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【1分で読めるエッセイ】人気ラーメン店で感謝された話

こんにちは。
ラーメン大好き人間です。
今回は、人気ラーメン店で感謝された話を書きます。

ある雨の日の東京。
お昼ご飯はラーメンにしようと思い、Google mapで調べた人気店に私は1人で向かいました。お店に着くと、平日の12時前だったかと思いますが4〜5人並んでいました。

「平日でも混んでるなぁ」と思いながら、行列に並びました。

ふと前に並んだ人を見ると、既に食券を手に持っているのが見えました。

「なるほど、食券を買ってから列に並ぶスタイルのお店か」と私は瞬時に理解しました。

私は、このラーメン店に来るのが初めてだったのです。

一度、行列から離れて食券機に向かいました。無事に食券を手に入れて、列に戻りました。

しばらくすると、私の後ろに1人のおばあさんが並びました。このおばあさんも初めてこのお店に来たらしく、不安そうにしていました。

おばあさんは、しばらく経っても食券を買いに行く素振りを見せませんでした。そのため私は、手に持った食券がおばあさんの方へ見えるように、団扇を仰ぐような感じでパタパタとしました。さりげなく気づいて欲しかったのです。

しかし、それでも気付かないおばあさん。万策尽きた私は、おばあさんへ話しかけることにしました。

「あの、たぶん、食券を買ってから列に並ぶみたいです」

おばあさんの不安そうな顔は消えて、すぐさま食券を買いに行きました。

その後、たまたま並んでいた順番でカウンター席に通されました。隣の席に先程のお婆さんが座っていました。おばあさんが私に声をかけました。

「先程はありがとうね。初めて来るお店で不安だったの」

私は感謝されました。普段、ありがとうと言われることがあまり無い私は、なんだか嬉しい気持ちになりました。ただ食券を先に買うことを伝えただけなのにです。

ラーメンを食べ終わり、外に出ました。相変わらずの雨です。どんよりした天気なのですが、なぜか入店前より明るく感じました。

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