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「謎解き」しつつ、生理について学ぼう!

突然ですが、「謎解き」好きですか?
「謎解き」って楽しみながらもテーマについて考えたり、新しい知識を得たりする最高の学びのツールだと考えているのですが。。。。
(ちなみに、過去に日本科学未来館で開催されていた防災についての「謎解き」は素晴らしかった!)

生理(月経)について学べる、謎解きゲームをつくりました!!

この謎解きゲームは、以前に公立小学校で行った謎解き形式の授業、「男子のための生理の教室」を、改良したものです。

初回開催は京都の私設図書館、梟文庫さん主催のイベントにて。参加者に性別や年齢に制限はなし。2人以上のチームで謎解きに挑んでもらう形式で実施しました。

生理について知識がある人も、ない人も、子どもも大人も、全員が楽しく学べるよう、謎解き成分濃い目(私たちが単に謎解きゲームを好きなこともありますが)。

舞台は大地震後の避難所です。

これは東日本大震災や熊本地震の避難所で生理用品が適切に配られなかったという話があったためです。避難所で救援物資を配る際に女性1人あたり1個ずつナプキンを配ったり、「生理用品は性的なもの。はしたない」として配布をやめたりした男性がいたとのこと。

生理に関する知識不足や偏見、そして当事者に相談しないといったコミュニケーション不足が根底にあるように思えます。

こういったことが二度と起きてほしくないと思い、この謎解きゲームでは、分からないことは相談したり、質問したりしながら、生理についての基本的な知識を知ることができるようになっています。

それでは、ここから謎解きゲームの様子をダイジェスト版で紹介します!

※同じ内容の「謎解き」イベントを8月28日に都内で開催予定です。(詳細は記事の最後に。)多少のネタバレを含むので、参加予定の方は読まない方が楽しめるかもしれません。

①一通の挑戦状から始まる、「生理について学べる、謎解きゲーム」

参加チームはまず、挑戦状を受け取ります。

そこには、”きのう、大きな地震が起こった。ここは避難所”と書いてあります。

さらに、”『あるもの』を『ひつような人』にくばってほしいのじゃ。さて、『あるもの』とはなにか。『ひつような人』とはだれか。なぞをとけばわかるぞ。”と続いています。

そしていくつもの「謎」を解いていきます。

たとえば、カードを並び替えて生理周期を完成させるものとか。

ナプキン、タンポン、月経カップ、吸水ショーツの実物を手に取り、その使い方をかんがえるものなどがあります。

生理について詳しい知識が無くても大丈夫です。いつでも私たちに相談できるし、ヒントの紙が入っていることもあります。

京都での梟文庫さんのイベントでは年齢が様々な人が参加してくれました。いくつかのチームの様子を紹介します。

②参加チームの様子その1:未就学児と小学生2人、保護者チーム

小さい子も参加してくれたこちらのチーム。会場の中に隠してある「謎」が書かれた封筒を「どこにあるかな?」と元気に探し回りつつスタート。

普段から家でも生理について話しているらしく、保護者の方が「生理って前に話したやつだよ」と言うと、小学生の子は「あれかー」という感じで思い出しながら謎解きをしたり、みんなでヒントを見ながら考えたり。

ゴールまで到達したときには「やったー!」と盛り上がっていました。

③参加チームの様子その2:小学校中学年の子と保護者チーム

2人で相談しながら、じっくりとトライしてた様子が印象的なチーム。

難問のひとつ、生理周期。こちらはヒントの紙を細かく読んでいる場面です。

「謎」の中には、ナプキンの使い方を聞いてるものもあります。写真はその「謎」を解いてる様子です

④参加チームの様子その3:小学校高学年2人チーム

この謎解きゲームは、小学校3年生以上であれば子ども同士での参加も可能となっています。小学生だけのチームは、2人だけの知識をフル動員して謎解きしていました。

写真は大人にとっても難しい、生理周期についての謎解き。子宮内膜も変化するし、途中で排卵も起こるし、順番を並び替えるのが大変なのですが、ヒントをみながら見事クリア!

生理用品の使い方ではタンポンのところで「これ、どうするの?」と、2人で考えていました。

⑤この謎解きゲームで伝えたいこと

謎解きに出てくる「謎」は、生理の仕組みや生理用品の使い方について詳しくあつかっているため、大人でもよく分かっていないものも多いです。謎解きをすることで新しく知ることがたくさんあると思いますが、全てを覚えることは大変かもしれません。

もちろん知識を増やしていけるといいなとは思いますが、それよりも、たくさん考えて会話していただくことを大切にしています。

謎解き中はチーム内でたくさん会話が生まれます。
「ナプキンってどうやって使うの?」「生理の仕組み、よくわからん!こんな順番で起こるの?」「(ヒントを読み込んで)あ、こうじゃない?」

他の人と相談したり、分からないことは調べたり、質問したりすることで、生理を特別視せず、「生理について、他の人に話しても大丈夫なんだ」とか、「自分が分からないことは調べたり、質問したりすればいいんだ」ということが伝わるといいな、と思っています。

⑥アクロストン・ラボ開催します!

大田区の洗足池周辺のお店やアーティストによる夏休み子ども向け企画、「AHA KIDS」が絶賛開催中です。

その中でアクロストンはcafe634さんで「アクロストン・ラボ」というものを開きます。

ふらっとお店に来てもらい、一緒に性のことを話したり、性に関する書籍を読んだり。そして、「生理について学べる、謎解きゲーム」にも随時参加できます。

☆アクロストン・ラボ 詳細
日時:8月28日 10時から13時

できること:性について一緒に話す、性についてのお困り事相談、性についての書籍の立ち読み、謎解きゲーム参加

参加費:無料(謎解きゲームだけ有料)
場所 cafe634(東急池上線 洗足駅から徒歩2分、大田区上池台2-31-11)

☆謎解きゲーム詳細
日時:8月28日 10時から13時
ワークショップの所要時間は15分から30分ぐらい。時間内に来ていただければ、いつでもスタートできます。店内が込み合っていたら少しお待ちいただくかもしれません。

対象:親子、友達、恋人、ご近所さんなど、2人以上のチームでご参加ください。性別や年齢の制限はありません。子どもだけでの参加は小学3年生以上でお願いします。

参加費:チーム1組につき500円

※事前予約は不要ですが、謎解きワークショップに参加される方は事前にDMやメールを頂けると、あまりお待たせしないようご案内します。

連絡先
acrosstone@gmail.com

みなさんのご参加、お待ちしてます!

妻・夫。二人とも医師。子どもに必要な性の知識を楽しく・ポップで・まじめなコンテンツにしてお届けします。 https://acrosstone.jimdofree.com https://www.facebook.com/acrosstone インスタグラム:@acrosstone