~~~~~~~~

12月1日から25日まで「皆で繋ぐ、皆と繋ぐ」をモットーに運営しています明日もお楽しみに!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?